そんな漠然とした感じ。

2011-08-29 20:26:46 | Weblog




「大好き」になれたことだったから、

「嫌い」になりたくなかった。

「聖域」みたいな感じで、

追求さえ、しなかった。

「魔法」は飽くまで、「魔法」のままであって欲しかった。


隠されたスイッチというか・・・・・

「最後の一葉」というか。


言ってること伝わる?


嫌いな奴を嫌うのは自然だが、

好きな人を嫌うのは不自然だ。

いや、不自然だが自然・・・かな。



使えない魔法、忘れてしまった、呪文。

手の届く前に消えうせた、夢。

誰かに伝える前に終わってしまった、虹。

出会える前に息絶えてしまった、蝶。

砂浜の石ころに紛れてしまった、車のキー。

優しくしてあげるべきだったのに、そうできなかった人。

一番美味しい時を冷蔵庫の中で過ごしてしまった、果実。

何の意味もなく踏み潰されてしまった、蟻。





とかそんなの。





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ロックンロール・ピープル

2011-08-27 21:51:15 | Weblog


こないだのアバンギルドでの、

チマキさん生誕50周年記念ライヴ。


実は俺、またまたケータイを失くしてて、

そのせいで落ち込みつつ出かけたのだが・・・リハ後、

「王将」で一緒に飲んだイトちゃんと宮川くんが二人とも、

「俺もこないだ失くしたけど10日くらいしたら

ケーサツに届いてたで」と、何事もなかったかのような口調で

言っていたので、心が明るくなったのだった。

ははは、誰だって失くすよな?ケータイなんか。


ヤマダ氏もありがとう。

アンタのおかげで、ココロが救われたような気分になった。


そのチマキさん生誕ライヴは、とっても素晴らしかった。

面白ぇ奴って、いっぱいいるよね。

ベリーダンサーの女の娘たちも、

絶品のパフォーマンスを披露してくれた。

チマキさんのドラムは言うまでもなく、最高。

俺の一番好きなドラマーである。


俺は「雑種」というユニットに混ざって

2曲だけギターを弾いたのだが、

イトちゃんとツイン・ギターでさ。

ギター2本・・・ってやっぱ、すげえいいなぁ

と思ったね。上手く言えないけどさ、

同じバンドに同じ楽器が二人、ってやっぱ面白い。


イトちゃんがその日、持ってきたギターが、

キッチさんの遺品の、ギブソン・ファイアーバードの、

ノンリバース。オールド。

その後に現れたまあちんのギターが、

フェンダー・ムスタングの、これまた、オールド。

そしてヤマダ氏のギターが、フェンダー・ジャズマスターの

これもオールド。

すごい・・・ほとんど、「オールド・ギター祭り」の

様相を呈していたのだ。

しかも俺の大、大好きなギターばかり。

「枯れ果てたいい音」が大音響で鳴り響いていた。

そういう観点からも、

とても贅沢な夜であったのだ。


俺が持って行ったギターは青いモズライトの、

ジョニー・ラモーン仕様。オールドではないんだけどさ、

でも俺なりに誇り高いギターだから

(あんまり高そうには見えないけれど)、

全然引け目なんか感じなかったんだけれど。ふふふ。


楽しかった。

ロックンロール・ピープルはやっぱり素敵だ。


世界はやっぱり、「面白いこと」で満ち溢れている。


そういうことを久しぶりに

再認識できた夜だった。


誰にともなく・・・いや、誰も彼もに

謝謝。




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御報告

2011-08-24 10:45:31 | Weblog





「天中殺」ってのが昔、流行りましたな。

内容は全然知らないんですがね、

「ろくでもないことばかり起こる年」、ってぐらいの認識で。

それで、もし「天中殺」なんてものが現実にあるのなら

今年のアタシなんざ、間違いなくそれでございます。

とか言って・・・・・そうでもないか?

自分の事「雨男」だ、なんて言うような奴ァ、

被害妄想が強くていけません。

ははは・・・・・・・。


まあ、そんな辛気臭いことは脇へ置いといて、

御目出度いことをひとつ。

今日は、アタシの敬愛する

”京都の老舗ドラマー”千馬木さんの御誕生日なんですな。

花の都は木屋町アバンギルドで、

チマキさん誕生日ライブ(笑)、という

世にも楽しい宴が今夜、開催されるのでございます。

負傷・・・・いや不肖、このワタクシもですな、

ピーピーとろくでもない音しか出ない六弦抱えて、

馳せ参じ、醜態をさらす・・・ってな具合。

どちらさまもお誘いあわせのうえ、

ご来場いただけると幸いでございます。


あのよろし。


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1961年の宇宙服

2011-08-19 15:07:10 | Weblog


あまりにも魅力的だったので紹介したくなった。

柏書房   原克氏著

「図説 20世紀テクノロジーと大衆文化」

の「宇宙飛行士」のページより。


1961年の宇宙服。



安っぽいSF映画の小道具のようだが さにあらず、

これは現実に実験されていたもののようだ。


以下引用

”パブリック航空社製「月世界スーツ」。月面活動に宇宙服は

必須アイテムだ。空調から食糧補給まで

アルミニウム製スーツ内は「完璧な室内環境」に保たれる。

背中の筒型ケースに

二炭化酸素化酸素洗浄器ユニット収納。”


引用終わり



だってさ。


ドラム缶をかぶってるだけ(笑)のように見えるところが

いとおかし。


中に入ってる人が真面目な顔をしているところが

(そりゃそうだろうが)、またおかしい。


ところでアルミニウムというのはその昔、

「奇蹟の金属」った言われてたんだって。

全然知らなかったよ。



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架空の世界で我々は

2011-08-19 14:20:38 | Weblog



「・・・・・・冗談抜きで」

とか

「・・・いや、本当の話、」

とか。

「嘘だろ?」

とか、

「信じられない・・・」

とか。

それこそ、「アリエナイ」とか。



どうしたって我々はいつもいつも、架空の世界に生きています。

何が現実で、何がそうじゃないのか、というのは

そのときそのときで違ってきます。


僕の「架空」と君の「架空」が触れ合うときがあって、

僕にとっては「そういうのこそ」が

幸せだったりします。ささやかだけどさ。


でも

そうじゃない時があるからっていって

簡単に「失望」したり、

「幻滅」したり、

しないでくれたらいいんだけれど。



僕はしないから。


しないようにするから。





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怠惰な夏と、「暗闇の怪物」

2011-08-15 16:17:42 | Weblog



眠たい夏。

どうにもこうにも、「ヤル気」というものが出ない。


ちょっとでも眠気が差そうものなら

これ幸い・・・とばかりに眠る。

しかし長くは続かない睡眠。

また眠くなるまで本を読み、

うつらうつら・・・・とまた眠る。


いや、実は理由も何もない、

「長期休暇」というもので。

「しなきゃならないこと」が、とりあえず何もないので、

シアワセに怠惰に暮らしてたのですよ、

ここのところ。

「夏の旅」の後は、何も予定を入れなかったのだ。


こんな半睡の生活はアコガレであったのだけれど

しかし・・・

これはこれで危ないということに気付いた。


何がか?というと・・・


正体はわからないのだけれど、

「理由のない鬱」みたいなものの影を

今回初めて・・・・・(いや、ずいぶん久しぶりに、かな?)

何度か目撃してしまったのだ。


きっとヒマだからだと思うのだけれど。


「不安」とか「後悔」とか「焦燥」とか、

過去からやって来たのであろうと推察される

そういったネガティヴな感情の、集合体。


そんな底なし沼が具現化したような奴が、

他でもない、「俺」の中から出現したのだ。

ほんとうに「危険」だと思った。


そいつにちょっと触れられるだけで「人生」なんて、

「意味のない牢獄」に変化してしまいかねない。

(っていうのを、本能的に悟った。)

俺は逃げたね、全力を振り絞って、逃げた逃げた。


忙しく暮らしてるとそんなものの存在に、

気付く余裕すらないのだ。


資本主義社会の奴隷みたいな生活は嫌だけど、

「鬱」に捕まっちまうほうがヤバイからね。


って、そんな話。


明日からはまた、

もとどおりの時間に追われる毎日である。

ちょっと嫌だな、とも思うけど

それはそれでいいのかも知れない。



それにしても。 

自分の中に「暗闇の怪物」みたいな奴が潜んでるんだってこと、

自覚しなきゃいけないよね。





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KURT ”grunge 1967~1994”

2011-08-12 16:04:22 | Weblog



写真は

こないだ行った福山のお店で見つけた、財布。

わかるひとは一目でわかると思うのだが、

”ピーナッツ”の作者、チャールズ・シュルツ氏のタッチで

”ニルヴァーナ”のカート・コバーンが描いてある。

これはしかし・・・上手い!!!

俺は絵も描くのだけれど、

あのシュルツ氏の絵って真似して描くのがすごく難しいのだ。

これってシュルツ氏本人が描いたみたい

・・・ってくらい上手い。

”ピーナッツ”にもし、カートが出演(笑)していたら

こんなだったであろう。

カートの苦悩の表情と、薄い無精ひげ。

ギターもちゃんと左で構えてるし。


シュルツ氏の絵って、すごく感覚的で、

だから真似するのが難しいのだけど

そういえばこないだの「ティファニーで朝食を」の

カポーティの文章もすごく感覚的だと思う。

実は帰ってきてから旧訳と二冊、

交互に読んでみたりして比べてみたのだ。

すると・・・・・・全然違う!

確かにストーリー自体は同じなのだけれど、

まるで違う小説のように感じる。

それに一箇所、解釈の違いなのか、誤訳なのか

わからないけど

・・・・重要な点での、妙なところを発見してしまった。

多分、旧訳の誤訳だろうと思う。

俺は自分もいろいろとよく間違うので(苦笑)、

他人の間違いには

すごぉく寛容(なつもり)だから訳者の人に

同情してしまうのだけれど、

こういう「本として残る」ものって怖いよね。



今日はトモダチが何人か家に来ます。







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お墓参り、そして「夏の旅」終了

2011-08-11 10:47:08 | Weblog




お墓参りに一人で行ったのなんか、

生まれて初めてだった。

コドモの頃から何度も訪れている、片山家のお墓。

誰の気配もなかったし、

何だか少し寂しかった。


そして、「夏の旅」終了。



この5日間が夢のように感じられる。


いろいろな意義のある、充実した旅だった。



「肉親」たちと離れて暮らすようになって久しい・・・

というかオトナになる前から

離れて暮らしているのだけれど。


たまに会うといいもんだな、などと思うのだった。




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新訳・「ティファニーで朝食を」

2011-08-08 17:31:42 | Weblog



どちらかといえば小説より、オードリー・ヘップバーンの

映画で有名な

トルーマン・カポーティの小説、

「ティファニーで朝食を」の新訳が出ていることは知っていたのだが、

そんなに興味をそそられてもいなかったのだ、実は。

当たり前だが、翻訳が新しくなるからといって話の筋が変わる訳ではないし。

そうは言っても新訳は村上春樹なのでいいよな、

・・・そのうち読もうかな、と思っていた。


今回、「夏の旅」に出る前に図書館でこの

村上春樹訳「ティファニーで朝食を」を見つけて、

旅をしながら読むのにぴったりかもと思って持ってきたのだった。

というような感じで、そんなに期待せずに読んだのです。


しかし読んでみたらかなり良かった。

ストレートに心を打つと同時に、

じんわりと心にしみる。

カポーティの文章だけが漂わせることの出来る、

深く混迷しているのに透明感のある感じ。


旧訳が悪い、というのではないが、新訳はとにかく

絶妙に美しくわかりやすい。

そういえば春樹さん、カポーティの文章に関しては熱烈な賛美者だった。

腕によりをかけて・・。って感じで翻訳に挑んだのであろう。


ストーリー的にも、旧訳よりスッとわかりやすかったのはきっと、

翻訳のこととは別に、

トルーマン・カポーティという人のことを、

以前より俺が知っているからかもしれない。



核心に近いことなのだけれど、

この小説の語り手「僕」が何故最後まで、魅力的なヒロイン

「ホリー」のオトコにならないのか?

というのがどうしても、もどかしく思ってしまっていたところなのだけれど・・・


「僕」には作者、カポーティが投影されていて、

そのカポーティは「ゲイ」なのだ。、というか「ゲイ」であるということは

カポーティの重要なアイデンティティなのだ。

「ホリー」といい仲になるわけないよな、「友情」は育まれたとしても。


「ホリー」の奔放にセクシャルな感じが新訳ではよく出ていて、

そのことだけでもこの小説が翻訳し直された意義があると思う。


カポーティはこの小説が映画化される際、「ホリー」役には

近しい友人でもあったあのマリリン・モンローを推薦していた。

オードリーも可愛くていいけど、イメージがだいぶ違うよね。

映画版は原作とはずいぶん遠いものになってしまってるようだ。

俺は映画版「ティファニー」には、あまり興味がない。



それにしても。

旅の途中に読むのにぴったりの本だったよ。


「ホリー」のアパートメントの表札には

「ミス・ホリデー・ゴライトリー・トラヴェリング」

(「トラヴェリング」は、「旅行中」の意)

って書いてあるんだから。





、というところで。

「片山道郎・サマー・トラヴェリング」続行中。






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サマーツアー続行中

2011-08-07 20:14:36 | Weblog
サマーツアー真っ最中。

アタマがぼおっとするくらい楽しい。

一年中、毎日がサマーツアーだったらいいのに。


でも貴重なチャンスだからこそ

こんなに楽しいのかも。

非・日常の刹那。

一秒一秒がからからに乾いた砂のように

俺の指の間をすり抜けては

虚空に消えていきます。


でもその「虚空」は、この旅のあいだじゅうずっと、

突き抜けるような青色で彩られているのだ。

期間限定ではあるが。





今日は「例の海」へ行った。

憧れの海。

海水浴場じゃないから監視員なんかいないし、

売店も着替える場所もない。

自販機すらない。

だからいつも、劇的に人がいないのだ。


今年は何だか、水がきれいだった。

空もなんだか、いつもより青い気がした。


何度同じことを繰り返してもそのたびに、

まったく色褪せない、静かで確かな「感動」がある。


こんな日には、いつもは悲観的でシニックで

ネガティヴで破滅指向的でナイーヴな俺も、

こんな風に思うのだ、


人生なんてただの「祝祭」なのではなかろうか。


なんてね。
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