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『天下人の茶』 『家康、江戸を建てる』

2016-06-28 | 本の紹介
先週、芥川賞候補作品、直木賞候補作品が発表されました。
直木賞候補作の中の、戦国時代~江戸時代を題材にかかれた2作品を読みました。

伊東潤 著 『天下人の茶』 文藝春秋
門井慶喜 著 『家康、江戸を建てる』 祥伝社

どちらも面白かった!
歴史小説苦手な私でも、楽しめました。

『天下人の茶』は、
茶道文化の好きな私にとっては、題名からすでに魅力的♪
今でも様々な説がある「本能寺での信長の死」「明智光秀の死」「千利休の死」、このすべてに関わる豊臣秀吉。
ここに、利休七哲と呼ばれている牧村兵部、瀬田掃部、古田織部、細川忠興、山上宗二らの弟子がからみ、
戦国時代を舞台に繰り広げられる“もう一つの戦い”秀吉対利休が描かれます。
参考文献を見ると作者は多くの資料に当たったらしく、私の愛読コミック『へうげもの』まで入っていました!
利休は賢すぎたのでしょうね、死してなお天下人秀吉にその存在を恐れられるほどに。

『家康、江戸を建てる』は、
秀吉の命で国替えをさせられた家康の一大プロジェクト「江戸の建設」が題材です。
東京は今でこそ世界的巨大都市ですが、家康が駿河から追いやられた頃はただの広大な低湿地帯の不毛の田舎、
豊饒な現在の所領、駿河、遠江、三河、甲斐、信濃と交換させられ、家臣たちは大激怒!
でも、家康は一面灰色の土地江戸の大改革に乗り出します。
(1)利根川の付替え、(2)小判の鋳造、(3)上水道の開通、(4)石垣の構築、(5)天守の造成
それぞれにその道のプロ職人が家康によって見出され、江戸が出来上がっていきます。
ピンチをチャンスに変えた究極の天下人の、面目躍如の挑戦が描かれ、とっても楽しかったです。

私は今まであまり魅力を感じなかった家康ですが、江戸時代が長く続いた理由もわかる気もするし、
何より江戸文化が花開いたこの時代があって良かった♪

折しも、先週の大河ドラマは、題材が利休の死。
本を読みながら、秀吉には小日向文世さん、利休には桂文枝さん、家康には内野聖陽さんの顔がちらついて。。。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『天下人の茶』 『家康、江戸を建てる』 (りん)
2016-06-28 15:38:24
お忙しい中を 読書をなさっていらっしゃるのですね❣️
大河ドラマを見ながら、しばらく前に市川海老蔵さんが、映画で利休にたずねよ 。 を見たことを思い出していました。6299
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りんさま (holy)
2016-06-29 14:25:10
元気に毎日をお過ごしのご様子、何よりです!
読書も仕事のうちで、どうしたら高校生が本を手に取るのか悩む日々です。
私も「利休にたずねよ」を思い出しました。
戦国時代はドラマチックですよね。
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