銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

交“雑”種①

2020年06月30日 | 日記・エッセイ・コラム

写真は、交雑種と呼ばれる(ホルスタイン雌✖和牛雄)から生まれた牛さん達...。明らかにホルスタインの
特徴を示す顔や、お尻・足の一部に特徴的な模様が残ったものがありますが、これはホルスタインの遺伝子が
色濃く残ったものであろうと思います。顔はホルスタインでも、正真正銘の交雑種であります。

非常に嫌な言い方になりますが、生きていた牛の状態は、肉になったら分からないじゃないですか?(皮を
剥がれてしまうし...)ということですが、耳に付いた標識。これが個体識別番号であり、牛さんの戸籍...。
この番号が、小売りのパックにまで記載され、品種(和牛、交雑種)はじめ、すべて明らかなる仕組みがあります。

日本人ほど食品に新鮮さを求める民族はいないかもしれません。それが良い事か、合理的であるか否かに
関わらず、何かにつけて鮮度...と。ホルスタインは乳用種であり、その牛さん達からもたらされるものが牛乳。
日本で流通する牛乳は国産100%であります。乳製品を含めても60%以上の自給率があります。

飲む牛乳は国産100%ながら、乳製品、バターやチーズは輸入しているものも多く、そういう数字になる
のだそうです。先日、牛肉生産者、酪農家の会合(後継者の集まり)に出席して参りました。コロナ禍で直撃
を受けている牛肉(酪農)生産者...。タイトルの交雑種に絡めて、思うところを...。続きは次回に。

一瞬(永遠)

2020年06月29日 | 日記・エッセイ・コラム

一瞬と言う永遠...。格好つけた言い方しやがって...ということでありますが...。先日、巻き網船(二艘巻き)の
帰港風景に遭遇しまして、それは日常の風景であるのですが、どうもその前に読んだ雑誌の特集が頭にこびり
付いていたのでしょう、ふとそんな恰好を付けた言葉が浮かんで参りました。一瞬と言う名の永遠...。

この船、バルバスバウと言う波除装置(写真前方)が付いていて、サクサクと波を切る姿が爽快でありました。
因みにバルバス...は、以前も掲載しましたが、旧日本海軍・戦艦大和などにも用いられていた波除装置で、漁師
さん方に聞くと、この装置は物凄い優れもので、船の安定航行に大いに役立つのだそうです...。

頭にこびりついていたこと...。宇宙のレベルで、一瞬という概念を説明しようとする時、その期間はどのくらい?
という問いに、100年...と。人生100年時代...なんて言われてますが、その100年も宇宙のレベルで見れば
ほんの一瞬でしかない...。バルバスが波を切る...この一瞬が人の一生分の時間...。

雑誌はプレジデントだったのですが、コロナ禍で人の心がざわついている世相を反映してか、生き方を問う特集
でありました。先のことは何も分からないけれど、宇宙のレベルで見れば、たった一瞬と言う時間...。宗教、哲学
に興味を持つ方が増えてきたそうですが、それ...。分かる気がしております...。

朝三暮四!

2020年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年の秋...、銚子(周辺)のキャベツ農家のみなさん、台風の被害甚大で、もうやってられねえよ...と言う声、
あちこちで聞きました。春先は順調だったようで、巣篭もり需要等あって、まあまあだったよ...と言う声を聞
いたと思ったら、キャベツ畑はトウモロコシ畑に変わり、もう2週間もすれば収穫か...そんな時期になってました。

海の漁獲物、畑の収穫物で季節を知る...。そんな生活も15年ほど経過しました。恐らく人間の体内には季節を
感じる探知機のようなものがあるようです。暑い、寒いという肌で感じる季節のほかに、目や心で感じる季節が
あって、秋ダメでも春があるさ...等々、目先の事に一喜一憂しなさんな...。そんな(心の)自動安定化装置...。

朝三暮四という言葉があります。中国の故事で、飼っていたサルに朝三個・夕方に四個エサを与えると言ったら
サルは怒り、それでは朝四個・夕方三個にしようと言ったら喜んだ...。貰えるエサの数は同じなのに...。から転じて
目先の違いに気を取られて、実際は同じなのに気が付かない、騙される...等々を指すものと記憶しています。

秋ダメだったけれど、春はまあまあで、夏は良さそうだな、冬はあれ試してみようか...。(農業)後継者の方々と
そんな話をしていて、一喜一憂しないということは、季節は変わっていくということを理解することと同じか。
と感じた次第です。季節の変わり目、時代の変わり目、朝三暮四の戒めとともに...。



順境に耐える

2020年06月27日 | 日記・エッセイ・コラム

順境に耐える...。逆境の間違いではないですか?。知人との会話の中で...。いや順境です。誤解を恐れずに言えば、
人間は案外、逆境には耐えられるものなんですよ...。殊に今回のコロナ禍のように、みんな苦しい...。そういう時
はなおさら...。さらに逆境時には大きく道を踏み外すことは少ないけれど、順境時は要注意...。

考えても見れば、逆境時はその場を凌ぐのが精一杯で、余計なことをする余裕はない...。一発逆転を...なんて言う
方おりますが、本当に辛い時...、体が動くだろうか...と。ささやかな経験則であります。反対に順境時。何もかも
上手くいくように感じて、余計なことして墓穴を掘る...。何事もそんなものなんだろうと思います。

確か高杉晋作の言葉に、艱難辛苦は共有できても、富貴は共有できず。というものがあったと思います。艱難辛苦
(辛い、苦しい)は案外乗り越えられるものだけれど、苦労して乗り越えた先に富貴(お金・官位)が見えると、
人間は醜い争いを始めるもんさ...。俺はまっぴらごめんだね...。さっさと次の場所に向かうさ...。

維新の快男児のように颯爽と生きられる人は少なく、私を含め普通の人間はきっと富貴に執着するだろうと思い
ますが、まさに禍福はあざなえる縄の如し。逆境の後には順境が来て、むしろ怖いのは順境時...。世の中、逆境
の話が多い今だからこそ、肝に銘じるべき。過日の銚子・楽観主義者たちの主張でありました...。



正論

2020年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム

いつものようにNHKの歴史番組見てましたら、今回は学問の神様・菅原道真公の特集でありました...。甚だ畏れ
多いことながら、道真公の誕生日も6月25日...。これ旧暦と思いますので、新暦では8月の上旬かと思います。
因みにアントニオ・ガウディ―も6月25日...。だから何?ということですが...。

私の誕生日と同じ日...。そんな無意味で、おこがましい事を言いたいのではありません。道真公、ガウディ―...
共通項は、あの世の先まで見通す大局観で、この世を生きていたこと...。存命中は天才か狂人か分からない、
あまりの超人ぶりにこの世の人ではないのでは...。彼らの評価は歴史が定めるであろうと。

また横道に逸れました...。さて歴史番組で語られた道真公...。漢詩に長けており、言葉・文章の力が際立って
いたと...。後に学問の神様として崇められる方ですから、さもありなん...なのですが、当時の漢詩はその言葉の
力で時の為政者を諫める、正論を吐き、抑止力としての機能を有していたとのこと。

正論を吐く...。このこと周囲からは面倒くさい奴だな、さしでがましいな...と、故に道真公は左遷されたりしますが、
一切の不平を言わず、正論を吐き続ける。正論を吐くには知(知識・知恵)、仁(おもいやり)、そして勇(勇気)
が必要だ...と。混迷の時代には正論(知・仁・勇)、あの世の先までは無理としても、大局観を持って...。

51

2020年06月25日 | 日記・エッセイ・コラム

少年老い易く・学成り難し...。さて本日、6月25日...。51歳になりました...。誕生日と言っても特に感慨なく、
ああ51か..、それだけなのですが。20代の頃に50過ぎ...と聞いて、ああオジサンだな~、自分達には縁遠い世界
だな~なんて思っていたら、あっと言う間でありました。本当に、一寸の光陰・軽んずべからず...であります。

仕事の場面でも、20代、30代と接することが多く、知らぬ間にどんどん時が過ぎていることを感じる...。
知らぬ間と言うのは自分の勝手な思い込みで、実は等しく時が過ぎているだけ...。この単純なことに気付き、
先輩、後輩...、他者との交流の中で生かされていることに改めて感謝致します。

論語に、四十にして迷わず、五十にして天命を知る...という一説があります。孔子の時代は50歳前後が寿命
で、天命とは人生の総決算をする時期ですよ...、という意味らしいのですが.。自ら顧みるに40代は迷いだらけ。
50を過ぎた今、あまり難しく考えずに、今いるところでベストを尽くす、これ天命と...。

本日の写真、何かと話題の銚子電鉄...。幾多の困難にも負けず、長い歴史を紡いでおります...。50年なんて
まだまだ小僧...。そう言われているようで...。銚子電鉄は今日も走る...。ただこれだけのフレーズに何故か
感動し、勇気が湧く...。そんな気持ちで過ごしている本日51歳のオッサンであります...。









黄昏時!

2020年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム

写真は先日掲載の銚子シンボルロード(銚子駅から真っすぐ利根川に向かう道)、その終点。かつて渡船場
と呼ばれていたところ...。かつて...と書いたのは現在、渡船が廃止されてしまっているからでありますが、
その名残で地元の人はこの場所を今でも、親しみを込めて渡船場と呼んでおります。

時刻は午後6時頃でありました。黄昏(たそがれ)時と言う表現、まさにこのような風景に使うものと思い
ます。太陽がまさに沈みかけようとしている時間帯...。1日が終わり安堵感とともに何故か物悲しく...。
人生の晩年を黄昏時と呼ぶのも頷ける過日の風景でありました。

歴史書に、かつて独裁者と呼ばれた人は、困窮する国民に対して演説を行う際、必ずこの時間帯を選んだと
そんな記述がありました。物悲しい気持ちになっている人の、その心の隙間を狙い、こんな苦しい目に逢わ
せたのは誰だ!...と。普段は冷静な人も、この時間帯の魔力に引き摺り込まれる可能性があるのだそうで...。

この黄昏時、同じ時刻を逢魔が時、大禍時(おおまがどき)と呼ぶこともあるそうです。まさに漢字の通りで
魔物に逢うかもしれない、大きな禍(わざわい)に注意を...という時間帯を指しているのだそうです。
黄昏時には魔物が...。あながち迷信とは言い切れず、昔の人の戒め、肝に銘じよう...と思った次第です。

シンボルロード(Z旗)

2020年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

地道に...、事務所周辺の歩け歩け...続けております。車で通り過ぎるだけでは分からなかったもの(こと)
殆ど、そんなの知らなくたって...と言うことばかりと思いますが、それでもささやかな感動があります...。
本日は銚子駅前から一直線、利根川にぶつかる銚子シンボルロード...。

銚子駅に降り立った、地元以外の方々から聞いたこと...。銚子は空が高い。そして広いですね...。高層ビル
がある訳じゃないし、そりゃ空も高く、広く感じるでしょうよ...と思いましたが、歩いてみると確かに高く
広く感じる...。どうも道路の幅や一直線に繋がる海(河口)の風景との関連がありそうです。

平成の前半にシンボルロードとして整備されたそうです。海の街らしく、国際信号旗をさりげなく使って
いるようで(これは歩いてみないと気が付きませんでした)。船の航行時に掲げる旗の事で、アルファベット
A~Zの他、数字などを表す旗もあるのだそうです。そしてありました....、Z旗(ゼットき)...。

皇国の荒廃この一戦にあり...。日本海海戦時に旗艦・三笠に掲げられた旗。Zはアルファベットの最後の一文字
そこから転じて、もはや後がない、負けられない...そんな時に掲げる旗であると...。私の事務所にもZ旗飾って
あります...。毎日が背水の陣(のようなもの)でもあるのですが、何よりこの旗、見ていると何故か落ち着く...。

五月晴れ

2020年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム

五月(さつき)晴れ...。5月の良く晴れた日を表す表現と思いきや、実は梅雨の晴れ間を指すのです...。何かの
TVコマーシャルでも流れてましたので、五月晴れは梅雨の晴れ間と記憶していたところ、先般国語の先生に
聞いたら、5月の爽やかな晴れ間も五月晴れでいいんです...。辞書にも載ってますと。

別にどっちだって...ということでありますが、言葉の解釈も時代とともに変わっていき、正解か不正解かよりも
多くの人(表現曖昧ですが)がそう思ったら、その解釈は一般的なものと捉えて良いのではとのことでありま
した。確かに...。由来を尊重しつつ、現代風に...。何事もそうなんだろうと思います。

明治初頭まで使われていた旧暦・太陰暦と、現在使われる新暦・太陽暦では約1ケ月のズレ...。旧暦の5月
は現在の6月頃を指しており、故に五月雨(さみだれ)という表現は、現在の梅雨時期を指してるのだそうです。
五月晴れ、五月雨...。理屈はさておき、日本語の表現は美しいですね。本日はただそれだけのことを...。

銚子の海も、だんだん夏の顔になって参りました...。海や畑、田んぼの姿で季節を感じる...。そんな感覚、すっかり
定着して参りました。今年もまた、日常を変えてしまうほどの大嵐や、例の第二波、三波の襲来もあるのでしょう。
嵐を経験すると却って、この何気ない風景が身に染みる...。梅雨の晴れ間に感じる心地よさに近いかと...。

バーベキュー(メヒカリ天日干)

2020年06月21日 | 銚子のうまいもの

銚子の(気候)の特徴...、夏涼しく、冬暖かい...。これは海洋性気候の特徴であり、小学校の社会か理科の
授業で出てくる内容...。沿岸を流れる海流の影響のようで、小学校で教わったこと..詳しくは忘れてしまい
ましたが、今は実体験として感じております...。

暑くて暑くてもうどうしようもない。反対に寒くて...。これまた感覚ですが、こういう日は1年のうち数える
ほど...。テレビの天気予報(関東地方)を見ても、銚子は他地域に比べ2~3℃、夏は低く、冬は高い気温が
表示されますが、体感温度はそれ以上かと...。これまた実体験の中で。

飲食店さんでも、密を避けようということで、最近は屋外での飲食も増えているようですが、この銚子の気候
はまさに外での飲食(バーベキュー等)には最適の場所...。早速、先般掲載のメヒカリ...焼きました...。
口に入れた瞬間に脂が溶け出し、上品な身質を感じたと思ったら、残るのは骨のみ...。この間、数秒のこと...。

メヒカリと言えば、唐揚げのイメージなのですが、唐揚げだから骨まで食べられるのかと思ったら、天日干し
でも殆ど気にならず...。むしろ適度に水分が抜けて味が凝縮、油で揚げないのもいいな...と。メヒカリ=唐揚げ
先入観は禁物と思った次第です...。脂分の多い魚です。滴り落ちた脂は、コンロから大きな炎を...。ご注意下さい。

テングサ

2020年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

写真テングサ...。これも過去数度掲載しておりますが、この季節の風物詩...。もちろんすべて銚子前浜で採れた
ものであります。磯で採取されたテングサは茶褐色と言いますか、赤紫色と言いますか、そんな色をしており
ますが、これを天日干し(写真)、水さらし...。これを数回行うと色は白くなって参ります...。

テングサはトコロテン、寒天の材料になることでも知られ、最近特に健康食としてその価値が非常に高まって
おります。私はちょっと血圧高めなのですが、お医者さんに行くと決まって、海藻類(テングサに限りませんが)
食べなさいと...。テングサはじめ海藻類は、いわゆるスーパー・フード(健康に良く、低カロリー)であります。

このテングサ...、昔(40年くらい前でしょうか)は、海女さんがいて、夏になると浜辺で採取している姿を
良く見掛けましたが、最近はほとんど...。現在は休漁中の漁師さん達が採取されています。もちろん海岸線には
漁業権が設定されており、許可を有した方がしか採取することはできません...。

潜っている方々に聞くと、銚子の海岸線はこの海藻類の宝庫...。海藻が多いということは、魚(特に稚魚)が命
を育む場所があるという事であり、実際、生き物が沢山見えるようですが、漁業権、千葉県条例はじめ各種規制
(禁漁期間等)があり、黙って採ると厳しく罰せられますのでご注意を...。

熊送り②

2020年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム

アイヌの熊送りの儀式...。アイヌ語でイオマンテ...。アイヌにとって非常に重要な動物ヒグマ...。その肉は貴重な
食料であり、その毛皮も極寒の地で生きる人々にとって必需品...。ヒグマを殺さないとその肉、毛皮は手に入らず、
生きていく事が出来ないので、アイヌの人たちはヒグマを殺す。そして感謝を込めて、儀式を行う...。

そのヒグマの魂は神々の世界に送り返され、その魂は地上でアイヌの人たちに、手厚くもてなされてきたことを
報告する。それを聞いた仲間のヒグマ...、私も行ってみたいな..そんな世界(アイヌへ)と...。そして地上に降り
立つ。この循環が続き、アイヌの人たちにとって貴重なヒグマの個体数は減ることはない。そんなお話だったかと。

7月は銚子でも大潮祭り。“霊汐送鮮魚”の旗が、銚子の海の守り神・川口神社参道に掲げられ、魚への感謝と船の
安全を祈願する。この大潮祭りと、アイヌの熊送り...、基本的に同じだと思っております。またSDGsの考え方とも
全く一致している。長く続いている伝統行事にはやはり現代に通じるものがあるのです...。

熊送りは、1950年代に野蛮な儀式として中止になりながら、15年ほど前にその通達が撤回されたとのこと。
意味あっての復活と思います。(人間が)生きるために(動植物を)殺す...。そこには感謝や畏れがあり、そう
感じることと、食料問題のこと、何か深いところで繋がっているように思います。相変わらず上手く表現できませんが...。





熊送り①

2020年06月18日 | 日記・エッセイ・コラム

写真、ビンチョウマグロ...。この魚に限らず、水揚げ時に何らかの問題で傷が付いてしまった、引きちぎれて
しまった...等、結構あります。この魚はどうなるのかと言えば、鳥のエサになるか、市場の方々が片づけて、
魚のアラとして処分するか...。もちろん食べられますが、持ち帰って食べる人はいないかな~と。

この魚は誰のものか?というと、水揚げ時で市場のセリ前の状態なので、漁獲した船のもの...。ただしこの魚
は顧みられることはなく、時間勝負の水揚げ作業は、どんどん先に進んで参ります...。この魚を見て、可愛そう、
もったいない、美味しそう?、無料で頂けますか?...、何も感じない...、いろいろな感想があると思います。

コロナの問題で、世界各国の食糧事情に大きな変化が起きているようです。農水産物を戦略物資にしていた
国々でさえ、従業員の方々がコロナに感染し、自宅待機で工場が動かない等、直接・間接的な影響から、輸出
を止める、むしろ食料の輸入を始める...、そんな声も聞こえて参ります。

もはや以前の当たり前が無くなった昨今、本当に食料危機が来たら、写真の魚を奪い合うような事態になる
かもしれない...。そんなことを考えながら、ふとアイヌの熊送りのこと思い出しました...。これからの食料問題を
考える契機、戒め、心構えとして...。続きは次回に。


ヒイカ(の煮物)

2020年06月17日 | 銚子のうまいもの

写真は、銚子で俗にヒイカと呼んでいるイカ...の(煮物)。ヒイカという名前が適切であるか否か、私には
分からず、小さなイカ類を総称してヒイカと呼んでしまっているという次第です。ジンドウイカと教わった
こともありますし、その他マルイカ、ダルマイカ、ヤリの子供等々..とも。本日は総称ヒイカと言うことで...。

恐らくいろいろな種類が混ざっているのだと思います。名称はどうであれ、これら小さなイカたち...、侮る
なかれ、最高に美味しいです。マイカ(スルメ)もヤリイカも銚子港で水揚げされる主要魚種の一つですが、
ここ10年くらい見ても、漁獲高は銚子に限らず全国的に減少しており、価格も高騰しております。

このヒイカ...、それだけを狙った漁ではなく、他の魚の混獲物...。時にアジのゼイゴ(尻尾から続く左右
のギザギザ部)でズタズタにされ、漁網に刺さって引きちぎれ、水産会社さんでの選別時にコンベアに絡み
ついて...。何故か厄介者扱いにされがちなんですが、これが絶品なのであります(特に煮物)

安価で何時でもあると思っていたマイカ(スルメ)が少なくなって、ヤリイカはもはや高級の部類になった
昨今、このヒイカなど、食べたら本当に美味しいのだけれど、今まであまり価値を見出されなかったものに
光が当たる...。非常に喜ばしい事と思います。




Rの付かない月

2020年06月16日 | 銚子のうまいもの

毎年この時期に掲載しておりますカキ...。小型底引きが休漁となり、もうそろそろ沖合底引きも休漁...、
というタイミング(具体的には6月中頃~)で現れる、銚子のカキ...。正確には磯(岩)ガキと呼ぶべき
でしょうね。今年も銚子(周辺)では順調に揚がっているようです...。

俗にRの付かない月にカキを食べるな...。という格言があるようです。1月~12月を英語表記にした時、
5月から8月は、そのスペル内にRがない...。その時期(5月~8月)、カキは産卵期で、栄養分が子供に
取られてしまうため、身が細り、食べてもあまり美味しくない....(と、一般的には)

銚子でカキと言えば、Rの付かない月(6月から8月中頃まで)が旬...、この違いは一般的にスーパー等
で販売されている、いかだを組んで養殖しているものと、銚子(周辺地域)など、潜って獲っているカキ
(岩ガキ)の特徴が違うから...。どちらが良いか?そんな話ではなく、それぞれの特徴ということで...。

カキ...、非常に美味しいですが、生食の場合、真カキであれ、岩ガキであれノロウイルスのリスクは否定
出来ず...。ゼロリスクはあり得ない以上、自己責任で、信頼できるお店で購入する(食べる)、体調悪い
時に生で食べない...。写真・中(生)、下(焼)。最近は心なしか...、焼く方が多いかな...と。