尾道のブルース・バンド

2009-03-31 18:00:28 | Weblog

さて、昨日「いつか書く」と書いたこと。

尾道に土井健とライヴを観に行ったのです。

”2009 アーティスティックWAVE 「波紋」”

というイヴェント。尾道のバンドが集まって開催されているらしい。

何か、海の間近のだだっぴろい倉庫に

PAを持ち込んでステージを作っていて、

屋台も何軒もあって、人もけっこう集まっていて、いい感じ。

(気温のみ、寒かったけど。)

これはちょっと・・・・というようなバンドも観てしまったのだが

それは置いといて・・・・


平田さん、という土井健つながりのベーシストのやっている

ブルース・バンドを観に行ったのだ。

とても良かった。

平田さんはすごいテクニックとキャリアのある人で、

この日は6弦ベース(!)を使用。

ちゃんと志の高いブルース・バンドで、

シカゴ・スタイルも雰囲気たっぷりだったし、

アルバート・キングの曲(だと思う)では

マイナー・ブルースの良さがバッチリだったし、

ハープ兼ヴォーカルの男の人も渋い。ハープはハイ・テクニック。

ギターも良かった。そのギターの人が着ていたTシャツもなかなか。

THE
BLUES
HEART

と書いてある。

ブルー・ハーツのジャケットのパロディですね。

しかし、 S の位置をずらすだけで、意味が(笑)。

ブルース・バンドとして最高のTシャツ!


そして後半から登場した女性ヴォーカルも良かった。

歌もうまいし、見た目もサバサバしてキレイだ。

その娘のヴォーカルで何と、

「それはスポットライトではない」をやったのだ。

歌詞はちゃんと(と言うか何と言うか・・)

浅川マキの歌詞だ。


「スポットライトでなく、蝋燭の灯じゃない

まして太陽の光じゃないさ あの光そいつはあんたの目に

いつか輝いていたものさ またおいらいつか感じるだろうか

あんたは何を知ってるだろか」


素晴らしい。

その前にやってた「ぷかぷか」もかなり良かったのだが、

浅川マキファンの俺の、しかもかなり好きな曲を

偶然とはいえ、やってくれるとは・・・。

そういえば昔、「ほろほろ鳥」の邦ちゃんに歌ってもらって

一緒にファンダンゴでやったことあるな、この曲。



生まれて初めて訪れた尾道が、

大好きになってしまった。

その後はもちろん土井健と飲んだくれて、

酔っ払って終電で帰ったのだった。


写真は、そのバンド。

名前は「新開警備隊」だそうだ。
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旅は終わりぬ

2009-03-30 18:49:26 | Weblog

終わりぬ・・ということは「終わらない」のデスが

とりあえず帰って来たのだ。


予想はしていたのだが、濃かった。

何年かの歳月が圧縮されたような3日間だった。


「ふくやま美術館」に大叔父の絵を見に行った。

それがメインだったのだけれど。

二日続けて行ったのだ、一回目は友達家族とともに、

二回目は母親と妹と甥っ子とともに、

大叔父と大叔母と祖母のお墓に参ってから行った。

お墓で写真を撮ってみた。(アップされてる写真。)

祖母とかが写ってたら面白かったんだけど

そういえば祖母は大の写真嫌いだったから有り得ないな(笑)。


そして「ふくやま美術館」へ。

とても心に響く展覧会だった。


「2008年度冬季所蔵作品展Ⅱ展示目録№.100

早世した郷土の画家たち  吉田卓、片山公一など」


前にも日記に書いたのだが、片山公一という人は

俺の祖母の長兄なのだ。俺にとっては大叔父、ということになる。

それはさておき・・・


絵は、よかった。何と言うか・・絵画表現の有効性、みたいなことを

考えさせられた。思ってたよりもずっと能弁だったのだ、「絵」は。

「絵」とは「魂の写真」である。

その人の目から見た風景や、その人の得た「感動」が、

そのまま作品になっているのだ。


一緒に行った友達とその夜、二台のアコースティック・ギターで

思う存分セッションした。その友達とは、もちろん土井健である。

我々は昔、一緒にバンドを立ち上げたのだ。

一緒にいっぱい歌った。

母親も、幼馴染の福ベーも巻き込んで。

俺がどうしても思いつかなくて困っていた

ある重要な曲のコーラスのメロディを土井健に考えてもらった。

(いいのが見つかった!サンキュー!!)

ビールをさんざん飲んだ後、二人でウイスキーを1本、空にして

しまった。俺たちにしては良く飲んだ方だ。

そして昨日、最後の夜は土井健と尾道までライヴを観に行った。

全然期待せずに行ったのに、感動させられてしまった。

そのことはまたいつか書こうと思う。



この3日間のことを思い出すと、

とても大きな幸福感に包まれます。


みなさんありがとう。

そしてこれからもよろしく。



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旅に出よう

2009-03-26 23:40:59 | Weblog


旅に出よう、大叔父の絵を見に行こう。

鈍行列車に乗って、とろとろ行こう、

春の日差しの中を行こう。

友達に会いに、そして兄妹に会いに。

亡くなった肉親の墓を訪れて、

彼ら(彼女ら)も美術館に一緒に連れて行こう。


不安も試練も何もない春の旅。

予定はあんまり決めずに行こう。


「予定」って、組んだ瞬間に

それは「クリアすべきもの」に変化してしまう。

何も決めなければ、

その時、その時でやりたいようにやればいいのだ。

ささやかだが・・・「自由」だ。

もしそんな生き方で損してたとしても、

俺が「損」って思ってなけりゃ、それは「損」ではない。

世界はすべて、「主観」で決まるのだ。


「何も決めない」ということだけ決めて、出かけよう。

髪の毛もそろそろ、

もとどおり近くまで伸びてきたことだしね。


「何かいいことないかな」って待ってるよりも、

動き回って「何かいいこと」を探そう。

ずっこけたとしたって「それはそれでよし」として。

もしも雨が降ったって、それを楽しもう。


我々は「画家の遺族」なのだ。

(招待された訳ではないが。)


美術館に行くときは、

気持ちだけでも正装しよう。


そう考えたらちょっと

・・・気持ちが引き締まってきたぜ。

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春先の独白

2009-03-25 22:28:05 | Weblog
パラパラマンガみたいにあわただしく日々は行く。

何もかもが黄金色に輝くのは

まだまだ先のことなのかも知れなかった。


今までは何となく不戦勝だったり

不戦敗だったりしたけど、

それはそれで良かったのかもしれない・・・と思っている。


白黒なんてないのだから、

そんなの、はっきりさせなくていいんじゃないか?

そんなことのために

膨大なエネルギーを費やすのはもう、

やめようと思うんだ。


「曖昧」で行こう、

「適当」で行こう、

「いいかげん」で行こう。


俺は無実ではないが、

だからと言って潔白でもない。


「決めて」しまうことなど、必要ないのだ。

俺は自分で、昔と比べて(意識的に)「変化した」と思っているけど

「変化していない自分」が自分の中にいたっていいんだ。



いろんなことを・・・・

全否定しなくたっていいのだ。
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ランブルフィッシュ

2009-03-22 23:16:56 | Weblog


俺の一番好きな歌は、

ランブルフィッシュの「宝物のうた」だ。


思うのだけれど、

自分の好きな誰かがとても素敵な歌を創って、

その歌の主語が「ぼくら」で、

その「ぼくら」の「ら」の中に自分も入っているって

100%の確信を持って言い切れる・・・・

そんなのって、すごい事だと思う。

本当に本当に本当に。



我々がランブルフィッシュを

またやってみようって思う動機なんて、

ただそれだけで充分なのかも知れない。


俺は君を尊敬し続けるし、

君のことを誇りに思っている。

そんな気持ちは、

ずっとずっと

消えはしないだろうと思うのだ。


2009年5月17日 日曜日

ランブルフィッシュは

大阪・難波ロックライダーに出演します。


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ボケロのニュー・バッグ

2009-03-20 22:30:58 | Weblog



今まで見た中で一番素敵なバッグは、

ボケロウが「ばるぼら」の東京ツアーの時に時々、使っていたものだ。


「それ」はとても素敵なバッグだったのだが、

ひとつ致命的な欠点があって、

「気を抜くとすぐ捨てられてしまう」という・・・。


「それ」とは何を隠そう、「ローソンのビニール袋」である。


ボケロウは「それ」に嬉々として財布だの、

食べかけのお菓子だのを入れて持ち歩いていたのだが


何しろ、ただのローソンのビニール袋なので、

車の座席にそんなのが置いてあって、

食べかけのお菓子なんかがのぞいてたとしたら・・・

そんなの、誰がどう見てもゴミだ(笑)。


何度も捨てられていた。

俺も、何度も捨てた(悪気はないのだが)。


その頃のツアーのしまいには、

「ばるぼら」の機材車は、ゴミだらけになってしまっていた。

何しろ・・・・ゴミだと思っても、

それはボケロウのバッグかも知れないから、

うかつに捨てられないのだ。


・・・・・・今思い出しても馬鹿馬鹿しい。


しかし、こんなエピソードも、あと十年くらいしたら

「ローソンで無料でビニール袋が配られていた、{非・エコ}な時代」

のお話・・・ということになるのだろうか?


どうなのかな?





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2009-03-19 23:19:26 | Weblog


まるで戦前のモノクロ映画、

まるで書き割りの街。

俺達は実存主義者みたいな顔をして、

すべてを、息をひそめて・・やり過ごすのだ。


春は花粉と黄砂とともに

災厄のように俺の上にやって来た。


何もかもが同時に動き出そうとしているのだ、

まるで誰かの号令を待ってたみたいに。


冗談じゃない、とんでもない、そんなの有り得て欲しくない。


少し俺に、考える時間をくれないか?

そう、いくら考えたところで結論なんか出やしない。

俺はただ、時間ってやつを引き延ばしたいだけなのだ。

ただそれだけなんだよ、笑っちまうだろ?


伏せられていたカードは今や、全て白日の下に晒された。

路上に残る痕跡は君の涙の跡だけだ。


開演時間まではまだ間があるよ、

俺達が全速で走ったら

何処まで逃げられるだろうね一体?


それとも、やっぱり無理だったかな。

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EGO

2009-03-19 08:59:06 | Weblog

もはや俺は、何ものにも心をわずらわされることなく

生きることが出来る気がしていた。

もし本当にそうなれたら、の話だが。


それにしても人間というのは・・・。

いや、生物というのはものすごく自己中心的だ。

でもそんなの、当然すぎるほど当然である。


「エゴ、エゴ、エゴ!」とフラニーは言うけれど

「エゴ」と口にした時点でそれ自体すでにエゴの発露だ。

「馬鹿」と言った者が馬鹿なのだ。

「アホが見るブタのケツ」なのだ。

そういうのを「ナイーヴィティ」と言う。


しかしいくら俺がここで(全世界に向けて!)

いろいろ言ったところでそれは、

「ひとつの考え方の提示」でしかない。


他人を自分の思い通りにすることなど出来はしないのだ。


本当にエゴイスティックな生き方というのはもしかして、

すべての係わりを断ち切ってたった一人で、

森の奥(かどこか)で自給自足の隠遁生活を送る・・

っていうようなものなのかも知れない。


俺は・・と言えば

誰か他の人の意見に妥協することにやぶさかではない。


でもそんな風に俺の「角」がどんどん取れて行って

実体としての「俺」はもはや

ほとんど残ってはいないのではないか?

・・と時々

思ってみたりもするのです。


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植物質ワナビー

2009-03-17 21:39:19 | Weblog

植物っていいなぁと思う。

何か・・・その、平和そうだし、穏やかそうだし。



「植物」に・・なれたらいいのにな、と思うことがあるのだ。




種子の段階から(例えばたんぽぽとか)

どこへ行くかは風まかせだったりするし、

駄目なら駄目で、しゃあない・・ような気がするし。

いいとこへ降りれたら、

あとは日光と少しの水があれば

”大丈夫、自分で光合成しますからおかまいなく・・・”

ってな感じだと想像するのだが、どうなのだろうか。


いいなあ、植物。


俺が髪の毛を伸ばしたがったり、

髪が長い人に憧れたりするのは、そのせいかも知れない。


人間の体において、髪の毛と爪って何と言うか・・・

「植物質」なんだって。

だから亡くなった後でも髪や爪や髭は、少し伸びるのだそうだ。


そういえば俺、子供の頃から髪の長い人が好きで

「麻丘めぐみ」っていう歌手の人が好きだったのデス。

「私の彼は左きき」って曲、知ってマスか?(古いか・・・・)


二十歳を過ぎた頃、俺も髪を伸ばしてみた。

伸ばした、っていうか、単に「髪を切るのをやめた」のだ。

そしたら、伸び放題に伸びて、

しまいには腰までとどくほどの長さになった。

切るに切れなくなってしまって最終的に

26歳の時のバイク事故の際、

気を失ってる間に救急隊員にバリカンで刈られた(笑)。


「伸ばした髪には神様が宿るんです」と言ったのは

キナショウキチさんだったか?

・・確かに 八百万の神様が、人体のどこかに宿ることがあるとすれば、

それはきっと長く伸ばした

”植物質の”髪の毛だろう、という気もする。

それに長髪って、何か・・

「平和的」と言えなくもない。






それで「光合成」が出来れば言うことないんだがなぁ。




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こーゆうのを「売名行為」という(笑)

2009-03-16 21:21:07 | Weblog
3月は”ライヴなし”の月になりました。

でも4月と5月は決まってきたので、

ちょっと久し振りにチラシを作ってみたんだよ。

まずピカレスク。

鳥井賀句さんがやってる、PEACOCK BABYS(fromTOKYO)が

CD発売記念で関西ツアー。それに、2箇所、ついて回ります(笑)。

まず、4月22日(水)十三ファンダンゴ。

「女性上位時代」というタイトルがついてます。

出演は、ソウル・クローバーズ   平成女性

ピカレスク   PEACOCK BABIES(鳥井賀句)。


ピカレスクとしては初のファンダンゴ出演なのだ。


そしてその次の日、4月23日(木)京都・御池の「夜想」。

出演は、RED ILL PRINCESS

 JET PEPPER TOWER

ピカレスク   PEACOCK BABYS(鳥井賀句)。

大阪も、京都も、

ゴージャスな出演バンドたち。濃いぃ濃いぃ夜になること必至。


賀句さんには、昔「ばるぼら」でよく東京行ってた頃

家に泊めてもらったり、ギターのメーカーにモニターとして紹介してもらったり、

何やかんやと、お世話になってるのです。

俺は賀句さんすごい好きなのだ。面白い人(笑)!


我々的にはハオちゃん加入後、

「完全変体」したピカレスクをお見せ出来る予定。

わくわく。

ぜひ両日とも遊びに来ておくれやす。


そして、5月。

「片山道郎&たんちん」で、ミライノス主催の

「ロックフェス3000」13ROCK 3DAYSの中日、

5月2日(土)、十三テハンノに出演決定。

ちなみに「たんちん」は昔ファンダンゴに出てた、

「DOWN HOME SPECIAL」のVO・GUITAR。

我々は・・・へべれけトモダチなのです(笑)。


13ROCK 3DAYSは十三の3つのライヴハウスを使って

第一夜5月1日(金)十三ファンダンゴ

第二夜5月2日(土)十三テハンノ

第三夜5月3日(日)十三クラブ・ウオーター

で日替わりでハコと出演者を変えて行われるイヴェントなのだ。

第一夜や、第三夜には、ミライノスはもちろん

ほろほろ鳥、ワームス、ザ・たこさん、

ボケロウ・オン・ザ・ロック、プラスティック・モードなど

けっこう豪華で楽しそう。

3日間の通しチケットは3000円だってさ。

ぜひぜひ目撃・体験・共感(笑)してね。
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