二葉の松、五葉の松

2007-11-15 | 【樹木】ETC
 マツ科マツ属には、およそ100種あるそうだ。平家物語を読み出して、姫小松が出てきたので、この際、マツ属について少し整理しておこうかと思った。針状の葉は、一葉のものから八葉のものまであるそうだ。マツの葉の場合、一葉、八葉というより、一本、八本といった方がしっくりくる。
 一般的に、その名を聞くことのあるマツ属の種類を以下に並べてみる。
 アカマツ:2葉:赤松:メマツ(雌松)と呼ぶ
 クロマツ:2葉:黒松:オマツ(雄松)と呼ぶ
 リュウキュウマツ:2葉:琉球松
 モンタナマツ:2葉:ヨーロッパ原産、ハイマツに似ている
 ハイマツ:5葉:這松:高山の樹木
 チョウセンゴヨウ:5葉:朝鮮五葉
 アマミゴヨウ:5葉:アマミは奄美大島
 ヤクタネゴヨウ:5葉:ヤクは屋久島、タネは種子島
 ヒメコマツ(ゴヨウマツ):5葉:姫小松
 キタゴヨウ:5葉:ヒメコマツの変種:北五葉
 トドハダゴヨウ:5葉:ヒメコマツの変種
 ハッコウダゴヨウ:5葉:ヒメコマツの変種
 2葉のものをニヨウマツ(二葉松)、5葉のものを総じて、ゴヨウマツ(五葉松)ともいう。一般に姫子松というと、ゴヨウマツの背の低いかわいいものを指す。もともと高地にあったところからコンパクトな樹形をなしていたようだ。ゴヨウマツ自体は、平地では、背が高く大きくなる。呼び名の厳密な使い分けがあるようなないようなよく分からないが、日本でマツといえば、以上のような種類があるということか。
 樹木で、名前に「マツ」とついていても、マツ科ではあっても、マツ属ではないものがある。属別に記しておく。
 モミ属:モミ、トドマツ
 トウヒ属:エゾマツ、アカエゾマツ
 カラマツ属:カラマツ

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