やり方がずるいことなどを指して「阿漕(あこぎ)なことをする」などと非難する。また、あくどいという意味などでも使われるようだ。
もとは三重県の阿漕が浦の逸話がもとになっているとされ、昔そこが禁漁区であったものだが、再三にわたって密漁をしてとらえられた漁師がいたという。そういうわけで、もともとはしつこい様を指して「阿漕なこと」と言っていたものらしいが、なんとなくしつこいニュアンスは薄れて、禁を破るような悪さというような意味が残ったのかもしれない。
しかしながら僕ら音楽愛好家としては、この阿漕なことといわれると、要するにアコースティックギターを連想してしまう。そういう人はあんがい多くて、アコギを弾くことを阿漕なことをするといったことのある人が、それなりにいる。たいして面白くもないのだが、どうしても言ってしまったり連想したりして、変である。