遊園地のこと

2008-10-30 08:43:35 | Weblog

ぼんやりと、だが確実に

秋がその気配を深めて行く。


薄曇りの午後に、さびれた駅で電車を待っていたら

遠い昔に訪れた、

懐かしい遊園地のことを思い出した。



どこかの県の山奥の、いまはもう無い古びた遊園地。


その広大な敷地の周囲を、小さなサイズの電車が走っていたのだ。

時刻表は、なし。

だから誰も急がないし・・・大体、それに乗ったって

さびれた古い遊園地の周りをまわるだけなのだ。

・・・そんなの誰が急ぐ?


そして古いジェット・コースター。

見るからに年代もの・・・・というようなレールを、

がたがたと音を立てながらてっぺんまで登る。

そして降下・・・・・・・。

ぜんぜん大したスピードではないのだけど、とても怖い。

だってどう見ても、今にも崩れ落ちてしまいそうな鉄骨組みなのだ。


今回までは持ちこたえてくれ・・・・と願いつつ、

走るコースターから風景を眺める、

もう老い先の永くない遊園地。


それは古い写真のように切なく、

そして奇妙に静かで、

とても綺麗な光景だった。




たしかそこに行ったのが、

こんな天気の、

こんな季節だったんだよ・・・・

多分。



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雨の水曜日

2008-10-23 10:11:10 | Weblog


昨日は雨で、だから電車でスタジオに行った。

ピカレスク。

京阪電車の車両が新しくなっていた。

京都の地名は風情があって好きだな。

深草 とか

藤の森 とか

京阪四条の駅名も

祇園四条に変わっていた。

それで

それとはカンケイなく

オンガクは素敵だった。

でも駅で

お気に入りの赤いチェックの傘を失くしてしまった。

ほんの一瞬の意識の空白

気が付けば傘は置き去りで

電車は走り出した。

むむむむ・・・

まあいいや。

電車の窓から見る

雨の夕方の京都の街は

何だか懐かしいような気がしていた。

だって誰も歩いてないし、

ふっと眠ってしまいそうな水曜日


そんな感じの日

だったんだよー。
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月と地球は二重星

2008-10-22 09:56:02 | Weblog

何処までも間の抜けたドライヴ、

何もかもがレイジーなのはエンジンのせいじゃない。


思うに、俺が見た夢の断片は

何かの啓示に間違いなくて、

その啓示を実行するために君が現れたんだ、

俺の目の前に。


すべてのたわ言は予言されつくしていたし、

街が荒野みたいに見えたのもあながち、

気のせいだけじゃなかったのかも知れない。


おれの”たが”は完全にはずれていて、

でもこうなる気はしてたんだ。

そしてそのことで俺は、満足していない訳じゃない。

だってこれ以上、何を望めばいいのか

俺にはかいもく、見当もつかないんだぜ。


俺の目の届かないところで、時間はどんどん巻き戻っていく。

時々テープがほつれたり、

針が飛んだりするのはご愛嬌だ。


実名忌避のタブーを超えて俺は、

架空の場所に存在する。


いろんなことが・・・  いろんなことがさ、

ぜんぶ飽和してしまったとしても


そんなの全然大したことじゃないからね。




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感想文

2008-10-17 22:02:48 | Weblog


そして奇蹟が二度起きて、

ゴールデン・エイジがまた始まるのだとしたら?


それは甘美すぎる夢物語だ。


でもフェイズ(位相)はひとつではない。


すべての夢を吸い込んだ、銀色の月。

そして君はとどまるところを知らない。


俺には

抗う術さえ、ない。


どうしたって俺は

燃え上がりながら四散して

馬鹿らしいけど破裂して



永遠だと思ってたくらいの時間が過ぎて、

でも俺は再生しようとしている。

巻き戻して再生、もしくは

早送りして再生。


一時停止を解除して

ヴォリュームを100まで、いや200まで。

倍くらい走ったって気にしない。


もう足は治った。

俺はまた、回復したのだ!・・・この期に及んで。


そしてまた、思いつきを実行しようとしている。


この「世界」というアパートメントを

転々としながら。


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無為・秋・雑感・夜遊

2008-10-15 16:30:27 | Weblog

やっと足の痛いのがマシになってきた。

今日は10月15日・・・・。

大したことは何もせず、無為に過ごしました。

でも「無為」って素敵。


こないだの日曜日の夜に

バイクで初めて、京都の街の方に行ってみた。

河原町通りをひたすら北へ、

四条、三条を越えて出町柳のスタジオまで。

越してくる前、京都はほとんど電車で行ってたので

とても新鮮だった。


来週の土曜日、ピカレスクが久し振りにライヴやります。

御池の、「夜想」にて。

「夜遊」と題したイヴェントをまた開催するのだ。



しかしコドモの頃は

「また遊ぼな」とか

大人になっても言ってるとは思わなかった。


「遊び」は大事だ。

「遊び」だからこそ真剣にやるのだ。


「仕事」なんてね・・・・・・・・・・・

中島らも風に言うが

「うんこ召し上がれ」

だぜ。



また遊ぼな。
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大団円はまだ先か

2008-10-13 16:14:25 | Weblog


透明な季節の到来。

すべての事象は

鋼鉄製のかたつむりのごとくである。


いわく

いろんなことをひきずるようにして重く、

それでもほんの少しずつ進んでいく。


静かに、潜行するみたいにして生きる、というのが

俺の理想だった。


毎日を淡々と、

極端な感情の起伏のないように

過ごすつもりだったのだ。


でも実際に起こった事は

そんなのとんでもない、というような事ばかりだった。


花火が破裂したり

くるくるスピンしたり

光に目がくらんだり

夜中に天啓を受けたり

火の輪くぐりに成功したり

綱渡りに失敗したり。



それで俺達は最終的に

いろんなものを引き払って


帰ってきたのだ。


「・・・ずいぶんいろいろあったけど

最後には全部うまくいきましたとさ」


っていうようなのが俺の望み。


さて

どうなりますことやら。

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天気のいい日に思うこと

2008-10-10 09:50:50 | Weblog
こんな日はもう、二度とないのだ。


俺達は俺達であって、他の何者でもない。

暗い夜、深い闇、消えて行った心。

それらを心に刻み付けたまま

また「今日」がやって来る。


そりゃ、「無駄にしたくない」と思うよ?

一秒だって。

だけど・・・

いままでもずっとそうだったし、

これからもきっとそうなんだけど


「無意味にしか思えないこと」に

膨大な時間を費やさざるを得ない。


誰だってそうなんじゃないか、と思うのだけれど、どうなのかな。


・・・そりゃ働いたりとかせずに

のうのうと暮らしてる奴、ってのもいるんだろうけど

その「のうのう」がどれだけ楽しいか?ってのはモンダイだよな。


あと

近代、現代社会のような「社会」が確立する前、

ずっと前の、自給自足の生活だった頃の人々はどうだっただろうか。


恐らくは「喰うこと」に必死だったのではないかと思うのだけれど。


生きるために喰う。

考えてみりゃ俺だって「喰う」ことに必死だ、

そのために膨大な時間を無意味に費やしているのだ。


でも本当

今日みたいな天気のいい日には思ってしまう、

どこかの草原みたいなところで一日中

陽光の下でゴロゴロしてたい・・・と。


陽光が遮断された巨大人工建造物の中で

一日を過ごすのがとてもイヤだ。

開放される頃には、完全に日が暮れているのだ。


願わくば・・・・・・・


明日もこんな風に晴れますように!
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2008-10-07 20:40:45 | Weblog




最近 ずっと考えていたことがあって、

それは

「人の心に響く歌って何なんだろう?」ってこと。



・・・・いやもちろん、

(心に)響くほうが響かないのよりずっといいのに決まってる。


でもだからと言って「共感してもらうこと」を目的に

歌なんか作るのはおかしいだろう、

みんなそんなことばっかりしてるから

世間は人生応援歌みたいなのがあふれかえっているのだ。


そんなんじゃなくて例えば・・・

誰かの歌の中のヴィジョンによって、

世界がすごく素敵な所に思えたりすることがある。


そんな歌。


歌なんか誰にでも歌えるし、もっと言えば誰にだって作れる。


それで歌って・・・・・・・・

それでどうなるって言うんだろう?



我々はもしかして壮大な宇宙の

循環するエネルギーの小さな小さな小さな

粒のそのまたカケラなのかも知れない、って言うかそうなのだ。


歌だってひとつのエネルギーが形を変えただけのものだ、

とても不思議なエネルギーが。


そのエネルギーは月を29.5日のサイクルで満ち欠けさせ、

海を照らし、この大地を動かす。

そしてまた人々は眠り、

草木は深呼吸し、

愛は永遠の眠りにつくのだ。



それは嘘じゃないけど

まるっきりの本当ってわけでもないんだ。


・・・・でも例によって上手く言えそうにない。




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性懲りもなく

2008-10-05 10:55:12 | Weblog

本日、大阪・十三ファンダンゴにて

「ファニーメイナイト」開催。

片山道郎ソロ(アコースティック引き語り)出演。

さんボケ&ますたぁ、

ワームス、

萬太朗、

ミライノス、

ボケロウオンザロック。

DJボンちゃん。

6時オープン。

酒飲んで騒ごう。

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怒髪天

2008-10-04 09:31:51 | Weblog

怒髪天LIVE AT京都 磔磔スリーデイズの初日。


MCで

「最近、トモダチが京都に引っ越しまして、

だから京都がより身近に感じられるようになったねー。

そいつに、捧げるカンジでやります」

って言って

「青の季節」をやってくれた。


俺がどれだけ嬉しかったか、てのは

上手く言葉にすることすら出来ないよ。


ノーザン・ブラッサム(増子の主催するレーベル)

の繁栄を心から願いマス。


今日も明日も磔磔行きてえなあ。


明日は俺もライヴだ、ファニーメイナイトだ。

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