先日海外ドキュメンタリーを観ていたら、アフリカの十八歳の少女の日常というのをやっていた。イスラムの戒律を守りながらも不満があり、携帯を操る現代人であり、伝統衣装に身をまとえば身が引き締まるような心情になる。まあ、そういう現代の若者の姿を現すレポートである。しかしまあ今さらながらのことで日本人の僕の偏見に過ぎないが、アフリカの背の高い18歳の女性が、少女というのにはどうにも違和感があった。
年齢のレンジとしてはおおむね18くらいまでを少女と定義するものはあるようだ。だから間違いという訳では無い。しかしながら日本であっても、事実上高校生くらいになると、ほとんどの人は少女ではなくなるのではないか。少女っぽいことはまだできるかもしれないけど、女生徒女子高生という括りの方が前面に出てきそうである。もう18歳少女でなくてもいいじゃろ、って感じではないか。
少年の方はどうかというと、関心がぐっと無くなってさらにどうでもよくなる感じか。でもまあ高校生くらいはもう青年という感じだろうし、少年とは区別してやろうよ、って感じになりそうだ。高校球児を野球少年というとかなり違和感あるし、サッカー少年が高校生ってのも変な感じだ。やっぱり中学生から上くらいで、事実上の区切りが見えそうである。もちろん個人差もあって、時々少年は混ざっているだろうけど。
それにしてもいまだに、「弱冠23歳にして世に認められ(※1)」などと言う表現も散見されるし、「初老を迎えた紳士が静かに話す(※2)」などと言う表現なら、還暦は過ぎたような人を指している場合があるようだ。こういうのは、あえて正確にやってしまうと、すでに現実とのギャップが大きすぎて、その通りであるほうが誤解を生む表現になってしまっているのだろう。
という事であるならば、少女や少年の年齢は、もっともっと引き下げられていくべきなのではなかろうか。
追伸:※1 弱冠はの弱は二十の意味。弱冠というのは二十歳以外に用いるのは、本来は誤りである。
※2 もともと40歳の異称。現在は60前後を指す場合も増えたが、誤りであることに変わりない。