ジョン・コルトレーンの「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード 11-01-1961」。
ジャズの名盤と言われるこの一枚、私が持っているCDは、上記の名前で、スイングジャーナル誌名盤蒐集クラブ選定アルバムになっている。
名前にあるように、1961年11月1日、ニューヨークでのライブ録音である。
このアルバムの演奏は6人である。
ジョン・コルトレーン(ts,ss)
エリック・ドルフィー(bcl)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
レジー・ワークマン(b)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)
収録曲は、以下の6曲。
1.チェイシン・ザ・トレーン
2.インプレッション ※ジミー・ギャリソンがベース
3.スピリチュアル
4.ザ・レッド・プラネット
5.ナイーマ
6.ブラジリア
以上がこのアルバムの基礎情報である。
しかし、このアルバムが、もともと評価された時のデータは、以上とは違うのである。
もとのLP盤では、レコーディングの日が、1961年11月2,3日である。
演奏メンバーには、“黄金カルテット”の一員となるジミー・ギャリソンが入っていない。
収録曲は、以下の3曲である。
A-1.スピリチュアル
A-2.朝日のようにさわやかに
B-1.チェイシン・ザ・トレーン
以上の通りであり、アルバム名は、「ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」。
「11-01-1961」は付いていないのである。
そして、このアルバムのB面の「チェイシン・ザ・トレーン」における、ジョン・コルトレーンの15~16分にわたるソロに、皆が感嘆し、エモーショナルな演奏と驚いたわけである。
と言うようなことで、ちょっと注意しないと、ほぼ同じとは言え、異なるアルバムを入手したりすることになる。
ちなみに、「11-01-1961」における「チェイシン・ザ・トレーン」の演奏は、9分52秒。
ジョン・コルトレーンのサックス、確かにパワフルであるが、あんなに吹き続けて、何を表現したかったのだろうかとも思ってしまう。
ああいうのに、まじめくさった顔をして、耳を傾けた人が大勢いた時代が懐かしくもある。
わたしが高校生の頃、ジャズ喫茶は、このような音であふれていた。
その音は聞いていたが、結局、ジョン・コルトレーンには、これと言ったものを感じなかった。
それには、いろんな要素があるのだろうが。
ひらめきのような魅力がないのである。
一方、エリック・ドルフィーは、違う。
3曲目の「スピリチュアル」、エリック・ドルフィーのバス・クラリネットがよく聞こえる。魅力的だ。ひらめきを感じる。
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