カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

自主規制は行き過ぎだけど

2018-10-14 | ことば

 お隣の大国を支那というのは、ごくありふれた常識だ。もっとも一般的には、中華人民共和国を略して中国という場合が増えたようだ。日本にも中国地方という場所があるので紛らわしいが、主に国を指す場合の文面としては、前後を忖度して理解している場合がほとんどだろう。歴史的にいろいろな名前のある国だから、支那で統一した方が混乱が少ないとも思われる。世界的にも一般的には支那(表記はchinaで日本人の耳にはチャイナと聞こえるけど、同じことである)という音で統一されてもいる。中国といっている国は、ほとんど日本くらいのものだろう。支那でも漢字文化は同じだから、略して中国とは書く場合が多いが、音はチュウゴクでは当然違う。ゾョンゴウに近い音で、日本人には聞き取りにくい。
 ところが支那とあえて使うと、どういう訳か右翼的な言動と捉えるような人が居たりする。さらに面倒なのは、これを自主規制する場合がある。マスコミはそういう対応を以前から取っていて、さらにネットでもそのようなことになっているらしい。何かに対する配慮という事らしいのだが、既に書いたように標準からずれる行為でもあって、困る以上に何か大変に失礼な感じがする。あまりよその国を馬鹿にしない方がいいのではないか。
 という事は普通に思うことだけれど、実際を考えると、やっぱり普段は中国といっていることが圧倒的に多い。日常の会話においては、そう正しくない中国の方が一般化している為である。文章で書く場合も、少し躊躇を感じないではないが、意識しすぎなければ中国と書く。特に信念が無くて申し訳ないことである。
 国の名前がどうでもいいことというのは変だけれど、まあ、そういうことはあるということか。日本だってジャパンやジャポンだけれど、これは中国の主に広東地区から日本という漢字を読むと、それに近い音がするからだ。それをポルトガル人が自国語で書き、さらにその表記を英語読みするとジャパンになるらしい。もっとも以前の日本でも日本のことをジッポンと言っていた可能性もある。祝日のジツという読みですね。ニホン、ニッポン、ジッポンと、この国の名前は音がいろいろである。どれが一番正しいというのは無い。あるという面倒な人もいるが、事実を知らないだけのことだろう。
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