加藤嶺夫という人が1999年に出版した
河合出書房新社
「東京 消えた街角」
という写真集を買った。
本の帯には
「懐かしの東京ブームの先駆けとなった名著」
とある。
東京23区の風景。昭和43年頃の写真が多い。
その頃俺は・・・1、2歳だ。
立ち読みしていたら新宿の「戸山ハイツ」の写真が
思いっきりでっかく載っていたので
昨日、この本を買って帰った。
今のような団地になる前の旧・戸山ハイツである。
俺もここで産まれた。(産まれたのは新宿の病院だけど。)
「団地になる前は長屋の集まりだった」
と、話には聞いていたが写真をみるのはこれが初めてだ。
RCサクセションのチャボさんも
ここに住んでいたはずだ。
あとになってそのことを知って、とても驚いた。
俺が産まれた頃、チャボさんは高校生くらいだったはず。
チャボさんとこも、ウチも旧・戸山ハイツの住人だったので、
新しく団地になったときに、優先で入居できたのだ。
写真の後ろの方に見えるキリスト教会は、
団地になってからもちゃんとあって、
俺の兄貴がそこの幼稚園に通っていたのを覚えている。
この写真集、
40年くらい前の東京23区の写真が満載で
これ・・・・ちゃあちゃん(祖母)といっしょに見たかったな。
俺は乳幼児だったから写真の風景に全然、
見覚えなどないのだけれど。
ちゃあちゃんは大正生まれだったから、
昭和43年なら、多分40歳台だっただろう。
すごく懐かしく見れたんじゃなかろうか。
東京に、畑や空き地がいっぱいあるよ。
たった40年くらいでこんなに変わるなんてね。
「高度経済成長」って、本当にすごかったんだなぁ。
今は21世紀。
しかしここにきてまた
東京は変化を強いられるかもしれない。
今ある巨大な街並みも、
廃墟になってしまうかもしれないよね。
先のことなんて全然わからないけど。