カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

あんがい静かだった歴史的な大勝利

2014-12-15 | 時事

 歴史的大勝劇は割合静かに終わった。解説は既にいろいろ出ているものとは思うが、これが選挙に行かなかった人を含めての、圧倒的な民意の結果となる。数の上からすると、先進国では非常に珍しい現象だとは思うが、北朝鮮や以前のイラクのような、絶対多数政権が生まれたことになる。事実上の独裁も可能な状態になったといえるが、所詮寄せ集めに過ぎないということもあるし、今まで見てきたように、肝心のものは先送り体質であるのに変わりは無く、チキンハートな政治運営のままでいるのではなかろうか。何でも決められるんだからサクサクとなんでも決めてしまった方が将来の日本の為になることばかりだが、どんどん状況が悪くなるのをそのまま手をこまねいて見ているだけの安定政権になるだろうと予想される。形だけの批判を受けても、そのままそれを利用して、あいまい路線を堅持することだろう。
 余分に受かった人々も当然いると思われるが、以前なら小泉チルドレンのような話題の人が生まれるということもあるのだろうか。第二の杉村大蔵のようなタレントも出てくるんだろうか。調子に乗るより控えめにするような、箝口令のようなものが敷かれるかもしれないし、やはりしばらくは静かな状態が続くかもしれない。何しろ皆年末で忙しいわけだし。
 形式が違うのでまったく同じ話ではないが、受験のようにいきたい人が多ければ倍率が高くなかなか入学できない状況になるが、いきたい人が少なければ、学校もライン以下の人も入学させざるを得ないということがあるんではないか。国会議員は定員が決まっているし、一応それ以上の人が立候補していたわけだし、落ちた人もあるから競争はあったのだけれど、こんなような状況であると、落ちるのは仕方ないけどとりあえず出なければならなかった人たちだって大勢いたわけで、しかるべき順番で希望さえすればなんとかなった人たちも多かったのだろうと考えられる。そういう姿が一強の形で現れ、また共産党のように必ず投票に行く老人会のようなところが躍進することになったということになる。それで特に発言力が高まることも無かろうが、皆弱いのだから一強と共存する形で、すべてを反対し続ける体制が整ったということだろう。沖縄の問題だけは痛ましい感じもするが、それが選択だったのだから、尊重して硬直するより仕方がないだろう。何年か後に世代的な賢人を待つより無かろう。
 政治的には何にも実効的なことはやらないまでも、原油価格の下落を受けて、経済的には好材料が揃いだしている。運の良い政権ということは言えるわけで、極端に余分なことをしなければ、しばらくは調子もいいことだろう。批判したところで馬耳東風で構わない政権の誕生ということが出来て、勝利の大義を果たした政局の天才、安倍さんは歴史に残ることだろう。ただ、これ以上のピークはおそらく無いわけで、内部的な再編を考えるような政治家が出てくるものなのかどうか、それだけが今後のカギとなるだろう。
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