カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

今年も終わるらしいを実感する

2014-12-22 | culture

 高校駅伝が終わると、まあ、だいたいのところ今年は終わりだな、という気分になる。気分になるし、まあ、だいたいのところそういうことだ。一日ごろごろしてタイムリーに楽しんで、録画しても楽しんだりする。
 女子の方は圧倒的優勝候補と目されていた常盤が、そんなに悪くない感じだったにもかかわらず優勝争いからは脱落(それでも悪くないとは僕は思うが)。一気に立命館宇治が優勝確定かと思われたら、実はやはり実力の大阪薫英が力でねじ伏せた。豊川は考えすぎたんじゃないかという感じもした。
 男子の方は予想通りではあったが、世羅の破壊力はやはりすさまじかった。そうではあるが、そうであるからこそ歴代の好記録というのは、やはり凄かったんだなと改めて思わせられる。佐久長聖って今も凄いが、過去も凄いところなんだな。
 2位以下のレースも面白くて大変にレベルが高かった。市立船橋の活躍を見て八千代松陰が本調子なら、という底力を感じる。他の失敗した学校もそうなんだろうが、駅伝というレースは走るだけなのに本当に難しい。
 諫早も存在感があって良かった。それでも入賞圏外。いかにレベルが高いか。小林がさすがのレースをしたが、九州勢はレースを失敗したところが多かったように思う。大牟田はやはり考えすぎたし、最後はまくった九州学院もレースとしての組み立ては思うようにいかなかった。近畿勢は意外だったが、関東のレベルの高さが目立ってきた。雪で練習を十分にできなかった東北・北海道の存在も侮れなくなっている。以前とは戦国地図がずいぶん変わったという印象が強くなった。もちろん、それは良いことだと思うけれど…。
 高校駅伝で一つだけ以前から気になっているのは、やはりタスキの受け渡しの混雑である。特に第一中継所の混雑は最初から分かっていることで、道幅一杯を道路を閉鎖してでも確保すべきではないか。記念大会ということで出場枠を広げるのだから、分かっていることをに少しでも対応策へ気を回すべきだろう。もしくは地区大会もあるわけで、30チームくらいに選別する必要があるかもしれない。残酷なようだが運営できないものを無理に行う方が問題という気がする。妙な平等主義というものがいかに問題が多いか、そういうことをスポーツに持ち込むべきではないだろう。これは日本の教育にはびこっている根本的な害悪が背景にあるように思えて、不快である。
 とはいえ、これだけ底上げが出来てきたということを思うと、注目度の高さと人気があるということがあるのは間違いない。人々の努力が報われるのは、多くの目が集まるということでもある。問題はそれを受けてさらに何を考えていくかということである。これは駅伝に限らずということも、含めて考えていくべきことだろう。
コメント
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