私が忘れた私の話

　先日移動中、たまたまイベント会場の近くを通りがかりまして。見れば子供たちも観覧側ではなく主体となってお祭りを盛り上げている様子。そういえば私も子供の頃、地域のイベントに参加させられたっけなぁ。アレは大層面倒で大変で……と昔を振り返っている最中、ふと「それほど面倒では無かったのでは？何なら楽しかったのでは？」と気づかされることに。

　確かに大変だった記憶がある一方で、友達とわいわいがやがやしながら何かを為すというのは割と楽しかったですね。一体それがいつから面倒・大変んという感想が先行するようになったのか。
　
　小学生は楽しんでたし、中学生も同様。高校生の頃は多少面倒に思っていたこともあったけど、主体的に動いたらそれはそれで楽しかったし……となると、大学生。大学生ともなれば学校祭は自由参加。これといったサークルに入っていなかった身としては、特に参加する気にもならず、いつも通りどっかに遊びに行っていたな……でも、4年生後半であれこれやった時はそれなりに楽しかった記憶もある。

　そうなると社会人。学校祭の中であれこれ企画することはあっても、学校祭そのものを計画していたのは大人たち。社会人になって会議や懇親会を企画するようになって、はじめてその苦労の一端を知るようになってから、イベントを見ても「大変そうだなぁ」という感想が真っ先に浮かんでしまうようになったのかなと。

　そんなこんなで実は昔はイベントを素直に楽しめていたんだなと気づかされた今日この頃。今の感情で昔を改変してはいけないと身に染みました。