欲しいアルバムがある。
そんなに真剣に探しているわけではない。
だけど見つけたら入手したい。
それはマル・ウォルドロンの「クワイエット・テンプル」。
1963年の録音で、レーベルはFreedom(power Tree)。
その存在はバルネ・ウィランの「フレンチ・ストーリー」で知った。
アルバムの最後で演奏されていた。
その作曲者がマル・ウォルドロンと表記されていた。
そのアルバムは、別の名前でも売られている。
バルネ・ウィランのアルバムでピアノを弾いているのはマル・ウォルドロン。
アルバート・アイラー
レラハ / パリ 1966: Lörrach/Paris 1966(hat)
和泉式部の歌に
“冥きより冥き道にぞ入りぬべきはるかに照らせ山の端の月”
馬場あき子著「和泉式部」(河出書房新社)でまずはじめに出てくる歌である。
久しぶりに開いて、そうだったと思い出した。
式子内親王の歌に
“つかのまのやみもうつつもまだしらず夢よりゆめにまよひぬる哉”
俺たちは、はかない夢をじたばた生きる。
俺たちは、冥界で、夢のなかで、どんな“ゴースト”に出会うのか。
ドイツのレラハ、フランスのパリでのアルバート・アイラーのライブ。
叫びや呻きは、平静へのプロセスに出てくるものだろうか。