どこかの店で、BGMで、トランペットを耳にした。
それで、トランペットを聞こうと思った。
チェット・ベイカーにしよう。
何というか、まぎれもなく彼自身であり、彼自身以外の何者にもなり得ない彼が感じられるチェット・ベイカーがいい。
人の魅力というのは、こういうことなのだろう。
業病にとりつかれた病人でこそなのだ。
マイルス・ディヴィスでは、だめなんだ。
Jazz in Paris / Chet Baker Quartet plays standards / 1955 / Emarcy