ギドン・クレーメルによるアストル・ピアソラへの“オマージュ”第2弾である。
アルバムには「エル・タンゴ」との名前が付けられている。
11のトラックで出来ている。
3つめの「3001年へのプレリュード」、9つめの「チェ・タンゴ・チェ」では、ミルヴァのヴォーカルが聞ける。
〈トラック・リスト〉
1.レピラード
2.バチュリ
3.3001年へのプレリュード
4.マイ・ハッピネス
5.エル・タンゴ
6.インステッド・オブ・ア・タンゴ
7.デカリシモ
8.酔いどれたち
9.チェ・タンゴ・チェ
10 .3人のためのミロンガ
11.ミケランジェロ70
ピアソラの音楽は、僕に、人の命、人生とは何なのかと問いかけてくる。
いいとこのお兄さんが接する人生論風ではなくて。
僕たちの内なる罪を見つめながら。
ジミー・スミスのCDが一枚増えた。
特別に、取り上げられることもない一枚だが、いつもながらのジミー・スミスを愉しめる。
それに、ギターのケニー・バレルが一緒で、ソウルフルでブラックなジャズを堪能できる。
ジミー・スミス・トリオ
オルガン・グラインダー・スウィング(1965 / Verve)
〈パーソネル〉
ジミー・スミス(org)
ケニー・バレル(g)
グラディ・テイト(ds)
〈ソング・リスト〉
1.オルガン・グラインダー・スウィング
2.オー・ノー・ベイプ
3.ブルース・フォー・J
4.グリーンスリーヴス
5.アイル・クロウズ・マイ・アイズ
6.サテンドール
時折、開く本に「システィーナのミケランジェロ」(青木昭編 小学館 1995)。
この本の祭壇画は、1994年に終了した全面修復後のもので、色鮮やかで、それまで観ていた薄黒くくすんだものに較べると、目を見張る。
2024年の現在、修復後を撮った画集もでているのだろう。
アストル・ピアソラの曲に、「ミケランジェロ 70」というのがある。
ピアソラは、芸術家ミケランジェロが好きだったのかなと思ったが、この命名は、ピアソラの仲間が出入りしていたブエノスアイレスのライブ・ハウスにちなんだものだった。
おそらく、その店のオーナーが、ミケランジェロ好きだったのだろう。
ピアソラが、「ミケランジェロ 70」を演奏したのは、「ゼロ・アワー」と「ミルヴァ・ライブ・イン・トウキョウ 1988」で聞いている。