先日映画でシャーリーズ・セロンを見た。結構体を鍛えているのが見て取れて、凄いもんだなと感心する。
彼女に関しては役者根性として、体重を増やした過去の事がよく話題にされる。俳優にはよくある話だが、いわゆる美人女優が、役作りのために体重を増やす(しかしまた元に戻す)ことに関心がある為だろう。それは確かに凄いことだが、やっぱり直接的な演技とは本当は関係が無い。キャスト選別の時に、事前に考慮すべきことだろう。
しかしである。彼女は何度かそういう事を成し遂げ、十数キロという体重差を体現した人である。増やすのも苦労したそうだし、もちろん減らすのも苦労したらしい。そういう意味では大変な苦労人だ。そうしなければ役をもらえないような人には見えないにもかかわらず、そういうことをやってしまった。話題づくりであることはもちろんそうだろうけど、実際にやれるかどうかはギャンブルではあったろう。たまたま太ったからそういう役をやった可能性も無いではないが、やっぱり後に痩せたのだから偉いのである。
もっとも女優やモデルが、細いままの体型を保つことは、そもそも並はずれた努力では無いという。当然だが、そのことで所得が関係しているはずである。普通の人はモチベーションのみで体重を維持しようとしている。所得が関係すると、人はそのような努力を可能にできるのだという事かもしれない。
見た目を商品にしている人であるならば、少なからず出来ることがあるというヒントかもしれない。それは幸福かどうかまでは、僕には分りかねる。