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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

映画 「終戦のエンペラー」

2013-08-15 | 映画
今日は68回目の終戦記念日、それにふさわしい映画を見ました。

「終戦のエンペラー」

第2次世界大戦後、日本におけるアメリカ軍占領時を描いたアメリカ映画、
「俺たちアメリカがやってやったぜ!」みたいな感じかと思っていましたが思っていたより良かったです。

戦後生まれが大部分を占めるようになった現代日本において、天皇は「象徴」以外の何物でもありません。
それゆえ今から当時を思うと、
戦時中の「天皇陛下万歳」「神風特攻隊」「お国のために」は時として愚かなことのように思われます。
戦時中の「神としての天皇」から現在の「象徴天皇」にスムーズに移行したのには、
占領軍の考慮があったからなのでした。
天皇に戦争責任を負わせ処罰したら、多分今のような日本にはなっていなかったかもしれません。
その過程が丁寧に描かれた映画で、今までこの視点から終戦を考えたことがなかったのでハッとしました。

この映画はほぼ史実に基づいているそうです。
日本を占領したGHQ(連合国軍総司令部)の最高司令官のダグラス・マッカーサー元帥が
飛行機のタラップを降りるところから映画は始まります。
真の責任者を探すよう命じられたボナー・フェラーズ准将が、
日本の政治家や皇室関係者らと接触しながら困難な任務を遂行していきます。
日本の文化、とりわけ日本人の精神性や天皇に対する特別な感覚にまで踏み込んでいました。
そして最後は、マッカーサーとの天皇との会談の場面で終わります。
映画の最初と最後が良く見る有名な写真の場面でした。
 
マッカーサー役はコーヒーのCMで人気のトミー・リー・ジョーンズ、昭和天皇は歌舞伎役者の片岡孝太郎さん、
実際の写真とよく似てます!

心に強く残ったのシーンは、空襲で焼き尽くされ、見渡す限りがれきの山となった東京。
こんなにひどかったんだ。。。焼き払われた街とおびただしい数の焼死体。
日本中にこんな場所がたくさんあったのですよね。
第二次世界大戦での戦死者230万人、民間人80万人、合わせて310万人が亡くなりました。
(ちなみにアメリカは戦死者29万人、民間人0人ですよ!)
改めてこの数の多さに愕然とします。
こういう悲惨な戦争があった、と語り伝えることだけでも続けていかないと。

百田尚樹さん原作の「永遠の0」(←大感動作)も今年12月公開です。
主役は岡田准一くん(キャー)♪
公開が楽しみです。