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東京アイランド

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さらば、日本一秘境駅の小幌駅。

2014-11-05 23:39:51 | 2014小幌・日高本線・幾寅
 小幌駅の話ばかりで長すぎる!と思われたかも知れませんが、今回の旅テーマは「あこがれの北斗星で行く小幌駅」がメイン。光風明媚な海岸沿いの日高本線や幾寅はおまけ程度なので・・・。

 9月18日に台風16号発生。その頃、北海道をすっぽり覆う進路予想が出ていましたが、過去のデータをくまなく調べてみるといつも北海道に上陸する前に温帯低気圧になって消滅するのがほとんどのパターン。あまり深く考え込まないようにしていましたが、やはり気になって毎日台風情報をチェック。消滅する前に名古屋あたりで激しい大雨。地下鉄や地下街に冠水被害が出たようです。
 9月25日の小幌駅はご覧のとおり晴天なり。

 小幌駅から乗るというのに、旅行用のスーツケース。(笑)

 去年のリベンジを果たせ、よかったです。今度は真冬の小幌駅に行ってみたいと友人に相談してみましたが・・・・降りても、まわりは深い雪に覆われていて探検できる術がないと拒絶されてしまいました。数年前まで、噂の小幌仙人は真冬でもこの地で暮らしていました。まわりは深い雪で乗降客ゼロであっても、時刻表通りに停車し、ドア扱いもします。

 1日で3本目、11時35分発長万部行きを待っているところ。目的地は様似、わざわざ長万部に戻らず室蘭方面に乗ればよいかも知れませんが・・・9時15分の次は15時22分。なんと6時間後。6時間も滞在していたら、ホテルのチェックイン時間に間に合わなくなってしまいます。いったん長万部に戻って、特急で向かったほうが時間的に余裕あり。

 国鉄型の懐かしい、キハ40 1762。車歴は富士重工、1980(昭和55)年製造。1762になる前の製造番号は185。JR民営化による人員削減のため、平成4年にワンマン仕様の改造を受け、762。平成20年にパワーアップしたエンジンに置換したため、1762に変更されました。

 所定の停車位置にぴたっと停車。ホームは1両分しか入らない長さでした。

 行きは【区】東京都区内→様似の乗車券で下車、その切符では逆戻りができないので、別途購入。再び特急で小幌を通過するので、「小幌から長万部」の往復券購入。小幌 → 長万部が「ゆき」、その逆は「かえり」。私は小幌住民でもなく、ただの旅行者だというのに、小幌を旅のはじまりにして、帰りも小幌は複雑な気分。

 ワンマンカーなので、乗車駅の証明を示す整理券も出ていました。この整理券で東京に向かうとしたら、長万部からの特急で車内検札。持ち運べる小型の携帯乗車券発行機を操作し、「小幌 → 東京都区内 経由:静狩・函館線・海峡・津軽・奥羽・新青森・新幹線・東京」 ¥12,960」 「長万部 → 函館 自由席 【乗継】¥900」「函館 → 新青森 自由席 【乗継】¥860」「新青森 → 東京 立席特急券 ¥6,680」(函館か新青森の窓口でオンライン照会し、差額を少し払って指定席券に引き換え)の4枚のレシート出力かも・・・。(4枚で21,400円)

【絶景】小幌海岸

2014-11-05 00:10:41 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 2013年は特急スーパー北斗号で小幌駅通過、わずか2秒の対面。あれから1年後、リベンジとして下車、十分堪能してきました。
 伊豆大島の旅からスタートし、いきなり小笠原、南の島から片付いていき、八丈島、青ヶ島。今度は三宅島、利島、神津島、新島、式根島。唯一まだ行っていない御蔵島。2006年に上陸すれば全島制覇!のところが、海上状況が悪く八丈島へ流されてしまいました。その2年後の2008年御蔵島上陸を果たし、全島制覇!!小笠原と青ヶ島はリピートが多く、小笠原は7回か8回、青ヶ島へは今年で6回。伊豆大島は3回。神津島、式根島、新島は友人に小さなお子さんがいて、十分楽しめるところはそこ!と3年連続で上陸。それらの島は2回。1度っきりは利島、三宅島、御蔵島の3島。利島、御蔵島は青ヶ島と同じく秘境な島なんだけど、青ヶ島のほうがすっかり慣れているし、顔見知りも多い(?)。今度は乗り心地がとてもよかった、たちばな丸でイルカと遊べる御蔵島かな~?たちばな丸は新しくてとても快適な船だったので、また乗りに行きたくなってしまいます。
 駅から海岸まで徒歩20分のところをおよそ1分の動画にしてみました。

JR駅舎図鑑

2014-11-01 00:46:08 | 2014小幌・日高本線・幾寅

今週の新刊案内に載っていました。今週だけでもおよそ1400冊の新刊が出版されるので、利用者のニーズや過去の利用実績などを調査して買うかどうか決めます。独裁で買うというわけではなく、4~5人で構成される週末の選書会議で決定されます。自分の趣味に偏りすぎた選書にならないように、毎週数人のチェックが入ります。私のところだけではなく、どこも同じかと思います。所蔵がなく利用者からのリクエストはできるだけ応えるようにしますが、内容があまりにも極端すぎるとお断りさせていただく場合もあります。
 「北海道JR駅舎図鑑」が目に止まり、購入候補とサインしたというのに選書会議で撥ねられてしまいました。地域の鉄道なら郷土資料として積極的に購入するのに、遠いところの北海道だとなかなか難しいです。著者が1駅1駅ずつ詳しく解説されているという内容に興味があるので、ネットでポチッとしてしまいました。

 もちろん、小幌駅も詳しい解説もありましたよ!!糠南駅、絵笛駅、抜海駅などなど北海道の秘境駅も網羅。

 著者紹介。

 この本も、表紙が小幌駅。2008年発刊のものだけど、貸出がかなり多くくたびれています。(写真は自己所有のもの)

 小幌駅を有名にさせた張本人の牛山隆信著の「秘境駅へ行こう!」(2001年発刊)

 1999年取材時の写真や当時の様子を詳しくリポーター。

 ぱらぱらめぐると、しおりの代わりにはさんでいた14.2.15 千葉駅発行(当時は熱転写)のマルス券が・・・。
 なんと、坪尻のところに!?

 あれから12年。小幌駅で味をしめたのか、坪尻駅行き実現できそうです。サンライズ瀬戸が琴平まで期間限定で延長されるので、終点の高松駅に7時27分着いても、追い出されることはなく逆戻りする形で乗り続け、琴平までのんびり過ごせます。
 (サンライズ瀬戸で琴平まで利用するときの乗車券は、東海・山陽・本四備讃・予讃・土讃で宇田津~高松間の往復は含まれなくても乗車可)
 いつも利用させてもらっている駅なら、気兼ねなくリクエストを出せるので、今回も時報とともに10時打ちで発券してもらいました。JR四国を利用するのは1999年以来、なんと15年ぶり。よく利用するのは自分の住んでいるところのJR東日本、2番目は北海道、3番目は東海九州、あまり利用しなくなったのは西日本、滅多に利用しないのは四国なので、坪尻行きは四国と西日本を利用させていただきますっ!!

 この本も小幌を収録。

 小幌駅方面で北海道へ行くのなら北斗星やカシオペアを利用してみたらどうだろうか。と書かれていました。はい、そのとおり北斗星で実行しました。(笑)オールA寝台の豪華カシオペアは終点札幌まで乗っておいたほうがお得。小幌に行くため長万部~札幌間を棄権するなんてもったいない。

小幌駅(その3)

2014-10-31 00:24:59 | 2014小幌・日高本線・幾寅
 青ヶ島や四万温泉の話はまだ終わっていないのに、最近、小幌駅の話ばかり連載。日本一の秘境駅の降り立った優越感は青ヶ島の丸山の全景が見られる尾山展望台に登ったときと同じくらいです。(笑)丸山は天候や海上状況により行けるかどうか運次第。小幌駅は北海道にあり、首都圏からかなり遠い。どちらも気安く行ける場所ではないです。

 今年7月の丸山は少し霧がかかってしまいましたが、4年前(2010年)はくっきり!!

 小幌駅下りホーム(札幌方面)にあった小屋は、函館運転所機器室でした。ここは海抜48メートルの表示がついています。さっき降りた海岸から高さ48メートル。2011年3月11日の東日本大震災で津波が1番高かったところは宮古市で40メートルでした。

 もちろんドアは施錠されていて、中に入ることはできません。機器室全景。北海道らしくストーブに灯油のドラム缶もありました。そこで疑問です。小幌駅は車道もなく、汽車でしか訪ねることはできません。どうやって灯油を運ぶでしょうか。JRの旅客鉄道営業規則第307条の車内に持ち込むことのできない物品の危険品として「灯油」は含まれています。謎だらけ。
 
 黒電話、流し、奥に畳の和室もありました。小幌駅を有効に利用してもらうため、この部屋を宿泊施設として料金を徴収しておいたほうがいいんじゃないかな。ストーブは火を使うので危険とし、夏季限定のみ素泊まり1人1000円、オプションとして寝袋500円、2食分の食材に炭付きのバーベキューセット2000円が妥当かな。全国の小幌駅ファンが殺到し、なかなか予約の取れない宿になってしまいそう。

 小屋から見える駅全景。

 今度は反対側の上りホーム(長万部方面)へ。

 kitaca(JR北海道の交通系ICカード)のエリアが長万部まで拡張するとしたら、関東圏の無人駅に多い簡易suica改札機みたいな仕様の簡易kitaca改札機を設置する必要あり。利用履歴を出力するときに乗車駅「小幌」と印字されたらかなり奇跡。

 JR北海道仕様の縦型駅名表。稚内でも根室でも1番下の広告は「本場の味サッポロビール」。JR他社の縦型駅名表に比べると北海道はホーロー製なので国鉄っぽい。

JR東日本も国鉄から民営化直後はホーロの枠に総武線なら黄色、中央線ならオレンジ色。しばらくして現行の標準型に置き換わりました。路線ごとのラインカラー付きです。JR東海は両側にオレンジ色のラインに下のところにJRマーク。JR西日本は左側にブルーライン。JR九州はどんなデザインだったかな。

 トンネルからディーゼルの煤がよく出るため、駅名票も真っ黒になります。なぜか、文字のまわりに磨いたような跡が・・・。好きで訪ねてきた方かな?

 鉄板のホームに穴が開いていました。そのまま放置すると踏み外すかもしれない。キケン!!いくら小幌駅が秘境駅だからといってもれっきとした現役の駅です。JR北海道さんよ、安全のため、メンテナンスや補修を忘れずに・・・。お客さんが踏み外し、怪我でもすると大変なことになってしまいます。何かあってからでは遅いです。
 コボロの話長すぎるだけど、ご愛嬌を・・・。

小幌駅熱狂マニアの足跡、駅ノート

2014-10-29 00:00:55 | 2014小幌・日高本線・幾寅
 探検が終わったあとの楽しみといえば、駅ノート。小幌駅が日本一の秘境駅だと秘境探検家の牛山隆信さんが訪問時の様子や写真を出版。瞬く間に全国的に有名になり、テレビ局の取材ロケに来る始末。日本一秘境の自治体、東京都青ヶ島村だって、テレビ局のカメラマンさえ来なかったというのに、数年前から「青ヶ島」をクローズアップし過ぎたのか、NHKをはじめテレビ局各社が撮影に来るようになりました。

 駅ノートのボックスに書かれてあったメッセージです。小幌駅熱狂マニアが喉から手が出るほど欲しい「礼文華観光案内」の冊子をを盗む輩が多いせいか、「とって良いのは、写真だけ。残して良いのは足跡だけ、です」とやんわりとした表現で訴えています。

 9月25日の午前中、小幌駅の気温は21度、湿度60%でした。ボックスの中では除湿剤も入っているので、60%に下がっていると思います。実際は80%くらいはあったでしょう。

 【転記ここから】
 2014年8月10日 午前8時くらい
 東京から来ました。数年前から憧れ続けた伝説の秘境駅小幌をついに訪ねることができました。
 ・・・想像以上の秘境でした。周囲は虫たちの天国。見えるのは緑。聞こえるのは水のせせらぎと虫の羽音と、たまに来る電車の音(あのー、電車ではないです・・・ディーゼルです)こりゃ、仙人も生まれますわな。
 駅の外に出てみましたが、足場がぬかるんていて非常に不安定なうえに、はいているのがただのスニーカーなんで、すぐ引き返しました。次回以降の課題ですな、こりゃ。
 【ここまで】
 私は耳が聞こえないので、小幌駅で聞こえる様子を教えてくれました。確かに駅ホームの近くに沢のようなものがあってせせらぎが聞こえるようです。

 うわーっ!!同郷人の山口県から青春18切符で小幌に来たんですかっ!!東北本線-いわて銀河鉄道-青い森鉄道-津軽海峡線の直通乗車だと、盛岡から青森間の第三セクターは18切符では乗れません。203.9キロ 5480円加算。その迂回路は東北・笹木野(福島駅で奥羽本線に分岐して最初の駅)・(秋田-弘前)青森になります。全区間JR線なので、18切符で乗り放題。どのようなルートでここまで来たのかこの方に尋ねたい。

 【札】札幌市内の白石駅発行の「一日散歩きっぷ」。2260円で美瑛、様似、長万部、室蘭の範囲内なら乗り放題。あのー、この切符を使われた方にお尋ねします。小幌駅ノートにこの切符を貼り付けちゃって、帰りはどうしたんでしょうか?せっかくフリー切符だというのに、小幌から白石まで経由室蘭線・千歳線 183.1キロ 3670円請求されてしまいます。片道201キロ以上なら特定制度適用、【札】札幌市内になりますが、201キロ以下なので単駅になります。

下りホームの「小幌」駅名票の前で筆記道具を用意し・・・

 カキコ!!

 私も足跡に書き残してしまいました。全然面白味のない内容ですが・・・。私の前に「クマ出没の記事を読みに来ました~、クマ、くま、熊に会いたい!我が街も9月より熊用わなをしかけました、では~と言いつつ1週間後に来る予定」とか。あのー、本物のクマに出くわすと心臓が止まりそうになるってば。熊用のわなを仕掛けたというのは地元の北海道民だと思われる。

 クマが出たとされている記事。(お弁当を食べたのはカラスであることが濃厚)

 小幌駅を詳しく書かれた、観光案内の冊子です。よく紛失するので、原本ではなくコピーで入っていました。
 小幌好きが高じて通信販売で原本を購入してしまいました。
 

別の視点・小幌1日駅長

2014-10-28 00:35:30 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 はい、私が小幌1日駅長を務めさせていただきます。今回の任務は、通過する特急のお見送りです。特急が近づくと、トンネルから強風が吹いてくるので、列車接近を肌で感じることができます。

 運転士さんに敬礼!!

 変な駅に人がいるぞ!!と一斉に注目されていることがわかります。

小幌海岸(その2)

2014-10-27 00:50:41 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 小幌洞窟にある、岩屋観音の像。

 赤い鳥居に仏像!?少しミスマッチな雰囲気がしますが、1600年代から長い間信仰されています。立札は「ここで荷物を置くのはご遠慮ください。無断で置いていた場合は撤去します」。

 小さな祠がありました。

 ご神体が祀られているのか、施錠されていました。1919(大正8)年と書かれているのに見えます。静狩駅は大正12年、礼文駅は昭和3年開業なので、小幌にレールを敷く前に建立。

 祠から海方面。

 この建物はたぶん、岩屋観音を管理する人の休憩室か、毎年9月16、17日に行われる祭礼のための詰所かも知れません。

 小幌駅のトイレより、この仮設トイレのほうがきれい。トイレットペーパーも掛けてあります。

 「秘境駅・小幌駅っていったい誰か使うのか」のテレビ番組で追跡ロケ。4人の若い大学生が小幌駅に降りていき、ホームで待ち構えていたテレビディレクターがどこに行くんだ?とついて行ったら、海岸でバーベキュー。そのときの跡が残っていました。

 真ん中にある桟橋っぽいものはなんだろう?海岸につながっていなくて、いったい何の目的で設置されたのか今のところ不明。

 9月下旬の北海道は一部紅葉になっているところあり。

北斗星の7号車・スシ24 505はもともと電車

2014-10-27 00:14:48 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 北斗星の車両を見ていると、7号車だけとても低い。見た目、ちぐはぐした感じで連結。これは何かあるかも知れないと調べてみたら・・・
 スシ24 505の車歴は国鉄時代の長距離特急電車に食堂車も新製時から組み込まれていました。特に新幹線が東京~新大阪しかなかった昭和40年代は全国各地に長距離特急。
 電車の編成に、制御装置(運転席)は「ク」、モーターがついている車両は「モ」。食堂車は何もつけてない付随車の「サ」。「シ」は食堂車の「シ」。1973(昭和48)年、サシ481-65として日立製作所製造。特急の食堂車が次々と廃止し、過剰になった車両を北斗星向けとして転用。ブルートレインの24系も、昭和63年の青函トンネル開通時に合わせて新しく作られたものではなく、お古の車両をリニューアル。北海道新幹線開業後は青函トンネルの電圧(交流2万ボルト)が新幹線用(交流2万5千ボルト)に変更されることや國鐡車両の老朽化により廃止される可能性が高くなっています。乗るなら今のうち!!
 個室内はさすがに携帯電話やデジカメ、タブレット用の電源コンセントはありません。昭和の車両なので、旅行中にコンセントを使うことすら当初設計していなかっただろう。コンセントがあるといえば、お手洗い前にある洗面所。たぶん電気シェーバーのためかと思われる。

小幌海岸(その1)

2014-10-26 01:08:31 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 海岸に向かう途中にあった岩。内浦湾は別名「噴火湾」とも言われ、この岩もたぶん大昔の噴火でできたかも知れません。あとで調べてみると、1663年に大きな噴火があったそうです。(青ヶ島は1785年)池之沢の大杉に向かうときも大きな岩がごつごつあったので、雰囲気は少し似ているかな。小幌駅の歴史は大正末期に室蘭本線開通、昭和18年に小幌信号場として開設。駅員も配置し、旅客も取り扱っていた。昭和42年に信号場は廃止し、仮乗降場として旅客の取扱いは継続。昭和62年4月1日、国鉄からJR北海道に継承するとともに「駅」として昇格。全国のみどりの窓口で発券できるように「小幌」をコンピュータのホストに新規登録。運賃計算は下り(札幌方面)は礼文駅、下り(長万部方面)は静狩駅と同運賃だが、平成2年、営業キロ設定。

 険しくはなく、ほとんど平らな道です。

 ここまで歩くと、急に視界が開けました。美しい入り江です。しかし、ここから急なアップダウンが続きます。

 駅から徒歩15~20分くらい、昔はここでも海水浴場だったらしい。

岩屋観音
通称 首なし観音
1666年、僧円空が、この洞くつで仏像を彫って安置した。
修行の僧が、熊に襲われこの仏像の後に隠れて、難を逃れた。仏像の首を熊に食いちぎられて以来「首なし観音」と言われてきた。
1894年、泉藤兵衛により首は修復された。と伝えられている。
祭礼は、9月16、17日に行われる。
 大きな噴火があったのは1663年なので、その3年後らしい。
 小幌駅に出たとされているクマは、この影響ではないでしょうか。クマの姿を現認しないまま「クマに違いないです」とノートに書かれていますが、特急や貨物列車が轟音を立てながら通りすぎるので、現れてこないと考えてよいでしょう。

 もし、真夏だったら、ここはプライベートビーチ。海水は透き通るほどなので、ちょっと泳いでみたいです。
 (9月下旬とはいえとも、蚊がたくさんいました。春から秋にかけて探検するときは虫よけも持参されるのをお勧めします)

小幌駅(その2)

2014-10-24 00:27:43 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 ここは長万部方面のホーム。東京方面なので、上り。逆に札幌方面は下りになります。山口県の何もない田舎に住んでいたときの國鐵廣島鐵道管理局、山陰本線。下関方面は下り、長門市方面は上り。時刻表も上りと下り。好奇心旺盛な頃だったので、上りと下りってどういう定義なのか、子どもながらに伯母に聞くと「長門市に行くほど東京に近いから「上り」」という答えが返ってきたときは納得。

 駅ホームにあった照明だけど、トンネルから吐き出されるディーゼルの煤だらけでまっ黒。黒く覆われていれば、灯っていても意味がありません。こんな状態だと、小幌駅の夜はそんなに明るくないかも・・・。日没時間が早い真冬の小幌駅に行けば、検証できるはずなんですが・・・。

 これが上りホームに面した駅前広場。左側に小幌仙人が棲みついた待合室があったみたいですが、今はもう跡形もなくなっています。世間と隔離された小幌駅で暮らすなんて、度胸がすごすぎますっ!!

 9月25日。夏と秋の境目なので、草は生い茂っているかも知れないと予想していたけど、ちゃんと道もありましたっ!!

 同じ内容の看板が2枚も・・・。雪が積もったら、左側の看板が見えなくなるからと嵩上げした看板をあとから新しく取り付けたと思われますが・・・雪が積もったら、小幌海岸までの道が見えなくなり自殺行為に等しいんだってば!とツッコミどころ満載。

 この写真は友人撮影。「こんなところに栗が!!クマが来なければいいんだけど・・・」と友人がボソッ。
 あのー、小幌駅にクマが出たっていう話は今まで聞いていませんし、駅ノートに小幌駅ホームに駅弁を置いたら、食い荒らされてしまいました。クマに違いないですって書き込みがありましたが、カラスであることが濃厚。特急や貨物列車が轟音を立てながら猛スピードで通り過ぎるので、人間の出す大きな音が苦手なクマはそんなところに現れてくるはずがありません。無装備で来ているわけなので、大丈夫ですっ!
 人間がクマに出会いたくないと思っているとおり、クマも人間に会いたくないって避けながら生活をしているはずですから・・・(笑)。

 これも友人撮影。私は全然気づいていないのに、細かいところまで目が行き届いているようです。青ヶ島の池之沢と同じく湿度が高いとうかがえます。キノコの名称はわかりませんが、とりあえず「こぼろ茸」。

小幌駅(その1)

2014-10-22 00:51:27 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 秘境駅は訪ねた足跡を残せる「駅ノート」なるものが置かれているところが多いようです。今は無き山口県の美祢線の支線、大嶺駅(1997年廃止)にも駅ノート設置。管理者とコンタクトが取れ、1997年3月31日大嶺駅最終日、さようなら大嶺支線の運転や、1日駅長などのきめ細かなレポートを送って下さいました。大嶺支線は、厚狭から大嶺間として明治38(1905)年9月開通。当時は大嶺炭鉱が栄えており、駅舎の中に数人の鉄道省職員が駐在。駅うどんもあったというのに、炭鉱閉山後は急速に過疎化が進み、ついに廃線に追いやられてしまいました。今も大嶺駅が活きていれば、秘境駅ランキングは上位に入るほうだと思います。小幌は駅舎すらないので、雨でも濡れないようにボックスで管理。駅ノートはあとでゆっくり拝見するとし、今は探検するしか!!

 すごい秘境に来てしまったと、あまりその場から離れず感慨に浸る私。(笑)9月下旬の北海道は寒いかも知れないと、長袖を用意しておいたのに、この日は十分暑い日でした。駅員さんも運転士さんも半そででした。2月の「さっぽろゆき祭り」は氷点下だというのに~!!

 室蘭方面のホームはコンクリートだというのに、長万部方面はただの鉄板。

 改札口もない、外界につながるような道もありませんっ!!

 保線員詰所の建物。ちゃっかり施錠中。

 小幌駅に「みどりの窓口」があって、小幌駅発行の往復乗車券を発券できていれば奇跡ですが・・・。実は東京駅で事前購入。

 秘境駅だというのに、トイレが・・・

 中を開けてみたら・・・長年も掃除していないせいか、便器はかなり汚れていました。お見せできる状態ではないので、画像の一部を処理しました。トイレットペーパーホルダーがないせいか、あんな置き方だと使う気が・・・。

ずーっと憧れだった駅にやっと下車

2014-10-21 00:17:13 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 青ヶ島の話も長い、小幌の話も長くなりそうです・・・・。自分のお気に入りの場所だといつもエンドレスです(笑)

 大きな旅行用のスーツケースを抱えながら何もない日本一の秘境、小幌駅に降りるなんて、おたくらは、いったい何者や?と、運転士さんはそう思っていたかも知れません。時間はまだ9時15分。次は15時40分、その次の17時55分が最後。もし、17時55分だったら、「この駅に降りたら、翌朝まではありませんよ」って声をかけられそうです。「反対方面の19時12分発のに帰ります」と降りる理由を話せば大丈夫です。もし、長万部行き19時12分の汽車で小幌に降りる客がいたら・・・運転士さんはどう声をかけるか気になるところ。もし、私が運転士だったら、「あのー、お客さん、本当にこの駅で降りても大丈夫なんですか?」かな。

 東室蘭方面にあった、保線区の小屋。

 反対側の長万部方面でも、保線区の小屋。
 なるほど、保線区作業員のため、駅として存続しているわけです。

 私は小幌駅にきれいな花が咲いていることは気付きませんでしたが、友人はよく見つけました。誰も見られることはない秘境の駅、目を楽しませてくれる人は皆無。小幌の冬は積雪深くなる。こんな過酷な環境でも、けなげに逞しく咲くお花たち。誰も見られないからと醜く咲くのではなく、美しい姿に心打たれました。人に見られなくても、黙々と仕事をこなしていると同じように・・・。

念願だった、キングオブ秘境駅・小幌駅下車!

2014-10-18 00:30:02 | 2014小幌・日高本線・幾寅

 まもなく、こぼろです・・・キハ150はワンマンカーなので、車内のアナウンスは録音された女性の声であろう。

 静狩を出ると、途切れ途切れのトンネルが長く、運転士さんが少しずつブレーキをかけ、減速し始めました。かなり長いトンネルに挟まれていて、小幌駅に降りると駅のまわりは鬱蒼とした森の中。唯一、海岸につながる整備された細い道は駅の南側にあります。海岸に出れたとしても、まわりは入り江。国道などの外界に出ることは一切できない。この駅で降りてしまうと、次の列車が来るまで駅から海岸以外は一切脱出不可能。国道につながっていないし、まさに青ヶ島と同じく「絶海の孤島」という言葉がぴったり。日本で1番、すさまじい駅。

 ここが小幌駅ですよ!!小幌!!小幌駅に着いたとたん、運転士さんはドアのボタンを押して、乗務行路表を見ながら、次の礼文駅停車時間に指差し呼称。
 「あのー、降りるんですけど・・・」と運転席に身を乗り出す。
 運転士さんもさすがにびっくりして、「降りるんですかいっ!?」と運賃箱ボックス横まで来てくれました。

 この切符を見せながら途中下車。「函館線・室蘭線・日高」と印字されているのにちらっと確認し、「ありがとうございます」とおじぎ。いや、ありがとうございますと言いたいのは私のほう。何もない秘境でも、規律とおりに停車してくれたのですから・・。
 ホームに降りたとたん、青ヶ島の池之沢と全く同じ空気が漂っていました。深い森に囲まれ、湿度も高いので、池之沢の森そのものです。そんなところに駅がある理由は内浦湾は別名「噴火湾」でもあり、地殻変動しやすいところです。レールに不具合はないか小幌駅に保線作業員の小屋があるので、外界につながっていなくても、駅に昇格し、時刻表とおりに停車。

 室蘭方面は1日3本。


静狩駅

2014-10-16 00:16:45 | 2014小幌・日高本線・幾寅
 長万部で室蘭本線に分岐して最初の駅、静狩。東京都区内から札幌市内ゆきのブルートレイン乗車券では、必ず経由欄に「静狩」と印字。JRの旅客営業規則の第67条に「旅客運賃・料金は、旅客の実際乗車する経路及び発着の順序によって計算する」と書かれているとおり山線(ニセコ経由)または海線(苫小牧経由)なのか、すぐ判断できるように室蘭本線に分岐して最初の「静狩」が印字されます。
 ここだけではなく、山口県の宇部線経由にして山口線に入るときは「山陽・岩鼻・山口線」。常磐線経由のときは「三河島」、福島で奥羽本線に分岐して最初の「笹木野」などなど・・・。

 キハ150車内でも、北海道新幹線を宣伝。車両は「はやぶさ」と全く同じだけど、見分け方はラベンター色のラインが入っていれば、JR北海道の車両になります。もちろん、東北新幹線の東京駅にもJR北海道が入ります。今度は東海道新幹線の東京駅にもJR九州の800系「さくら」が入っていれば、北海道のドアから九州のドアへお乗り換えも可能。東京まで60Hzなので、物理的に九州でも東京駅には入線できるはず・・・。しかし、JR東海さんにとって、九州は西日本をはさんで2社以上またがるし、もしも何かあったときに相互乗り入れは難しいと考えているようです。(九州が台風や大雨で運休し、東海に乗り入れるべき車両が来ないなど。九州と西日本、西日本と東海といったようなお隣同士の連携ならトラブルが起きても最小限に食い止められる)

 まるで中央線みたいに直線区間。キハ150の最高速度は95キロなので、フル速度で疾走。

 運転士さんの乗務行路表にちゃんと「小幌」がついています。9時15分45秒に停車して、9時16分15秒に発車と書かれてあります。停車時間はわずか30秒。もちろん、鉄道時計は乗務の前に秒まで合わせているので、電波時計並みに正確。鉄道時計は電波時計にしない理由は、走行区間中に電波を受信しない区間があったり、たまに狂って時間がずれることがあるので、振動に強いセイコー製のクォーツ懐中時計と定められています。

 静狩駅。貫禄があって大きな駅だというのに、無人駅。調べてみると、大正12(1923)年建築、91年目。国鉄時代最後の前年(昭和61(1986)年)無人駅化。
 ここから動画をお楽しみください。北斗星から静狩まで2分以内に編集してみました。

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