カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

選択できることが日常を維持する

2020-08-29 | 時事

 もういいか、とは思いながらも影響を受け続けている毎日である。うんざりさせられながらでも無視ができないというのは、そういうことに巻き込まれながら、下手に手を打てないからである。まったく無意味に近いとは知りながら、時と場所においてはマスクをして顔を隠して生活するのは、それは単なる同調圧力であるにせよ、めんどうくさいからあんまり考えない方策でもある。付き合っているようで、実際はまったく付き合っていないという心の声は、相手に聞こえないのである。
 飲み会が減ったのは明らかであるが、無いわけではない。しかし、これまでが異常に多かったというのは改めて思わされることでもあったので、個人的にはこれは、体調的にも精神的にも楽なのである。そういう意味では、そんなに悪くないはずのことなんだけれど、しかし盆前くらいから、また一段と夜の街というのは寂しくはなっている。こういう世界の人はお気の毒であるが、いわゆる人がいないわけではない。会社などで禁止されている立場の人達が一定以上いなくなっているということらしく、それ以外は、要するに自由なのだろうと思う。まあ、なかには精神的に不自由な人もいるのかもしれないが、そういう人というのは、勝手にそうされている訳なので、同情しても仕方がないことである。ご自分で何とかしたらいいのである。
 僕自身はドキュメンタリーおたくのようなところがあって、以前は海外の状況も含めて、最前線の現場がどうだというのは、一応チェックしてみていた。しかしながらもう数か月にわたって、そのようなものが放映されたとしても、結局はまともに見てないし、いつの間にか録画していたとしても、再生することも無く消去している。見てもいいのかもしれないが、そのほとんどが偏見に満ちているし、ジャーナリズムの視点を借りて現場を検証しても、ほとんど意味のないくだらないものでしかない。いわゆる煽り目的で作るので、コメントその他が正直なものではない。彼らが欲しがる、恐ろしさや厳しさのようなものを発する人々のみを選抜して、さらにその表現の上手い人を繰り返し呼び出す。そういう人は仕事が増えてよいのかもしれないが、周りの人は、いったいどう思っていることか。正確に状況を伝えるという仕事をしているところなんて皆無だし、その偏見に自ら染まっていることに自覚的な人が、ほとんどいない。いたとしても制作側などの査定に引っかかって、自由さを取り戻せていないのだろうと推察される。あまりにも呆れるくだらなさなので、観ることを断念せざるを得なかったというのが正直なところだ。ネットだといくぶんまともなところやレポートはあるわけで、そういうものをササっとチェックして、もう他のことを考えている。最小限は付き合わざるを得ないのでバランスをとるとしても、それに捕われて生きていくのはもったいないことである。
 人の命よりも経済なのか、というような論調で声高に言う人の声があるのは知っているが、相変わらず無知であるだけで、何かちゃんと物事を見たり学習したりできないのであろうか。そのような邪悪さやたちが悪いのには苦笑せざるを得ないにせよ、人が生きていく必須のために経済があるのだから、僕らは何よりも命を大切に考えているからこそ頑張って経済活動を真面目にやっていくよりない。軽率な暴力に屈しないことである。
 しかしながら至極当たり前のことながら、まともな人だってたくさんいる。一部の天然転覆論者がマスコミを中心にいるとはいえ、それが大多数ではない。大衆は煽られていると判断して、行政や政治が余分なことをしまくっていても、何とかそれに耐えて辛抱強く頑張り続けてはいる訳だ。そうして少し風向きが変わりかけているという実感も、徐々につかみつつある。世の中は完全に変わってしまった訳ではないし、一応は反応としてそのようなことがあったにせよ、政治的な介入が無くなれば、その分だけ日常が戻るだけのことである。それだけが明らかなので、その転換の兆しが見えただけでも希望が出たと考えるべきであろう。たとえ微風であっても、風向きさえ変えられれば、それを受ける方策は出てくるのである。
 しかしながらなかなか洗脳の解けない人というのはいる訳で、その荒波を越えなければならないことも現実である。マスクをしつつも、しっかりと呼吸できることに集中するのみである。

(※ と、そのあと安倍首相の辞任の意向のニュースを知る。株価は暴落し、動揺や失望の色が濃くなってしまった。しかし、もともと9月には内閣改造だったのだし、頭から一新させる効果も考えたのかもしれない。ただ、この後が今よりいいというのはほとんどギャンブルだ。病気という理由は仕方がないということでもあるが、さて、場合によってはさらに混迷を深める可能性が出てきたかもしれない)
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