カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

もっと内なる世界の表現

2015-06-15 | net & 社会

 コスプレというものは知らなかったわけではない。コスプレイヤーという人たちがいるらしいというのも聞き及んでいる。というか、特に検索している訳ではないにせよ、時折目にする。アニメか何かの二次元の世界の人を現実の三次元の人間で演じる世界なのかな、という見当くらいはつく。実際にそうらしいし、アニメだけでなくゲームだ、という話も聞いたことがある。ゲームって言ってもアニメじゃないんだな、とちょっと不思議だが、要するに二次元なんだろう。またはそれに派生するフィギアもあろうから、ともかく人間社会とは別の世界の住人のまねをすることと、そうしてそれを写真にとることが大方の目的のようだ。
 コスプレというのは確かに日本でも大流行りのようだが、諸外国でもそれなりにウケは伝播しているらしいことも見て取れる。米国はもちろん欧州やロシヤなどでも愛好家はいるようだ。もともと彼等には仮面舞踏会やハロウィンなどの仮装文化がある、という解説も読んだことがある。もともとはそういう刺激はエロとの関連もあって、根強い人気があるという。もちろん子供が遊びでやるという側面もあろうが、倦怠期を乗り切る工夫なのだという話もある。なるほどとは思うが、勝手にやればよろしい。
 しかしながら日本のコスプレというのは、圧倒的に女性市場ということらしい。女の人の多くは化粧をするので、もともと個人の技術力があるらしいこともあるが、仲間と一緒にキャラクターになり切って、さらにそのアニメだがゲームだかの場面と同じようなポーズをとって写真に納まるというのが楽しいようだ。プリクラよりよりオタク的に深い世界なのかもしれない。そうしてふだんの姿のギャップも含めて、違う世界に浸ることが大切らしいということのようだ。
 女性の方が変身願望が強いのだろうか。もしくはより合理的に具体的な考えがあることが土台になっているのではなかろうか。女性の方が男性より現実的だといわれるが、この現象はその考えを矛盾なく写す鏡ということなのだろうか。
 ネット社会での露出の多いコスプレは、いまだに男性目線のエロものが多いにせよ、実際のコスプレイヤーの愛好している写真というのは、もっと個人的に小世界で共有するのを目的としたものであるようだ。それは多くの人の共感などは必要としていないようにも見える。年齢層には幅があるにせよ、一種の彼女らの青春の姿という感じさえある。いつかは卒業するかもしれないけれど、今はこの世界にかけているような、そういう切なさも含んだ文化であるらしい。
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