時々思うのだけれど、我々って、「文化」とか「物質文明」の恩恵を、
ものすごく、受けている。
極端な話だが、原始人は幸せだったであろうか?
いや、もちろん日々に、幸せなこともあったであろうが、
原始人の人生全般を見れば幸せよりも苦難のほうが多かったのではないだろうか。
だって、寒いよ?春夏以外は、いつも寒い。春夏だって夜は寒い。
そして、喰うもの・・・いや、喰えるものが、圧倒的に少ない。
ほぼ「ない」と言っていいくらいであろう、と推測する。
彼らは、朝から晩まで食い物を探して回っていたであろう、
野生動物の多くがそんな風に暮らしているように。
特に秋冬は過酷で、彼らにとっては「死なない」こと、「生き延びること」が最大のミッションだ。
原始人ってしかし・・・大雑把な仮定だな、我ながら。
えーっと、縄文以前??少なくとも農耕文明以前ね、俺が言ってる「原始人」って。
それじゃあ、ってんで、ずーーーーっと近代まで来てもらって、
江戸時代だった、としてもだぜ。
ないんだよ冬に、ストーヴなんか。それだけでも不幸だと思わないか?
何と、江戸時代なら布団も、ない。あの中綿の、ほわほわの、暖かくて柔らかい「布団」は、
明治以降なのだ。
もちろんだが ガスコンロもない、ガソリンエンジンもない。家にお風呂なんて、ない。
江戸時代の人々にとっても、最大のミッションはやはり、
「死なないこと」「生き延びること」であったのではなかろうか。
喰うものも、原始時代よりは遥かにマシ、とは言え
腹いっぱい喰えることのほうが少なかった。
ウールのセーターもヒートテックもないから絶対、寒いし。
野犬とかだって、うろついていたのだ。 医学も全然進歩してない、薬もない。
そうなるともう、「人生はサヴァイヴァル」である。
現代に暮らす我々は、恵まれている・・・ハズである。
もちろん、現代ならでは、の苦しみもある。
「生きづらい」時代でもあるのだ。一例を挙げれば・・・・・・・・・・・いや、挙げずにおく。。
「文化」や、「文明」のおかげで、寒くなくて、喰うに困らない。それなのに現代においても
「死なないこと」つまり「生き延びること」が最大のミッションであることに変わりはない。
今も昔も変わらず、「人生はサヴァイヴァル」なのだ。
ああ。
「馬鹿みたい」と、
(ピーナッツブックスの登場人物の)ルーシーなら言うだろう。