風邪

久しぶりにひどい風邪をひいていた。

まる四日間。


五日前はほろほろ鳥のメンバーやスタッフ達と

楽しく飲んだくれた。

まったくもって素敵な夜だったが

飲みすぎと煙草の吸いすぎで

次の日がえらいことになってしまった。

・・それでこじらせて風邪。

インフルエンザ？？ではない（と思う）。

でもひどかった。


昨日の夕方、うなされながら見ていた夢の最後に

佐治がクルマに乗って助けに来てくれた。


すぐに去ってしまったのだけれど

目が覚めたら大汗をかいていて、


そこからこのひどい風邪は快方に向かった。


俺は何と言うか・・・嬉しかった。







・・・・・・妹も早くよくなりますように！

40YEARS

考えてみたら４０年前には

新宿・戸山ハイツはまだ新築で

俺のお父さんもまだ２０代

俺や俺と同世代の友達は赤ん坊で

年下の友達はまだこの世に現れてもいない

キヨシロー大先生なんか十代の少年だ

人類はまだ月に到達していない

１９６７年製のオールド・ギターは

まだ出来たばっかりでアメリカのどこかの州の

楽器屋の店頭に並んでいただろう。

第二次世界大戦が終わってまだ２０年ちょっとしか経ってない

オキナワはまだアメリカ領

オートマ車なんかまだなかったんじゃないのかな。


１９６９年には世界は今より少し

シンプルだったのではないかと想像するのだけれど

どうなのかな。



それではたして

４０年後に俺達は

生きているだろうか？

とりとめもなく思うこと

特に急ぐこともないけど、

時間を無駄にすることもない。


俺の憧れは実現した　とも言えるし

そうでもない・・とも言える。


そもそも、誰が幸せで誰がそうでないか、なんて

どうやって判断したらいいんだ？


「欲しかったもの」っていうのは手に入ったとたん

そんなに魅力的じゃなくなる・・・・ってのが世間の相場だ。

でもどうかな。


本当は何一つ「手に入ったり」はしないんだぜ。

そんな気になったりするだけのこと。

そのことに気付いてしまえば

「憧れ」が色あせてしまうことなど、ありはしないのだ。

誰一人、何一つ・・・

「所有」なんか出来ないし、「同化」も出来ない。


我々は一定の距離を置いたまま

お互いの周りをグルグル廻り続けるだけだ、

双子星のように。

そのことについて俺がどんな感想を持ったところで

「世界」の運行に支障が出る訳もない。


俺が願うのはいろんなことが

ただソリッドであって欲しいってだけだ。


他人が俺に何を求めようと、

もしくは何も求めなかろうが、

そんなことは関係ない。


一点集中、そして突破。

なにもよけいなことは出来ないし、

余分な動きは指一本だろうが許されない。


ここ何十年かの歳月を一瞬の爆音にして圧縮する。


大した意味はない。


でも闇雲に思うのは


それはどうしても必要だ・・・ということなのだ。

梅田

久しぶりにちょっとした用事で、梅田を通り過ぎた。

梅田・・・・そこは２０数年前の俺が、

何一つ達成していない（笑）俺が

全く憑かれたように夢中になって走り回った街。

ひええ・・・・冗談じゃなく懐かしい。


１９８６年の俺は天６に住んでいた。天神橋筋六丁目。

そこから西梅田の専門学校に通っていた。

そのことが、今では何だか

非現実の出来事のように思える。


それは阪神が優勝した年で、

豊田商事会長刺殺事件が天六の、

俺の住んでいたところの近くのマンションで起こった。


当時は梅田の地下街が、まるで迷路のように思えた。

今でも・・・完全に把握している訳ではないが、

だいたいの全体図はわかる。

行きたいところには迷わずに（多分）行ける。


あの頃の梅田は冷たい「大都会」に見えた。

今は「懐かしい街」に見える。


アメリカ村の古着屋で働き出す以前の話。

ランブルフィッシュでファンダンゴに出演するのはずっと後だ。

佐治はまだ大阪に出て来ていない。

ランブルフィッシュ自体、まだそんなに活性化していない。


でも

高校を出たら東京に行くつもりだったはずのなのに

その時点で大阪にいたのは佐治が俺に

「大阪で一緒にバンドやろうぜ」と（強く）言ったからなのだ。


それで・・・・・

去年まで二十数年、大阪に住んでいた。



今は京都に住んでいる。



今日は久しぶりにさ、梅田を通り過ぎたんだよ。


・・・・・・・・・・・懐かしかったぜ。

ほろほろ鳥２０周年記念ライヴを終えて

とても幸せな気分だった、一日中。

ほろほろ鳥の関係者って何と言うか・・・・・

俺もなじみの深い奴等ばかりなのだ、不思議と。

何でかな。・・・

俺もほろほろに片足を突っ込んでるからデスね！


「桃梨」に出会えたのも、俺の中でものすごく大きいことだった。

以前からすごい興味あったのだ。

想像以上に豊穣な世界だった。

素晴らしかった。


ほろほろ鳥のステージも、ものすごく良かった。

２０曲？すごいヴォリューム。

俺はわりと昔の曲が好きで、

でも昨日は最近の曲の深さ、潔さ、豊かさを痛感させられた。

進化しつつ深化している・・・・偉い。

ひりひりと”魂”を感じさせる「ウタ」達だ。

「ビッグ・ライト・スリル」とかの昔の曲も、やっぱり良かった。

もとソウル・フラワー・ユニオンの河村が

ゲストで何曲かギターを弾いた。

「風女」でのギターソロの凄かったこと！


俺は「ロカ」のギターヴォーカルとして最初に、

３曲だけやらせてもらったのだけど滅茶苦茶に楽しかった。

どうもありがとう。すごく光栄だ。


しかし２０年！

でもそれくらいの年月が経ったって、

人間なんてそんなに変わるもんではないよな・・・・

と思った。


すべてのひとに感謝します。


どうもありがとう。

「ほろほろ鳥」２０周年オメデトウ

今夜。

２００９年１０月１７日

大阪・十三・ファンダンゴにて

「ほろほろ鳥」２０周年記念ライヴ。


考えてみたら俺は「ほろほろ鳥」の

ファンダンゴ初出演ライヴを見ている。

冗談抜きでソーゼツに良かった。

あれが１９８９年か？

そうか、あれから２０年も経つのか。


当然だけどずいぶんいろんなことがあったよな。


ほろほろのメンバーも

邦と棟以外は何人も変わった。

みんな数えたらすごい人数になるんちゃう？

ちょこちょこっと俺も関わらせてもらったし。



２０年前の俺は「ランブルフィッシュ」のギタリストだった。

その後

ランブルは解散して、「風の歌」をつくって

「風の歌」を解散して「ばるぼら」をつくって

「ばるぼら」を解散して「ＭＩＴＴ‘Ｓ」をつくって

「ＭＩＴＴ‘Ｓ］を解散して「ＲＯＣＡ」をつくった。


その間奴等はずっと「ほろほろ鳥」だったのだ！



驚き。


その「ＲＯＣＡ」で今夜、

ちょっとだけだが登場させてもらう。

「ほろほろ鳥」への、心からの祝福と共鳴を抱えて。



さてみなさん

今夜はファンダンゴで

”へべれけ”になろうではないか！


「ほろほろ鳥」２０周年オメデット！

I

いきおい余って俺達みたいなのが暴走し始めたら

ちょっと手に負えなくなること請け合いだ。

永遠に届くちょっと前のピンの頭ほどのポイント

そいつをばっちりとらえて俺達は

無限に拡大する・・その上増殖してのさばってやるのだ。

とにかくそんなことの繰り返しで俺は最近何だか

人生ってもしかしてこのまま終わらないのではないか？って

半分マジで思い始めている。

明滅するライト

明らかに異常なジェットコースター的悪夢の裏返し。

俺が延々と読み続けていたのは何と君の心だった。

全ての活字はただ単に俺への祝福に過ぎなかったのだ。

そんな風にして

何もかもがびっくりするくらいの速度で過ぎて行く。

俺達には「記念」も「道標」も必要ない。

むき出しの「実質」にしがみついたまま

どうであろうが行くしかないのだ。


最下層の聖者よ

すべての道は永遠へと続く

・・・・かもしれないじゃないか？

感謝・感謝・感謝

２００９年１０月８日の梅田ＨＡＲＤ　ＲＡＩＮは

至福だった。

お客さんとして来てくれた皆さん、

関係者の皆さん

どうもありがとう。

俺のギターと

しんちゃんの爆裂ドラム。

その上で俺としんちゃんが歌うことで

何かとんでもない事が出来る、という

確信が持てた。

決まりごとやルールなんか、もういらないのだ。

エレキギターとドラムの爆音と歌。

それでいいのだ。

俺達は日和ったり、枯れたりしない。

これは一種の究極だ。

気分はほとんど、「居合い抜き」である。

一瞬たりとも気が抜けない。


俺はまた復活した。

復活、復活、復活。

延々とそれが続くのが「人生」なのかも知れない。

すごくいい気分。

また始められるのだ、

それ以上に楽しいことなんかないぜ。


すべての「必然」に感謝。

物理学の法則に感謝。

「音速」に感謝。

「光速」に感謝。

気合

明日、１０月８日は

俺とドラムのカミグチしんちゃんが二人でやってるバンド

「ロカ」が

大阪・梅田のハードレインで

ライヴをやるのだけれど

台風・・・大丈夫かな？


十年に一度の台風だとか、

百年に一度の不況だとか。

そーゆーつまんないことに

振り回されたくないわよね出来れば。

アタシが振り回されたいのは

「天才」か、もしくは

自分自身の「表現欲求」、もしくは

「衝動」だわよ。

もう「世間」とか「天候」とか

どうでもいいの。


気合入れてやるわよ。

OCTOBER

元気？



最近は何だか、

大した”ひっかかり”もなく、

わりに淡々と暮らしている。

特に何も考えてさえいない。


秋の空気は穏やかで、

子供の頃に戻ったみたいだ。


最近になってやっと気付いたんだけど、

どうしようもなく不器用なのって俺だけじゃないのな。

・・・と言うよりは、

「世界」そのものが「失敗」の集積なのだ。

・・・だって

どこをどう眺めたって、

上手く行ってることのほうが少ない。


他人の失敗をあげつらったり、

揚げ足をとるような奴が多いのだ。

「世界」の進行そのものが、もうドシャメシャである。


大事なのはきっと「肯定すること」・・だ。



こないだも言ったけどさ、

俺はもう、誰にも憧れてさえいない。



誰にも憧れたりしなければ、

誰に失望することもない。


言い訳だってしなくてすむんだ、もちろん


苦しまぎれの嘘だってつかなくてすむ。

虚勢なんか張らなくてもいいし、

自己卑下することもない。


ちょっと気を抜くと

簡単に風邪を引きそうになるのは相変わらずだけど。


最近はそんな感じ。


さて、

次に空から降ってくるのは

「矢」だろうか？「鉄砲」だろうか？

俺としては

また「柔らかい花びら」

であることを

祈るだけである。




それでは

また。