天気雨

2009-01-31 16:42:15 | Weblog



今日は一日、降ったり止んだり・・・の

ぐずぐずした空模様。

でも一瞬、パーッと晴れた時があって

でも小雨は降ったまま。

あ、これは懐かしの「天気雨」じゃないか。


・・・関西では「狐の嫁入り」って言うんだよな。

広島でも確か「狐の嫁入り」って言ってたから

子供の頃、何のことやらさっぱりわからなかった。

だってみんな普通の顔して

「あ・・・狐の嫁入り。」とか言うんだぜ。


事情を知らない者にとってはシュールこの上ない。

何か空に、俺には見えないものが見えてるのか?と思った。


それ以前にいた東京では単に

「天気雨」って言ってたのだ。

「天気雨」って言葉のセンス、好きだなあ・・ドライで。

そのまんまだし。


でも「狐の嫁入り」の”土俗的シュールさ”も

今ではとても好きだな。

しかしそんなの、

どこの誰が言い出したんだか知らないが。



そういえば

「野良犬にさえなれない」のなかで、

この「天気雨的状況」に触れてる部分があったよね。

あの歌大好きだったな。





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言葉、言葉、言葉。

2009-01-28 12:25:37 | Weblog

文章の個性とか、独自性というのは

考えてみたらけっこう不思議な事だ。


だって「言葉」って

ぜんぶ「すでにあったもの」で、

それらを組み合わせていくことによって

「自分の詩」や、「自分の文章」になる。


歌詞にしても、

文章表現にしても、

分厚い小説にしても、

俳句や川柳だって。


「組み合わせ」でしかないのです。


すごおーく当たり前のこと言ってるけど・・・・・

でもやっぱり言葉って不思議。


言ってみれば

共通認識から出発して、

着地点もまた共通認識の範囲内でしかないのだが

ずいぶん遠いところまで行ける、という。


言葉、言葉、言葉。


言葉抜きで生きていくのはどんなだろうな、と思う。


言語が成立する前の人類はどんな風だったのかな。

それとか

例えば・・猫同士でややこしい事柄を伝え合うのは難しいだろう、

と言うかほぼ不可能だろうな。


でも心の通じる人とだったら

言葉抜きでもやっていけるかも。


楽しいときにはにっこり笑ったりして、

そういうのを見てつられてにっこりしたりして。

「にっこり」っていい言葉だな、しかし。

何だか、そういうのっていいと思わない?


悲しいときには目を伏せたりするんだけどさ。


でも普段でも

人間って言葉以外のところで

すごく細かいコミュニケーションを取り合ってたりするよね。

時々、びっくりしてしまう。


「言外で思ってること」って伝わってしまうのだ、

往々にして。


今日の日記については

「行間を読んで」くらっさいね(笑)。


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FICTIONISTA!

2009-01-25 12:10:55 | Weblog


例えば何か、「途方もない出来事」が起こって

いやおうなく、もしくは嬉々としてそれに巻き込まれて、

とにかく全精力をそれに傾けて、

それによって自分が生まれ変わったような気がしたりして。


でも

どんなに素敵なことも

逆にどんなに酷いことも そうであるように

「終息」が訪れて、

気がつくと我々は

あのおなじみの「日常」の中にいるのです。


以前とは確実に違う、

それなのに まるで同じような顔をした「日常」。



どんなことにも慣れてしまうのは哀しい。

信じられないほど惨いことを結局は受け入れざるを得ないように

我々は

夢のように幸せな現実にも慣れてしまう。


それでどうなるか、というと

またぞろ「何か」を探し始めるのです。


「犬も歩けば棒に当たる」のでしょうか。


そしてそれはいいことなのか、悪いことなのか。

そもそも

「いい」と悪い」の違いとは?


僕は時々、よくわからなくなるのです。



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「サンディニスタ!」

2009-01-22 23:43:20 | Weblog

ここのところずっと

クラッシュの「サンディニスタ!」ばかり聴いている。

これは佐治の形見分けでもらった、三枚組みのレコードだ。


大昔に何かのレコード・レヴューでこれのこと、

「長いだけで散漫なレコード。クラッシュの失敗作」

・・・というようなのを読んだ記憶があるのだが、

馬鹿なことを言うものだ。

こういうのは「バラエティーに富んだ傑作」というのだ。


ダブ、レゲエ、スカ、ワルツ、クラッシュ純正パンク。

最高にロックしてると」思う。

やっぱりクラッシュは最高である。


ダブ・・・っていうのは実験的にテープエコー等を使って

音を重ねる作業、と言うかそんな作品をそう呼ぶのだが

この「ダブ」って言葉、

昔懐かしい「ダビング」の「ダブ」なんじゃないか?

いや、きっとそうだ、DUB プラス INGで

「ダビング」なんだぜ 。


カセットテープからカセットテープに

中身をコピーすることを「ダビング」って言ったよね?

「テープ・トゥ・テープのダビング」って。

・・懐かしい。しかし「カセットテープ時代」って、

長かったのかな?それとも短かったのかな。

俺が中高生だったぐらいの頃が

カセットテープ全盛期だったんじゃないかな。

中学生の頃はテープが一本800円くらいしたから、

すごく大事にしたものだったよ。


レコードが消えていってCDに代わっていったのは

俺が20歳くらいの頃だ。

それぐらいからカセットテープも消え始めたような気がする。


俺も今ではカセット・テープは使わなくなってしまった。

再生機のテープスピードがまちまちだったりするので

すごく困るからだ。

微妙な違いでも当然ながらすごおーく気になる。

実際、正しいスピードの再生機なんて珍しいくらいなんだよ。


この、形見の「サンディニスタ!」は

レコードからMDに落とした。

(この場合、「ダビング」とは言わないのだ。なんか不思議だけど。)

でもレコードの針の音も一緒に入ってるから

MDで聴いてても全然しっくり来るんだ。


それにしても・・・・クラッシュすげえなあ。

佐治とまたそんな話がしたいよ。






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ある種の永遠性

2009-01-21 09:51:43 | Weblog





昨日

木が「木材」として獲得する

”ある種の永遠性”について書いた。


そして今日、

俺が何を言い出すかはもう

わかってしまうかもしれないけど(笑)


人間はどのようにして

”ある種の永遠性”を得るか、ということ。


・・・説明するまでもない、





俺の友達の一人は「歌」になった。





これはひとつの「答え」に近いものだ。


このようにして

「動機」は「必然」に変わって行って

最後は「運命」と呼びたくなるようなとても強固なものになる。




・・・でも俺、やっぱりちょっと考え過ぎかな?





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10年は永遠

2009-01-20 22:04:00 | Weblog
以前 何かで読んだのだけれど

木 というのは木材としてきちんと加工されると

”ある種の永遠性”を獲得する のだそうだ。

確か

奈良の法隆寺は最古の木造建築物で、

1000年も前のものだ。


しかし”ある種の永遠性”って

微妙な含みのある言葉だな。


1000年は永遠なのか?


・・・いや、1000年は1000年だ。

始まりがあって、終わりがある。


しかし

100年弱しか寿命のない生物が

1000年に思いを馳せて

「永遠」なんて思ってしまうのは

当然なのかも知れない。




昔 大好きだった小説のなかで

「直子」が

「ねえ、10年って永遠みたいだと思わない?」って言った。

そんなことを言った少しあとに

この世を去ってしまった「直子」にとっては

そうだったのかも知れないけれど

俺にとっては

”10年は永遠”ではなかった。


あまりにも多くの物事がそうであるように

”過ぎてみなければわからない ” のだ。


でも

”過ぎてしまうと、もうわからない”事もある。


・・・渦中にいないと実感できない事。

少しでも離れると、すぐに忘れてしまう事。


そういう世界においては

「記憶」というのは それほど重要なものではない。


それはただの「記憶」でしかないし、


でも だからこそ我々は嬉々として

同じようなことを繰り返すのだ。


・・・・そうじゃないですか?




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雑感

2009-01-19 23:27:16 | Weblog




過ぎて行く日々はうたかたの夢でしかないけれど

それはそれで、

心に残るような事もちゃんとある。


ものすごく寒い駅のホームで

なかなか来ない電車を待ってみたり、

巨大なビルの非常階段で隠れるように煙草を喫ってみたり、

夜の最深部に足を踏み入れてみたり、

鏡の中に一歩 足を踏み入れてみたり。


ほんの一瞬眠ってしまった間に見た壮大な夢、

君が残して行ったメッセージのようなレコード、

大きく一回りして同じ場所に来てしまったような気がする朝。


とにかくあまりにもたくさんの出来事が

終わってはまた、始まる。


永遠に続く伝言ゲーム、

魔法にかかったままのギター、

膨大な時間の蓄積。


ひとつ何か終えるたびに

いつもいつも

謎が深まって行く。

「考えても考えても割り切れない」ような事が増殖していく。


それらは真冬に大発生したイナゴみたいに

「世界」を喰い尽くそうとするのだけれど

いつも途中で満腹になっちまうんだ。


でも俺にだって言いたいことのひとつやふたつはあるさ。

そんなの、言わないけどね。


でもまちがいなくこれも(今、この一瞬も)

堂々巡りの「必然」でしかありえないんだ。


必然・必然・必然。

今や「世界」は一部の隙もなく

「必然」で埋め尽くされているんだぜ。

君や俺が知らない間に。


ひとつだけ言えるのは

俺は

君が思ってるような奴じゃあないって事だ。


・・・ただそれだけだよ。


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昨日

2009-01-18 18:02:39 | Weblog
写真は、まだ若かりし頃の

俺とボケロウ・・・・・・・・・・ではない、

コレは昨日の写真だ(笑)。

なんでこんな幼児みたいな顔してるんだ?


昨日は十三テハンノで

引き語りライヴだった。

俺、浅田純平、ボケロウ という出演者。

「飯島愛追悼」というのはボケロウの弁である。


とても楽しかった。

馬鹿話、馬鹿話で時間はどんどん過ぎて行ったのだった。


俺とボケロウはかつて

「ばるぼら」というバンドを

一緒に立ち上げて

ライヴをあちこちでやったり

CDをつくったり

酒飲んだり

馬鹿話をしたりして

遊んだ仲なのです。

久し振りに会っても全然変わってないので

とてもホッとする。


来てくれた人達ありがとう。

テハンノにも多謝。


俺の次の引き語りは

2月13日金曜日

京都.「夜想」です。

なんか楽しくなってきたので

ぜひ見に来てね。

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今夜、十三テハンノで

2009-01-17 14:33:15 | Weblog

幻は存在する/しない


誰も彼もが祝福されるべき存在で、

僕の嫌いなものは消えてしまえばいい、

とても簡単なことだ。


それでも僕は

いつでも「まとも」でありたいと願うのだ。

たとえそんなのが幻想であったとしても。


あくまでも「踏みとどまった」存在でありたいんだ。


右を見ても左を見ても、

誰も彼も子供みたいに見える。

それで僕は今でも

虚空にとつぜん放り出されたような気分になるよ。


僕ときたら自分でも気付かないうちに

「何者か」を演じ続けて、

結局はその「誰か」と入れ替わってしまった。

仮面は仮面でなくなり、

演技は演技でなくなるんだ。

そういうのってわかるかい?


でも本当のこと言うと、どっちでも良かったんだ。

僕には「目的」なんてないも同然だった。

ただ君が面白かっただけだ、

いや本当にそれだけなんだ。

君が僕を引き付けて、僕はその引力で

大気圏に突入して、

そしてすべては花火みたいに消えたんだ。


そんなわけで


続きはいつでも始められるぜ。

僕は大好きな本なら

何度でも読み返したものだったよ。







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今日この頃

2009-01-15 10:00:41 | Weblog

年末年始だったり、忙しかったり、

何度も風邪を引いたりで

どうも日記が途切れがちな今日この頃。

京都の冬は寒い。

道路で水たまりが凍ってるのなんか

ずいぶん久し振りに見たよ。


先日は京都・御池の「夜想」で

新生ピカレスクの二度目のライヴでした。

来てくれたみなさん。どうもありがとう。

ギター弾くのは、いつまでたっても・・・俺にとっては

最上の喜びであります。

こうんなふうにいつまでもいつまでも

やっていけたらないいな、とココロから思います。



そしてあさっては

大阪・テハンノにて

片山道郎ソロ(アコースティック引き語り)。

その日の出演は

「ばるぼら」での盟友、ボケロウと

テハンノのアサダジュンペイ。

他の人は出ません、三人だけ。


出演順はまだ決めてないけど、

早めに来て下さい。

俺が一番手の可能性もあるからね。

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