カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

蕁麻疹がでる

2020-08-06 | 掲示板

 朝ごはんを食べて、座椅子に座って新聞やらテレビを見るのが日課なのだが、その日ふと右手の上腕部を掻いているのに気づいた。そんなに痒いと思ってはいなかったのだが、いつの間にか何度か掻いていて、そうしてひっかいた痕が赤くなり、それなりの範囲で蕁麻疹ができている。あれっと思ってよく見てみると、左手上腕も同じく掻かれていて赤く腫れたようになっている。
 つれあいにも見せて、確かにこれは蕁麻疹だな、と確認するが、さて、病院、と言われて気が重い。アレルギーはたくさんあることは、ずいぶん前に何かの検査でだいぶ言われた。それで蕁麻疹ができることはほとんどないが、アレルギー反応で検査をすると、かなりのものが上がってくるのではないか。しかし自覚としてはまったく平気だから、そんなものをいくら上げられたところで仕方がない。
 一応先ほど食べたものを考えてみると、味噌汁やごはんなど基本的に毎日食べるものばかりだ(これを書いている現在、正確なものは忘れてしまった)。つれあいが昨日からのメニューをずらっとメモ帳にあげてくれている。医者に見せる参考ということになろう。しかしその前に検査をするのが厄介そうだし、見た目は派手に赤く腫れだしたけど、基本的に掻いているところだけが赤くなっているような気がする。ざっとネットで検索すると、ストレスとある。ストレスは原因が分からないということの代名詞ともいわれているが、まあ、そういえばそうとも言えるのだから、それは原因なのかもしれない。しかし、それはいったいなんだろう。
 思い当たるとしたら、ここ数日やたらに眠くなるということかもしれない。僕はだいたい6時間半睡眠を基本としているように思う。ときに7時間ちょっと。もう何年もずっとそうで、休みならたまにするが昼寝は習慣には無い。それなりに疲れが溜まっていると思える時は少し多く寝ることもあるが、前の日寝不足であっても同じように寝るだけで、たいていは普通に戻る感じだ。ところがこの一週間ほどは、先週の飲み疲れ後に間があるから少し飲んだらまた疲れた感じがあって、しかしすでに二日ほど経過していて油断していた。昨夜はだけど早く寝て、まったく睡眠十分だったと時間的には言えるが、考えてみるとまだ少し眠気が残っている。運動は特にしないが散歩くらいはしている。雨が降ったりやんだりの間を縫って、涼しいころ合いに歩く。汗をかくのは嫌いだけど、湿度があるので多少は汗ばむ運動にはなっている。
 他に考えられるのは、何か内臓の疾患と連動しているとか……。それは思い当たるふしはあるが、基本的に蕁麻疹は内臓疾患との関連はそれほどないのだという。安心するより疑念があって、ではどうしてこれほど眠いのだろう。まあ、体が単に弱っているということなんだろうか。
 検査をされるという考えを持つだけでかなりのストレス感に陥ってしまったので、すっかり病院に行く気は失せてしまって、さらに特に赤く腫れあがって微熱を帯びているとはいえ、かゆみはほとんど感じない。ストレスや疲れのためなら病院の選択はよした方が良いだろう。ストレスを感じていなくてもストレスを受けているのが体だという解説も読んだが、ちょっと訳が分からないオカルトのような話である。まあ、人体なんてオカルトの世界かもしれないが……。
 ということであんまりオオゴトにすると、今度は酒の制限などつまらぬ強いストレスにさらされる危険がある。そうなると生命維持の危険が出てくる可能性もある。なかなか難しいところなのであった。
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知恵と工夫で這い上がれ   パラサイト 半地下の家族

2020-08-06 | 映画

パラサイト 半地下の家族/ポン・ジュノ監督

 おそらく家賃が安いためであろうと思われるが、窓の外が道路の路面より低い場所に住んでいる家族がいる。何とかバイトのような仕事で糊口をしのいでいるが、それぞれ低賃金の仕事にしかありつけないという感じである。そういう時に浪人の青年の友達が留学するために、今家庭教師をして教えている金持ちの女子高生の先生をして欲しいと頼まれる。留学から帰ったら結婚するつもりの子なので、信用できる友人以外にこの仕事は頼めないからだという。浪人中の身なので有名大学生に成りすまして金持ち宅を訪れた青年は、その奥さんに気に入られ、更に下の小学生の息子の絵の先生として、後輩と偽って妹を紹介する。いろいろあって父が運転手、母が家政婦にとそれぞれ素性を偽って金持ち家族にやとわれていくことになり、この家にいわば寄生するようにお金を吸い上げていくことに成功したかに思われたのだったが……。
 いろいろと賞をとったとかいうことで話題になった映画だが、いかにも韓国といった味付けがなされており、それなりに予想できる展開ではある。しかしながらこれが斬新という感覚が西洋人にあるらしいことも見て取れるわけで、そういうメタ視力を働かせてみると、重層的に楽しめる作品になっている。ちょっとしたきっかけから、思い付きのようなアイディアを思いつき、更にまた人のいい金持ち家族に付け入る隙があるとみて、侵食していく貧乏な家族の姿が、恐ろしくもコミカルに描かれていく。行き過ぎている行動が、どんどんエスカレートして結局は踏み外していくことになるわけだが、その仕掛がやはり行き過ぎていて凄いわけだ。最終的に韓国らしいスプラッター・ホラーになるわけで、怖いけど結構笑える。
 金持ち家族が息子の誕生日にそろってキャンプに出掛けるわけだが、その夜に寄生している家族が金持ちの家でくつろいでいる。外は雨が降っているので、普通ならキャンプがどうなるのか気になるところだが、金持ちの家にあるもので、飲み食いして楽しんでいる。そこに意外な来客があって、ほころびが出てくる展開になる。上手いけれど、そういうところが予定調和にもなっている。貧困という層が、いわば階級化しており、生きていくうえで死に物狂いにならなければ、または、しっかりとチャンスをつかまなければ、這い上がれないことが示唆されている。もともと階級社会である西洋人には、おそらくこのことが身に染みて理解できるのであろう。そういう意味では、やはりなかなか日本では作りえない作品だったのではなかろうか。
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