誰もが愚かで美しい。
そんな風に思えれば「世界」も
そんなに捨てたものではない。
俺達がこんな風に地表を這いずり回るのは
何のためだと言うのか?
理由など
一束いくらで
そこらのホームセンターにでも売っているだろうし、
何をそこまでして・・・。
だって
我々は「それ」に抗うことなど出来ないのだ。
ただ ただ 「それ」を受容するのみ。
種をまくだけまいたのに
収穫が何一つなかった農夫のように
我々は太陽を待ちながら
冬眠の季節をやり過ごすのだ。
凍りついた舗道の上で
いくつかの物語は未だ同時進行中。
何かと何かをつなぐ糸、
誰かと誰かをつなぐ糸。
ぴんと張っておかないと(切れない程度に)
振動は上手く伝わりはしない、
心の振動、もしくは、「震え」。
どうしてなのか未だにわからないのだけれど・・
俺はそれを伝えたい、と思うのだ
どこか遠くにいるであろう
君に。