無題

コーヒー・ショップでレシートの裏に

懐かしい君の肖像画を描いてみた。


俺はすべてを変えるために

魂を見知らぬ人に預けたところだった。

心もとなかったが他にどうしようもなかった。


時間つぶしをするなんてずいぶん久し振りで、

考えてみたらあの頃、

時間だけはたっぷりあったんだ。

（俺達はそう思いこんでいた）

制限された自由ではあったけれど

そんなものでも、ないよりは全然マシだった。




コーヒーは苦かったけど、暖かかった。

真夜中近くの街で、

俺はまた君のことを思い出していたんだ。

ポー

今、ポーを読んでいる。ポーの短編集。

初期ファンダンゴの「ポーさん」ではない、

「エドガー・アラン・ポー」である。

「江戸川乱歩」ではない。

そういえば時々「江戸川乱歩」のことを「乱歩」と言ったりするけど

もしかしてあれ、間違いなのではなかろうか？

呼び捨てにするなら「歩」だったりしてね（笑）。

「乱」はミドル・ネームで。・・・・違うよな。


まあ、そんなことどうでもいいといえばどうでもいい。

でもそんなこと言えば、すべてのことがそうである。

俺はすべてのことに関して「どうでもよくない」という姿勢をとってきた。

つまり、俺に「関係ない」ものごとなど、ないのだ。

そうは言っても、

なんでもかんでも「俺のせい」というわけでもない。

俺の「知ったこっちゃない」ことなど、いくらでもあるのだ。


・・で、ポーなのだが、

翻訳が古いのか、古典的雰囲気を出そうとしてるのか

よくわからないのだけど

一人称代名詞が「余」なのだ、「余」。

（第一話目だけだったけど。）

これはさすがに違和感がある。「余」なんてね？

でもすぐに慣れてしまった。

しかし本当に自分のこと「余」なんて言ってたのかな、昔の人は？


時々思うのだけれど

もしかしていつかタイムマシンが出来て

２００年くらい前に行けたとしても

同じ日本の中で、言葉なんて全然通じないかもしれないよね。



さてと。

今日がいい日になりますように。

WHAT CAN I SAY?

その夜ときたら


月はピンクゴールドで出来ていて、

誰も彼もが”笑い袋の中の妖精”みたいに陽気な顔。

ウイスキー・ボトルの中は陽光と魔法が詰まっていたし、

メリー・ゴー・ラウンド的世界はただ、

ぐるぐる廻ることのみが目的化して

純銀の弾丸と化した君にはもう誰一人、

追いつくことなど出来なかった。


そして”魔法の不思議な旅”は続き、

金剛石の破裂する光、

まるで水晶を育む闇、

そこはきっと

”失くした記憶の辿り着く谷”でもあったんだ。

すべての猫を引き寄せた、

凍りついた砂漠のような「迷いの海」。


俺の夢のほとんどは”反作用”として実効した。

月面には君の刺したナイフがまだ立っているはずだ。

そいつは暗い虚空を永遠にさ迷い続ける、

まるで「記憶そのもの」みたいに。


すべては始まったばかりだ。

今までのは全部、プロローグだったんだぜ。


知らなかっただろ？

忌清志郎追悼ライヴ

２００９年６月１２日に

梅田・レインドッグスにて

「愛し合ってるかい」という

忌野清志郎大先生の

追悼ライヴがあるらしくて

俺も呼んでもらいました。

どうもありがとう。

心から感謝して

一曲だけＲＣを

歌わせてもらおうと思ってマス。

それのために

「がらんどう」のキリヒトとコンビを組んでみたのだ。


他にも

ミライノスのサンボとかワームスとかデグルチーニとか

も出るらしい。


来れたら、来てね。

一緒に、彼の死を悼みましょう。

味ものと

妹がまだ小さい頃、

「味の素」のことを

「味ものと」と覚えてしまって

それのことずっとそう呼んでいて、

とてもとても可愛いかった。


そういえば佐治が

俺とバンドを組んだ高２の頃

「ディストーション」のことを

「ディストローション」と言っていて、

・・・・・間違ってるのに魅力的だった（笑）。

まぁ、そんなのは、ほんの初めの頃だけだったのだけれど。

でも何だか、忘れられないささやかなエピソードなのです。


もうひとつ。

初期の頃の、ファンダンゴに出入りしてた人は、あのハコのことを、

何故か「ファンタンゴ」と言います。

ＨＡＯちゃんもそうだ（笑）。

これもしかし、間違ってはいるものの可愛い。


俺は、自分が間違うことが多いからそう・・なのではないのだけれど

そういう、ささいな、

可愛い、謎の

「間違い」が大好きなのです。





ファンタンゴでディストローションをぶちかますぜ！

・・・・・・・味ものと。

ask

君はどう思う？

「起こってしまったこと」と「その後の顛末」について、

君はどんな感想を持った？

そんなとき君ならどんな風に行動した？

何か一言、言えるなら何を言った？



それであの、

夜明けのカラスみたいに

時々は思い出すことがあるかい？


それとも、そんなことはもうとっくに

無限に混ぜ合わさって

しまいにはグレーになってしまった絵の具みたいに

すべては日々の雑事と見分けがつかなくなった？




祝福の光を体にまとって、

何の心配事もなく大笑いしてた頃の君を思い出すよ。


封じ込められた「音」の中にすべての事柄が

ほとんど何も損なわれずに残っている。


「記憶」こそが世界を形作るのだとすれば

「記録」することの意味は一体何なんだろうね？


もしかして世界を再編集しようとしてるのかな。




・・・・君はどう思う？




俺には本当にわかんないんだよ。

経験

こないだ

二十年振りに会った友達に

「全然変わってない」って言ってもらって、

それはそれで

（その娘も全然変わってなかったんだけどさ）

嬉しかったんだけど、

（でも実は体重はこの二十年で５キロくらい増えている）

でも考えてみたらさ、

この二十年の間に

いろんなことがあったはずなんだんだよな。


高速道路で立ち往生したり

アコガレの人に会ったり

大切な友達を亡くしたり

食中毒になったり

外国で迷子になったり

バイクでこけてマジで死にかけたり

バイトをクビになったり

大事なところで音を外したり

酔っ払って道端で眠ってしまったり

何回も何回も引っ越ししたり。



そーゆーのがさ、

”「経験」として身について”ないのかな？？？？？




・・・・・・・・・アホ？

謝辞

５月１７日難波ロックライダーでの

ランブルフィッシュのライヴに来てくれたみなさん

どうもありがとうございました。

心から感謝しています。


ランブルフィッシュは

次は９月２７日に

ファンダンゴに登場します。

１７６９年の金星観測

メタリック・グリーンのリザード革

そいつは冗談抜きで

天地開闢以来の傑作(・・もしくは災厄）だった。


いちばんぶっとんだ組み合わせを考えに考えて

とどのつまりは一点突破に望みをかける。


その日の俺は、何もかもを持て余し気味だった。

パラダイスみたいな街角で

魂は競売に出されていたし

とても不思議な服を着たドーター、

すべての「起こってしまったこと」と

「未だ起こっていないこと」。

俺はその一端に触れてしまったのかも知れなかった。


でも

言葉にしてみればたったそれだけのことだ。


とても情けない、ぺらぺらの一手。

それでも出さないよりはマシだったんだ、

今から考えると。


ところでさ、

最近はランブルやってるせいか、

君の夢をまたよく見るんだよ。




・・・ただそれだけなんだけどね。

ランブルフィッシュ

ランブルフィッシュ

ライヴ@難波ロックライダー

２００９年

５月１７日　日曜日

この日は５バンドほど出演しますが

ランブルはトリです。

ファンダンゴ以外で、ランブルやるのって

何年ぶりなのかな？

特別な夜になればいいな、と思ってます。

ロックライダーで会いましょう。