今日のウィークエンドサンシャインは素晴らしかった。
「フィル・スペクター追悼特集」だったのだ。
追悼特集であることが予告されていたので、素晴らしい回になるであろうことは、ある程度予想していた。
僕は以前はこの番組、カセットテープに毎回、録音していたのだが、今はしていない。
でも、こういう時こそ録音しておくべきだった。まあいいや。
一曲目で、クリスタルズという60年代のガールグループの曲がかかって、もういきなり素晴らしかったのだが、
この曲の録音完成時、フィル・スペクターが音を聞きながら関係者に
「これは黄金なんだ」と言った、というエピソードが語られた。
まさしく黄金のような荘厳な音。そしてそれは富、という黄金を産みもしただろう。
僕としては・・・・知らない、聞いたことのない曲も多かった。
つくづく自分が、中途半端な音楽ファンだなあ、と思う。
しかしロネッツの「ビーマイベイビー」は、昔から大・大好きだった。
1960年代のアメリカン・ポップスの最高峰だと思う。
ウォールオブサウンドっていうんだよな。音の質感に古びない感動がある。
有名な話でもあるが その当時、フィルはロネッツの女の子と結婚までしたのだ。
何というか・・・栄光の極致。
そして、僕にとっては馴染み深い話である、ジョンレノンとの関係、そして
ビートルズ最終作「レットイットビー」の音をいじり倒した、という悪名高いエピソード。
ジョージの「スィートロード」もそうだったのか・・・・知らなかったな。
そういわれてみれば独特な音では、ある。
ジョンとの録音の時の話で、彼(フィル)がいつも拳銃を振り回していた、というのがあった。
フィル・スペクターは結局、獄中死したのだそうだ。壮絶な人生。
僕は割と、そういう方面に鈍感なほうなので、
音楽プロデューサーの重要性・・・みたいなものを大きく考えたことはなかった。
でも今日の放送で流れるもう本当に「黄金」のような楽曲群を大音量で聞いて、
フィル・スペクターというプロデューサーの偉大さを痛感させられた。
今日の放送の最終曲はデイブ・エドモンズで、ピーターさんが何て言ったかよく聞こえなかったんだけど
(こういうことがあるから録音しておくと重宝するのだ)、その曲は
フィル・スペクターが手掛けたものじゃなくて、彼の音楽へのリスペクトが強く感じられる音、なのかな。
曲終わりのリフレインが「ベイビーアイラヴユー」で、
「ベイビー」という言葉は(ロネッツ他のヒット曲のせいで)フィル・スペクターの代名詞的だ、
と僕は勝手に思っていて、そういう意味で
「ベイビーアイラヴユー」を延々と繰り返して特集を終わる、という趣旨だったのかもしれない。
もちろんピーターさんはフィル・スペクターの音楽が大好きだったはずで、
そういう形で彼の音楽への最大限の愛と感謝を放送で表したのかもしれない。
追記・そうそう、初期ストーンズの名曲「ノットフェイドアウェイ」の録音にもフィル・スペクターが
参加していた、という事実には驚かされた。しかも楽器はマラカス!
いや、実際やってみないとなかなかわからないのだが・・・マラカスをレコーディングで振るのって、
すごーくデリケートで難しいのだ!!しかもあの初期ストーンズ連中に囲まれてマラカス振るなんて、
もし僕なら頼まれても躊躇するであろう(もちろん誰も頼まないが)。
今日はマラカスに集中して聞いたが、一度もタイミングをミスらなかったように思う。
偉い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、本当に難しいんだってば。
さて今日はそのあと髪の毛を切りに行ったのだが、
ずいぶん久しぶりに失敗した。切りすぎてしまった・・・・・・・・・・・・・・
いや、「切られすぎてしまった」と言うべきか。
カットハウスのお兄さんに意向をうまく伝えられなかった。言葉って難しい。
しかし、ちょっと切りすぎたくらいでこんなに落ち込むなんて、我ながら
悪い意味でナイーヴで駄目だなあと思う。お前、歳いくつなんだよ・・・・・・・・。
一か月もすれば元通りだし、最近は普段でも外出時にはマスクするし、
働いてる時にはマスクの上に野球帽までかぶっているので人様に顔を見せる機会もないのだ。
言うまでもないがライヴもないし。
それに、俺だっていつまでもいつまでも長髪で顔を隠して生きていくのも、
精神的に健康ではない。
自分の顔に慣れなければいけない、と思う。馬鹿みたいだが。
当然ながら自撮りの画像なし。