「その先」なんて考えず、
「その後」なんて気にせずに。
俺はとにかく言いっ放しで
笑っちゃうような事だけど。
忘れてしまうような事だけど。
いつだって街は街で、
あの頃と少しも変わってなんかいない。
まるで地上で花火が炸裂したみたいな
色とりどりの光、光、光。
俺達には迷ってるヒマなんかありはしないのだ、
とにかく次へ!次へ!
目がまわってしまっても、
ブッ倒れてしまっても。
俺は痕跡を残したいんだ。
この街に、この夜に、この空の下に。
なにがどうしてどうなって、
一体、何のためにこんなんなっちゃったか、って事の
ヒントになるような、ささやかな痕跡を。
そしたら誰かに・・・
誰かに伝わるかも知れないだろ?
俺が思ってることの、カケラのカケラぐらい。
俺は本当にあの頃のままだぜ、
誓ってもいいけど1ミリだって変わっちゃいない。
どこかの時点で完全に、
時間が止まっちゃったみたいなんだよ。
時計?
時計なんかに騙されちゃいけない。
奴ら、動いてるフリしてるだけだよ。
本当だよ?
それで俺はまた寝たフリをしてるあいだに
本当に寝てしまうんだ。
さよなら!おやすみ。
またいつか・・・またいつか会おう。
どんなことだって起こりえるんだから。
どんなことだって。