カワセミ側溝から (旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

デートより馬鹿な友と   スコット・ピルグリムVS邪悪な元彼軍団

2018-08-18 | 映画

スコット・ピルグリムVS邪悪な元彼軍団/エドガー・ライト監督

 無職のバンドマンのスコットは、東洋系の17歳の娘にも好かれている(はっきり付き合っている)。それにもかかわらず髪を青に染めた別の女の子に惹かれていき、そうして何故か彼女とつきあうためには、邪悪な以前の付き合っていた彼氏(恋人)と戦わなくてはならなくなる。はっきり言ってハチャメチャで、現実とゲームが融合してバトルを繰り広げる変な映画。ついていけない人はいるかもしれないが、いわゆる若者の素直な心情をゲームの世界を含めた投影世界が描かれている。音楽もいい。
 映像の使い方が、ポップカルチャーとも関係があるのかもしれない。原作もあるようだし、さらに使われているゲームにも、恐らく決まった展開なんかもあるんだろうと思われる。むしろ映画的に作られていない作品を、大胆に解釈して再構築したようなことになっているのではなかろうか(想像)。そうしてこの監督の得意の映像と音楽との融合があり、話の展開を越えた面白さとなっている。
 外国の若者の会話もよくできていて、意味のあるものと、当然よく分からないものがたくさん混じっている。心の葛藤がバカバカしい会話の中にも見て取れる。単純化して唐突感がある中、しかしそれは何も考えていないという事では必ずしもない。若者らしい妙なこだわりと、人間的には未熟なわがままさが、なかなか変な気分にさせられる。こんなんでいいのか時には不安にさえなるが、まあ、こういうのがツボにはまるとたまらない映画になるんだろう。バカバカしさも突き抜けると、実に爽快なのである。
 本監督であるエドガー・ライトの「ベイビー・ドライバー」にいささか失望した僕に、Dいさんから紹介してもらった1本。さすがツボを外しておらず、文句なしの快作であろう。人生を変えるとか、思わず泣けるとか、腹抱えてひっくり返るような衝撃を受ける訳では無いが、このような青春映画こそ、もっと愛されてしかるべきだろう。でもまあデートで見るより、バカ話出来るオタクの友人と一緒に見に行った方がいいかもしれないが…(うちの妻はいつの間にか寝てました)。
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