うまく言えないことはうまく言えないことで、
いくら頑張ったってきっと一生、うまくなんか言えない。
言う気もない。
だから僕はそのことをいっそのこと、
虚空に向けて、放り出してしまうことにした。
どだい
誰かにホッタンとかケイカとかドウキとかジョウキョウとか事のテンマツとかその事から得られたキョウクンとか、
尋ねられたワケでもないし、
その当時
近辺にいた人達も
もう、そのことを覚えてさえいない。
ただ僕だけが
いつまでもいつまでもこだわって
壊れたレコード・プレイヤーみたいに
いびつなクルマのステンレス・ホイールみたいに
永久カレンダーの手巻き時計みたいに
屋根の上の間抜けな風見鳥みたいに
乱痴気騒ぎの中心に鎮座ましました金ぴかのルーレットみたいに
黒電話のダイヤルみたいに
巨大な熱帯性低気圧の「目」みたいに
すべての恒星、そして惑星、その衛星みたいに
くるくると、
そしてうんざりするほど延々と
・・・・・・・・・・・・・・廻り続けるだけのことなのだった。
言葉なんて結局
言葉でしか、ないのだ。
今週土曜の夕方、俺は奈良の「宝島」に行きます。