I SAW YOU 

2010-06-22 13:08:08 | Weblog
祖母の夢を見た。

夢の中では俺は古い日本家屋に住んでいて、

そこを祖母が箒でゆっくり掃いていた。

(祖母は近くに住んでいるという設定だったみたい。)

「そんな風に掃除なんかしてくれてると何だか、

ちゃーちゃん(祖母の愛称)とここで二人暮らしてるみたいだね」

って言ったら生前のいつもの優しい顔で

静かに笑った。

いい夢だったな。

きっと本当に近くにいてくれてるんだろうな。


そういえば昨日読んでいた

ねじめ正一の「高円寺純情商店街」という

連作短編の小説の舞台は

昭和30年代の東京・高円寺の商店街で、

ねじめ氏の記憶に基づいた街や、当時の雰囲気が

丹念に描写されていてとてもいい感じだったのだが、

読み終わって突然気付いた。

その風景の中に若かったころの「ちゃーちゃん」が

いてもおかしくないのだ。

いや、まちがいなくいるだろう。

だって早稲田通りなんてほんの近所だし。

しかも、昭和30年代後半だったら「ちゃーちゃん」は、

今の俺と大体同じくらいの歳なんじゃないか?

不思議な感じ。

お母さんなんかまだ十代の娘さんだよ。

むむむ・・

「時間」って不思議。




    本当に不思議。




昨夜は敬愛するドラマー、

チマキさんと伏見の居酒屋でたっぷり飲んだ。

とても楽しかった。

こんなのもあと30年くらい経ったら

ほんのささやかな「歴史」の一部になっていたりするのかな。



世界って不思議なことばかりだよね。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画の続き | トップ | 一人称単数 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事