追憶のデ・ジャ・ヴ・ウオーキングin天王寺

2008-01-31 16:33:21 | Weblog
いろんなことが変わってしまったのか、

それともまったく変わっていないのか。

俺には判別がつかなかった。

既視感に頭がくらくらした。



何の話か、と言うと


今日の昼前、

ウチから歩いて天王寺に行ったんだよ。

その途中で

20歳の時・・・大阪に出てきたばかりの頃

佐治が住んでいたマンションを通った。

今俺が住んでるところから5分もかからない。

でもその道を通ることはめったにない。

あの時、新築だったのに、

もう築20年・・・ってことになるんだよな。

懐かしい。よくこの道を、何度も何度も歩いたんだ。

楽器をかついで。もしくは、酔っ払って。


そして次に近鉄河堀口駅の前を通り過ぎる。

JRと近鉄の高架が美しく交差する一角。

ここで、映画「自称、バンドマン」の

哀しい、別れのシーンを撮ったんだった。



そして大通りへ。

俺が酔っ払って誰か知らない奴らとケンカして、

(袋叩き、というのはああいうのを言うW)

顔面蹴られて歯を折ったのはこの辺だったな、確か。

まったく・・・ろくでもないったらありゃしない。


でも本当に

いろんなことが変わったし、

同時に

何も、まったく変わってなんかいない。


20年も経ったなんてね、ひかえめに言って冗談みたいだ。


このへんの街はそこらじゅうに、

そこの壁にもガードレールにも、電信柱にも古ぼけた喫茶店にも。

あのころの匂いが染み付いていて、

もう歩いてて笑っちゃうぜ・・・・って言うか、

可笑しくてしょうがなかったんだ。


JRの天王寺駅を出てすぐ、都ホテルのすぐ隣に、

「新宿ごちそうビル」っていうのがあるの知ってる?

何で天王寺なのに新宿?!ってみんな言うんだけど(笑)、

初めて天王寺を訪れた高校生の俺がそのでかでかと描かれた

「新宿」の文字にどれだけ心が安らいだか!

たぶん想像つかないと思うぜ、君でもね。


俺はそれで天王寺近辺に住もう!と思ったんだよ。

それからはや20数年。


俺は未だに、ここにいるのだ。

そして既視感に頭をくらくらさせながら歩いている。




・・・・・・いや、単にそれだけの話。


オチもないし・・・・・(いつものことだが)。


付き合わせて悪かったよ!    


またね。


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だからどう、ってことないけど。

2008-01-30 09:51:37 | Weblog


金ラメの紙吹雪が舞うような未来を

強く、具体的に念じてみた。


自意識過剰という魔物もこの頃では

少しずつ勢力を弱めつつあるので俺としては

大人になっていいことばかりだった。


いや、そうでもない。

そうでもないこともない。


ところで

寝てばかりいると出掛けたくなり

出掛けねばならないときには寝ていたくなる。


欲望というのはもしや

ないものねだりという大地の上に

成り立っている大木なのではあるまいか。


そうであるなら人は

幸福になど、なりえないではないか。




やりたいことがある。

やらなきゃいけないことなど、ない。


もしくは


やらなきゃいけないことが山積みで

やりたいことなど、できない。



両者に、そんなに大した違いもないのかも知れない。



・・・でも日々を

無駄に過ごしたくはないよね。


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W.W.W !

2008-01-28 12:26:50 | Weblog



・・・・・・・治った。

世界が輝いて見える。

大げさだがマジである。

素晴らしい。

この状態、健康でいられる状態が決して「普通」ではないのだ、

ということを心に刻みたい。

馬鹿だから忘れがちなのだけれど、忘れずに。


気にしてくれた皆さんどうもありがとう。

もう平気です。


しかし、インフルエンザって大変やねっ!

・・・っていうか病気って大変。

終始、優しく暖かく看病してくれた連れ合いに感謝。

しかし6日間もずっと寝てたなんて。

あのとき以来じゃないか?あの、バイク事故。

(あのときのほうが深刻だったがW)

・・・と言っても脳震盪で本人は何もワケわかっていなかったのだが。

あのときはさすがに退院後1ヶ月静養してたハズ。

あれでいろいろと流れが変わったのだ、今から思うと。

よかったのか悪かったのか・・・・いや、よかったのだ、

「すべての物事は善」なのだ。


今回のこの「インフルエンザ闘病」も何かの転機になるのかな。

うん、きっとささいな出来事を捕らえて、

そいつを自分で自分の転機にしていくべきなのだ。

今の俺に必要なのはそういう種類のタフネスなのだ。


本当に・・・考えるだけ考えた。

まる一週間考えたんだ!熱にうなされながら。

それでどうなったかというと、

巻きすぎたゼンマイをぜんぶほどいてしまったような気分だ。



今はただ、

この「素晴らしき世界」の光景を目に焼き付けよう。


・・・いや、本当に。


皮肉とか逆説じゃなしに。


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経過

2008-01-26 22:09:50 | Weblog
まだ治りきってはいません、片山道郎です。

医者はビビッてタミフル出してくれなかった。

俺が十代に見えたのか。

連れ合いは「あんた"おっちゃんコドモ"やからや」というのだが。

どういう意味なのか?

まあいいや。




しかし5日間も布団で過ごす、というのはある種贅沢ではあった。

はじめの2日は本も読めないくらい弱っていたのだが

おとといくらいから活字中毒の禁断症状がでてきて、

押入れを探すと雑誌「SWITCH」のバックナンバーが。

ああ、だいぶ前に古本屋で買ってまだ読んでなかったんだよ。

1988年(!)2月号。

特集「美しき子供」トルーマン・カポーティ

すごい。カポーティの最後の大作になるはずだった

「ANSWERD PLAYERS(叶えられた祈り)」の第二章が

全文掲載されている。すごい。

舞台はニューヨーク、セレブ、娼婦、男娼、売人、年老いた女優、

デートクラブの女主人、作家志望のゲイの青年・・・

ときたらこれはまるで「ワイルドサイドを歩け」みたいじゃないか。

しかもカポーティ、実体験を赤裸々に書いたから、

知り合いの多くに激怒され、しまいには告訴されたので

執筆中断してしまった、といういわくつきの作品。

・・・・これ、完成してたらすごかっただろうな。

アメリカ文学史に残る「露悪の金字塔」みたいになってたのでは。


しかし、「SWITCH」っていい雑誌だったよなあ。

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検査の結果

2008-01-23 17:14:18 | Weblog


インフルエンザだった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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スタジオ・風邪・京都

2008-01-22 12:35:30 | Weblog

突発的に風邪引いてしまった・・・・・くそ。

きょうは大事な・・俺のバンド、NINE STORIESのスタジオなのだ。

何処の馬鹿だ、うつしやがったのは・・・・・・。

きっと見も知らぬ他人からの空気感染である。

そおいやあ店の客でくしゃみしてる奴がいたな・・・。


連れ合いの風邪がうつった、のなら

それはそれでそういうものだし、それでいいんだけどな。

(いつもうつされるw)


むむむ・・・小学生じゃないんだから、

風邪なんかでスタジオキャンセルしないぞ。

俺は行く。

熱なんか測らない、そんなの知ったって、

気が萎えるだけだ。

(そう思わないか?)

しかし京都なんだよなスタジオ・・・。

歌いながら行く(←ヤケ)。


♪なのにアナタは京都へ行くの♪

京都の街は♪それほどいいの?

こおのおぉアタシのぉ♪愛ィよりぃも♪。
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メトロノーム・シンドローム

2008-01-21 09:25:12 | Weblog




スラップスティックなおとぎ話。

俺からみたら近頃の出来事はそんな風に見える。

意味のないようでいて、まるで計算されたかのような。


カレイド・スコープの中に俺たちは一体何を見たのか?

果たして、何か見えたような気になっただけなのか?


答えは例によって、保留することになるんだけどさ。


保留、

保留、

保留で俺はまた、

色とりどりの風船が巻きつけられた枯れ木のような気分になる。


さまざまな色の風船はしぼみもせず、

割れもせず、

俺の周りを漂っている。


俺はそれで、ただそれだけでさ、

幸福で気が遠くなってしまって眠るんだ。


そしていつものような夢を見る。


その繰り返し。


凍りつく冬と調子の悪いストーブは

いろんなことを思い出させるし。



俺は君の冗談が好きだよ。


と言うよりは


それこそが俺の好きなものなんだ。



知らなかっただろ?


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露悪癖

2008-01-19 23:22:30 | Weblog
すべての深い夜を抜け、

ややこしい宇宙のど真ん中に着陸。

気がつくと夜が明けていて、

次に気がつくともう十年経っている。

(さっきまで1998年だったんだけどな・・・・)

どこかで誰かが俺をシャッフルしているのに違いなかった。

最高なのは君の言い草で、

それじゃまるで冷凍庫に保存されて忘れられた

あの懐かしい合成音声そのものじやないか。


とにかく

俺について言及するのはもう止めてくれ、

ジーザスだって新約聖書の中で言ってるぜ。

「汝・・・・」

汝・・・・・何だったかな、とにかく汝、とは言ってるぜ。

「他人の揚げ足取るなかれ」かな、

そんな類のこと言ってるって、多分。


惑星は今日もふらふらと空をさ迷う。

俺は千鳥足で暗い路地を歩く。

誰でもいいから誰かを祝福したいような気分だったんだ。

その夜は特に満月でも、

新月でも、十三夜でもなかったんだけど。


俺は過ぎていく時は怖くない。

失うことも怖くなんかない。

ああ、でもこれじゃ「逆・饅頭怖い」だ。

どうしてそんなことを世間様に向けて公表しなきゃいけない?


「露悪癖」っていうんだ、名前だけは知ってるんだ。

それ以上のことは知らない。

まだ電話をかけたこともない。何でかっていうと、

俺は実は引っ込み思案の妄想癖の神経症のコンコンチキの・・・

あれっ?


もとい、俺はシャイなんだ、シャイ。

そうじゃないときは単に裏返ってるだけだ。

わりと簡単に裏返るんだ、でも寝返ったりはしないぜ。

居眠りはするし、泣き寝入りすることだってある。

道端でひっくり返るのはしょっちゅうだし、

「カエルが鳴くから」って帰ったことだってあるんだぜ。


どうかな、これでちょっとは俺のこと見直した?



・・・っていうかその逆?

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WINTER TIME

2008-01-18 09:46:42 | Weblog

まるで物語の登場人物のように

屈折も体臭も持たない君。

どこまで行ってもそれは、

明け方の幻想にしか過ぎないのかも知れません。


昔から君はそうだったんだけど

何というか「現世」のごたごたとか、

あわただしさとは無縁で、

・・本当に君とのことは現実だったんだろうか?などと

時々思ってしまいます。


あ、大丈夫。

そんなの本気で疑ってるわけではない。

でもちょっとは・・・・・

なんてね。


俺はもう誰も、何も、否定しないって決めたんだ。


それでどうなるかっていうと

そうさ、別にどうにもなりゃしない。

ゆるやかな流れが少しその向きを変えるだけ。


俺は限りなく薄まって行って、

周りの風景と同化して見分けがつかなくなるんだ。


それが俺の望み。


今のところはね。


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螺旋

2008-01-16 23:22:20 | Weblog



螺旋階段を登るみたいな感じで

風景がどんどん変わって行く。

ほんのちょっとした雲の動きで

明るくなったり、また翳ったり。


俺はもう落ち込んだりしないし、嘆いたりもしない。

・・・・って言うか先のことはわからないけど。


でも何かすごく不思議な、

ただ在るだけで不思議

というような感覚の中にいるんだ、うまく言えないけど。


膨大な不可能性を遥かに望んで、気が遠くなる。


奇妙に歪んだ夢の中から出られなくなった

ほんの小さなカケラのカケラ、

それが君であり、俺であるのかも知れないんだぜ。


俺達はただの友達だけど、

「ただの友達」って言う関係ほど公平なものって

他にはないんじゃないか?って俺は思うんだ。

いや、もちろん違う意見もあるだろうけどさ。


・・・・で、


俺達はもう、どのへんまで来てしまったんだろうね?


それとももう

決定的なポイントはとっくに

過ぎてしまったんだったけ?


それともそんなこと始めから

どっちでも良かったのかな。


そもそもの始めから。







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