カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

新元号の話題は続く

2019-04-03 | 時事

 もうどこに行っても元号をめぐる話題でいっぱい。それだけ注目が集まっていたことを改めて感じさせられる。昭和天皇の崩御の前には、やはり新元号のことを語ることは憚られるところもあったと思われるが、今回は堂々と新元号の話題を取り上げることができたわけで、事前に盛りあがる素地ができていたと考えられる。古典を根拠に決められるにもかかわらず、その出典を無視した議論が多かったのは問題だったと思うが、何しろ皆が古典など知らないのだから仕方のなかったことかもしれない。日本人の知性の低さが際立ったということだろう。
 しかしながらローマ字表記の頭文字の関係で、M、T、S、H 以外ということは分かっていたわけで、そこから類推される漢字を並べて、KやRはあるという議論はあったようだ。しかしながらRは日本人の発音からいってなじみのなさや難しさがあるという意見もあって、もっぱらKが第一候補とみられていた。さらに「昭和」があるのだから「和」の入る可能性は低いとも考えられていた。そういうわけで、「令和」という元号はそれなりに意外性の面では際立っていた可能性が高い。予想通りだったという人が、たったの二文字当てにもかからず極めて少なかっただろうことが予想される。
 令和という独立した意味のある単語は無いけれど、同音であれば「例話」というのはある。しかしながらあまり一般的には使われていない。レイと同じ音の漢字ならいくつかあるが、霊は? とか、例は? とか、礼は? などと混同される可能性も低いように思われる。洒落としては使われそうであるが、たいしてウケはしないだろう。
 4月1日に発表された(そういえばエイプリル・フールは盛り上がりを欠けた)ということで、新年度のスタートと受け止めた人も多いようだ。3月いっぱいで平成が終わったと勘違いしている人がそれなりに見受けられた。そういうことにすぐに突っ込む姿もあちこちで見られ、これも混乱の一つだったとは考えられる。これで平成31年度はひと月ほど使われるだけになった。5月を境にしばらくは混乱はあるかもしれない。
 さて、いずれは慣れるだろうにせよ、皇太子の年齢を考えると2~30年程度の使用期間になるのだろうか。僕は昭和生まれだから、三つの時代以上が有るのか無いのかということになる。特に次の元号の時代を見てみたいわけではないが、ちょっと寂しい気分はあるかもしれない。
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