政治の話なんて面白くも何ともない。
そんなのは、わかり切っていることなのだが・・・・・・・。
子供の頃、というか若かった頃は僕は、
政治というものは
政治家という大勢に選ばれた、賢い、ストイックな人たちが
世間の多くの人のことを考えて、縁の下の力持ちみたいな感じで
頑張って物事を動かしているのだ、と思っていた。
本当に,薄ぼんやりとだが、そう信じていた。
だから選挙など行かなくても大丈夫と思っていた。
そんなのは幻想だ、と気づいたのはだいぶ歳を喰ってから・・だった。
彼らは、というか特に現政権は、
自分たちの得になる事しか考えていない。
利権、という彼らの私利私欲で物事は動いている。
そして選挙制度はまともに機能していない。
そう断言してしまっていいと思う。
宗教団体を母体とする党の「組織票」というものが、かなりの数に上るのだ。
「組織票」の人たちは何も考えていない。
ただ この党に入れましょう、と上から言われて従ってるだけだ。
そしてその人たちは、その宗教の信者以外の人にも、強引な勧誘をする。
冗談抜きで、僕も勧誘を受けたことがある。
その時までその会社の事務の女の人が、その宗教の信者とは知らなかった。
うすら寒い事実。
さて、
参議院選挙が公示された。
周知の事実だが、
ロシアのウクライナへの武力侵攻、ということがあってから、世界は激変した。
フィンランドとスェーデンがNATO軍事同盟に加入を申請した、というニュースが今日は流れたよね。
すごいニュース。
世界が「ゴゴゴ」という音を立てて動いている。
血の気の多い人たちは「そら見たことか」とドヤ顔で、
防衛費増大を声高に言う。
平和主義の意見を「お花畑」と言ってあからさまに見下して馬鹿にする。
僕は「お花畑」という言葉を聞くたびに背筋がぞっと凍る。よくそんなこと言えるよな。
そして政府やメディアは急に、電力が足りないと騒ぎだした。
去年オリンピックとかやってバカ騒ぎしてたけど何ともなかったじゃないか。
原発を稼働させたくてウズウズしている人たちがいるのだ。
そして彼らは憲法改悪を狙っている。
憲法というものは「権力者を縛るもの」であるのに
権力者がそれを変えようとしている。どう考えてもおかしい。
盗人猛々しい、とはこのことだ。
あああ、やっぱり面白くないな、こんな話。
でも面白くないからといって避けていてはいけない。、
結局、最悪のツケがまわってきて困るのは、死ななければならないのは、
我々のような、何の権力もない、収入も微々たるもの、
貯金もほとんどない、知名度も発言力もない、
そんな「庶民」なのだ、「市民」なのだ。
それはつまり、僕や君なのだ。
幸いにも、我々には「一票」を投じる権利がある。
僕の親しい、愛する友人の何人かにはこの「投票権」が、ない。
この国に生まれ、育ち、税金も払ってるのに、だ。
彼らにこの国の国籍がないのは彼らの責任ではない。
このことはもっと真剣に議論されるべきだ。
だから「一票」を持っている我々が、その、投票する権利を放棄してはいけない、と強く思う。
この選挙の争点は「憲法改正」だ。
僕は「憲法改悪」と言いたいのだが、一応ここでは「憲法改正」と言っておく。
消費税を下げさせることも大事だ、もちろん。
富裕層ばかり優遇する傾向にあるからな、この国の今の政府は。
でも焦点は「憲法改正」だ。
今回・・・・・・もし、「自公圧勝」ということになれば、
彼らは確実に動き出す。
いきなり「9条」に手を付けるようなことはしないだろうが、
例えば自衛隊の存在を書き加える、というようなことをすれば
他の部分との整合性が崩れ、憲法全体に矛盾が生じる((かもしれない)。
それで、その矛盾を口実に、じわじわと攻めてくるのだと思う。
やつらだって賢いのだ、「ずる賢い」のだが。
もし本当に、日本中の多くの人が「軍備をもっと増強するべきだ」とか
「自分の息子が徴兵されても構わない」とか、
「もっと世界の戦争に対して”血を流す貢献”をするべきだ」とか、
「攻め込まれる前に他国に攻め込むべきだ」とか、
「核兵器も我が国は持つべきだ」とか
「安全性は後回しで原発稼働するべきだ」とか、そんな風に思ってるのなら、諦める。
でもそうではないはずだ、と僕は思っている。
そう思っているのは、そんな風な国にしたいのは、傲慢な権力者たちなのだ。
ああ、やっぱ面白くなかった。
ごめん。