カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ドーナツは高くていい?

2015-06-01 | 時事

 高級品が売れているという。景気の良い話であるが、それはドーナツのことらしい。以前にも高級ドーナツを売っていた時期があったらしいが、その時は失敗して撤退したらしい。しかし今の状況として、普通の価格帯の倍の値段の商品の動きがよく、さらに高級路線を拡大する方針なのだという。高い=おいしい、という図式なのかはよくわからないが、消費者の動向としては、甘いドーナツをちょっと贅沢して食べたい、ということと、それくらいのことにお金をかけることのハードルが下がった、つまり景気が良くなっている、と言いたいらしい。
 しかしながら、何もかもが高級価格帯でヒットするのかというのは別問題だ。飲料メーカーの紹介もあったが、コーヒーやお茶、水なども続々と高級路線の商品の開発が進んだ。最初は少し動きもあったというが、やはり低価格帯の商品へと、消費動向は戻ってしまったという。考えられることは、日常的に買うような商品としては、やはりベーシックに安いものを手堅く消費する人の方が、多数派だということだ。また、いくら高級への差別化を図るといっても、低価格帯の商品でも、そこそこの高級感やそれなりの水準の高さがすでに確保できているという見方もあるだろう。つまるところ価格は抑えたうえで、量を調整するなどの企業努力をする方が、手堅く強いトレンドなのだろう。
 しかしながら考えようによっては、特に水などの商品というものは、以前は買ってまで飲まなかったのではないか。コーヒーのような嗜好品であっても、特に僕のようなふだんはあまり飲まなかったような人間にとっても、今はあちこちで手軽にふんだんに目にするようになった実感がある。そうして購入する回数においても、実感として手軽に増えているということが言えるのではないか。要するに消費量の拡大である。価格帯が抑えられている現実は、売れなくなったというより、拡大しながら消費を伸ばしていることかもしれない。
 また高級なドーナツの問題でも、やはりそのような「甘いもの」に対する需要自体が拡大して差別化されている現象の一つのようにも思える。たまに寄るコンビニなどでも目に見えて種類が豊富になっていると感じる。僕は自分のために買うことが無いだけのことで、身近な人がこれらを購入する機会も目にしている。コンビニの商品動向というのは実感としてかなり有効そうで、これらの商品の変化が、他の競争を促し、ドーナツの高級化とリンクしているように思われる。恐らく本当に景気が悪くなると、コンビニの経営が先に悪化するのではあるまいか。
 ということで、何が高級化して景気が良くなるのか。それはやっぱりよくわからんです。
コメント
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