世界文化遺産 富士山

世界文化遺産に登録されて初めての夏山シーズンを迎えた富士山。
先月１日の山開きからの３週間に登った人は79,000人余りと、これまでで最も多くなったそうです。
写真は、冬にタイへ旅行した際、飛行機から撮った上空からの富士山、綺麗でした！！

山なのに「文化」遺産というのが良いような悪いような・・・
日本文学の中で初めて登場するのが『万葉集』で、11首あります。
（大学の卒論が『万葉集』の大伴坂上郎女だった私）
一番有名なのが山部宿禰赤人の詠んだこの歌でしょう。
「田児の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」



そして、画像は『竹取物語絵巻』の一部で、かぐや姫が月に帰る場面。
別れの時、かぐや姫は帝に不死の薬を贈りました。
しかし帝は「姫がいないのに不老不死など無意味！」と
それを駿河にあるひときわ天に近いという山で焼くように命じました。
それからその山は「不死の山」と呼ばれ、また、その山からは常に煙が上がるようになったと・・・

文学や、絵画など芸術作品や、信仰など、富士山は日本人の心に大きな影響を与えていますね。
「富士山に登ると人生観が変わる」という話も聞きます。
でも、こういう山だからこそ、登山の心得もない私は決して登ろうとは思いません。（体力的にも無理！）
物見遊山的な軽い考えで、この神聖な山に登ってはいけないような気さえするのです。

そんな「決して登れない」人のために、素敵な映像が公開されました。
Googleマップのストリートビューで疑似登山が出来ます！
360℃写すため何台もの重いカメラを背負って撮影しながら登山した方、大変だったでしょうね。

富士山をストリートビューする


子どもたちが小さい頃、いろいろな場所へキャンプに行きましたが、
私が一番心に残っているのは富士五湖の一つ、本栖湖湖畔でのキャンプ。
周りに人工的なものが全くなく、秘境ともいえるような自然しかない場所で、
心が癒され自然と一体になったような気がしました♪