カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

自分から逃げない覚悟が必要だ

2014-12-12 | 掲示板

 選挙になると、いや、選挙に限らずだが、政治的な話になると、どこそこの陰謀説に騙されるな、という話が出てくる。人々には思惑があるから、そうしたいという気持ちを指して言っているというのであれば、少しは理解できなくもないが、しかしそうであっても、陰謀ということになると、なんで? という疑問が先にわくのが普通だと思うのだけれど、その陰謀先は、巨大組織だったり、大企業だったり、アメリカだったり、フリーメイソンだったりする。まあ、ナチスみたいな、歴史的なアイコンだったりも時折する。なんだか、本当に安易だなあと思うわけだ。あんたたち、本当にそんなことでいいの? とかえって心配になる。哀れというか、なんというか…。まあ、それでも平和だからいいと言えばいいんだけれど、たぶん、どうにも何にもなんないんだけどな、と思うからなんだろう。
 厳密に言って陰謀というのは無いではない。そのための工作というのは実際にもある。どこがやっているのかというと、多くの場合マスコミだろう。話の道筋が無いと、共通理解が難しい。だから一定の陰謀をもって、お話を組み立てるということは普通にやる。事実も混ざるのでそれらしいが、事実が重要ではない。お話が出来さえすればそれでいい。これは王道の陰謀工作だと思われる。
 政府が陰謀を流すかというと、そういうことを本気でやっている国というのは北朝鮮くらいかもしれない。信用している人もたぶんいて、不思議なことに日本にもいるように見受けられる。陰謀というのはしかし、現実には普通には相手にされないことは、皮膚感覚として知っている人の方が多いだろう。人々は案外そんなに未熟ではない。間違った認識の人は多数いても、それはそれで別の話で、陰謀を流すような、つまり陰謀とはウソだから、リスクを冒す行為は、やりたくてもやりようが無い。夜の街の怪しい店なら、一夜の流れるものとしてやりうる行為であって、組織的にやれるような勇気のある政府なんて、おそらく先進国には存在しえないだろう。
 大本が嘘と知らずに、要するに無知や不勉強で、堂々とウソを言う場合はある。それは今の政府にもある。それは陰謀ではなくて、単に頭が悪いだけの事か、やはり組織としてのかじ取りの問題であろうかとは思われる。人が必ず本当のことを言う必要などは無いし、公式の場で本音を言うのはかえって愚かである社会であるから、必要以上にねじれた現実を信じて、発言するような人も居ることだろう。賢い選択なのか、仕方のないことなのか、それはその立場の人間しか知りようが無いだろう。
 例えばだか、仮に、日本はアメリカの陰謀通りの国だろうか? 
 アメリカの陰謀を流したいだろうスジの人々がいるとすると、おそらく大いに不満があることだろう。ある程度は、圧力をかけて、それが成功していることは事実としてはあるだろう。しかし、曲がりなりにも、日本国の選択を待って、やりたいことをやるしかやりようが無い。そうして不十分でありながらも、何とか方向性を錯誤しながらやっているだうことは、お互いに変わりのない立場だろう。完全に外れてしまえば、つきあいをやめるより無いわけで、最悪の場合、また戦争をやるより仕方ないのではないか。それが大人のつきあいということだ。
 ということなんだが、真面目に事実を見る力というのは、陰謀の中にはありはしない。自分で考えるというのは、そういう生易しいものではない。安易に逃げることなく事実を見つめる。それは最低限の個人のつとめであることだろう。
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