銚子・角巳之・三代目

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仕事の時間

2007年10月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1945 水揚げは早朝に行われます。という事は船の出漁は前夜となります。早朝の水揚げに間に合うよう、深夜に作業をしている訳です。私の友人(マグロの問屋さん)は夕方6時には寝て、午前零時から仕事を開始する。毎日、毎日千葉まで通う...。漁場が遠く、銚子港への入港が遅くなれば、それから水揚げ&選別、その他作業が始まる。その日のうちに冷蔵・冷凍しないと腐るので、作業はすべてが完了するまで終わらない。明日でいいや。は有り得ない。時にそれは深夜を越えて翌早朝になる事も....。水商売や新聞の仕事も一般的な感覚から言ったら昼夜逆転....。農業、畜産業に至っては24時間、365日気が休まる事がない...。相手は自然だったり、動物。人間の都合では動いてくれない。築地なんかに行くと、昼前に長靴姿のオジサン方が美味そうにビール飲んでます。昼から何やってんだ....。という事じゃなくて、彼ら夜中から早朝に働いており、昼前に仕事が終わっているんですね。さて、何が言いたいのか?という事であります。これまたモノサシの話。就業時間の不規則な仕事があります。規則的な方が良いに決まってるのかもしれませんが、仕事の性格上、不規則にならざるを得ない場合があります。昼から酒飲んでるのはまともな仕事してねえやつだ。肉体労働してるのはロクなやつらじゃねえ...。余計なお世話。無視すれば終りの話なんですが....。そういう色眼鏡は本質を見誤る元凶かと。今年の就職戦線はバブル期以上の売り手市場だとか。やりたい仕事、将来の希望ではなくて、有名企業、給料、福利厚生....。そんな選択肢“だけ”で仕事を選んで良いものか否か。好調な就職活動に苦言を呈する大学の先生方(本当の師と思います)のお話を聞き、自分達のバブル期就活を思い出しました。写真はサンマ船の出漁前の風景。当たり前の事ですが漁師さんがいなければ、サンマは食べられない訳です。漁師という職業を選択し、それに誇りを持っている方々が、我々が寝ている間に漆黒の海で作業しております。感謝、感謝です。


Bridge over troubled water....

2007年10月30日 | 銚子の風景

Img_1879_3 Like a bridge over troubled water I will lay me down....(荒れた海に架かる橋のように、僕が体を横たえよう).....。サイモン&ガーファンクルの名曲、“明日に架ける橋”の一節です。渡船場から見た夕陽があまりにも綺麗でした。ちょっとこれを表現する言葉が見付かりません。真冬の張り詰めた空気の中で感じる、“凛”とした力強さで無ければ、夏場の夕涼みの心地良さでも無い。秋特有の、何かもの寂しさを内包した、それでいて不思議と明日への活力が湧いてくるような、そんな感じが致します。When you are down  and out  (君が打ちのめされ)When you are on the street (道で途方に暮れていて)When evening  falls so hard (夕暮れの闇の中にいる時) I will comfort you (僕が君を慰める)I will take your part(僕が君の代わりになる).....Like a bridge over~......。 (荒れた海に架かる橋のように....) 歌の歌詞を勝手に記事にしてはいけないのでしょうが、あまりにこの風景とマッチしていましたので....。訳は筆者の勝手な想像です....。銚子大橋の架け替え終了は3年後だそうです。この橋は千葉県と茨城県を繋ぐだけでなく、利根川最下流に架かる橋であり、太平洋の入り口の橋であり、旭日を本州で一番最初に浴びる橋。農畜水産物流通の要衝であり、鹿島臨海工業地帯、鹿島港との接点。経済的、社会的に不可欠の橋。何よりも、大河利根川・最下流の1km以上にも及ぶ川幅に、圧倒的な存在感を示すその姿や安心感。そして来るべき“地方の時代”の象徴。まさに“明日に架ける橋”であります。


夕陽スポット②

2007年10月29日 | 銚子の風景

Img_1923 これは小浜(おばま)地区周辺、市立銚子高校の奥の方、キャベツ畑と風車群に囲まれた一帯から見た夕陽。海沿いの夕陽も見事ですが、田園風景の中に沈む夕陽もこれまた見事であります。利根川沿いにも、銚子大橋付近にも、対岸の茨城県側にも無数の夕陽スポットが....。銚子が東の外れに突き出しているという地理的特徴も相俟って、季節ごと、実に様々な姿の夕陽を見ることが出来ます。大自然の営みには人智を越えた感動があります。


夕陽スポット①

2007年10月28日 | 銚子の風景

Img_1907_2 銚子の“日の出”は余りにも有名。元旦の犬吠埼もいいですが、銚子港での作業中に見る太陽は格別であります。漁師さんに聞いたら、そんなの船の上から見る姿に比べたら....、という事でありましたが、我々は一般人なので...。先日、早朝のヒラメ釣りに行って来たと自慢げに話す友人から見せられた水平線から昇る旭の写真。確かに....、見入ってしまいました。さて、以外に知られていないようなのですが、銚子には夕陽の絶景ポイントが点在しております。銚子の夕陽は日の出よりむしろ見事だ。という方、結構多いです。写真はある日のマリーナ付近(千葉科学大学前)。冗談抜きで観光バスが停まってました。100人くらいいたでしょうか。本当に見事な夕陽でありました。


大漁旗!(補足)

2007年10月27日 | 銚子の風景

Img_1954 昨日投稿を頂きました。いつもピンボケとか、構図が悪い...など、と批判されているので、写真のセンスをお褒め頂き、何とかもおだてれば木に登る・気分であります。有り難うございました。やっぱりセンスいいじゃん。と一人で悦に入っております....。さて、ご指摘頂きました写真正面の旗。これ旧帝国海軍旗・旭日旗(きょくじつき)で間違いないようです。現在は海上自衛隊も使用しているとか。80代の大先輩に確認したら、これは旭日旗。しかも旭光16条(本)の本物だ!と写真に向かって敬礼しておりました....。私は思想的に右でも左でもない一介の小市民でありますが、この風景に接して出てきた言葉は、“格好いい”。でした。写真でも臨場感の一端は伝わるかと思いますが、目の前(実写で)見た圧倒的スケールには度肝を抜かれました。銚子の漁船はすべてこのような旭日旗を掲げるのか?というご指摘もありましたが、これは私には分かりません。今度船の先輩方に聞いてみようと思っております。


大漁旗!

2007年10月26日 | 銚子の風景

Img_1952 昨日、波崎の漁港に立ち寄りましたら、写真のような風景に遭遇しました。新造船のお祝いのようです。モチ撒きなどが行われ、大変な賑わいでありました。最近は廃業、廃船、減船....という話題には事欠きませんが、新造船というのは殆ど聞こえてこない。でも本日、その新造船を見ました。物凄い数の大漁旗とともに。圧巻でありましたし、誇らしげに見えました。銚子の大漁旗は非常に有名です。最近は結婚式やお祝い事に使われることが多いようですが、やはり船上で誇らしげに舞っている姿が一番似合います。


2:6:2の法則

2007年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1891 先週末の夕暮れ時。千葉科学大学前のマリーナに沈む夕陽。観光バスまで来ていたのでなんだろうと思ったら、この夕陽を見に来た。との事。確かに、この風景は....、言葉がありません。嫌な事すべてリセット。という感じです。さて、2:6:2の法則なるものがあります。東京の職場で教わったものです。何かをしようとする時、協力してくれる人は全体の2割、6割は模様眺めで、残りの2割は何でも反対。反対の為の反対。人の話を聞かない....。あの人は一生懸命頑張ってるね~。と言うと、あいつは遊んでるだけだよ...。いる、いる。必ずいますねこんな人。都合の悪い話を聞かない、相手を認めない、都合が悪くなると、そんな事言って無い....。物事を一方向から、あるいは一本のモノサシのみで見ようとする。当然、他人の痛みは分からない。俺以外のお前らがバカだからだ....。世の中には本当に様々な方がいるものです。上場企業であっても、仕事の成果は上位20%の人が稼ぎ出していると言います。上位20%で全体の80%くらい稼ぎ出す。下位の20%には今すぐ辞めて貰いたいんだけど、不思議な事に、これらの方々が辞めても、また下位の20%グループが出来ちゃうんだよね...。某企業の役員さん談。始末に困るのは、下位の20%なのに、俺は会社の上位20%だ、会社を動かしている...、その自負心や良しなんだけど、行動が伴わないんだよね....。能力、能力なんて言うけど、所詮会社は“人間”が動かしている。そこんところが分からねえヤツが多いんだな~。上位、下位なんていうのはあくまでも顕在化した数字の話。1を2にした人を認めてあげないといけないが、マイナス10をマイナス5に、あるいはゼロにした人はもっと認めてあげないと。ゼロから或いはマイナスからプラスに持っていったら会社を上げて賞賛してあげないと...。こういう潜在的なところまで目を配るのが経営者。これをないがしろにすると、挑戦する社員は出てこないし、挑戦する社員を排除するような社風が出来ると会社もそろそろ末期かな。2:6:2の上位2は、こういう領域に挑戦する過程で他者の痛みを知り、それが魅力となって周囲の力を押し上げる効果を持つんだよね...。今までは普通が一番良いのよ。と言っていられましたが、どうも真ん中の6も居心地の良い空間ではなくなっているようです。益々多様なモノサシが求められる時代になっているようです。


お会式②

2007年10月24日 | 銚子の風景

Img_1915 日蓮宗のお会式は日蓮聖人のご入滅(10月13日)前後を中心に全国各地で営まれているようですが、別格中の別格は東京・池上本門寺。ここは例年何十万人と言う方々で賑わっております。昨日、懐かしさが?と申し上げましたが、これを読んで分かるのは、東京時代の同僚だけかと....。さて、池上本門寺は日蓮聖人が最後を迎えた霊跡であります。お会式に連なる万灯は、日蓮聖人ご入滅(お亡くなりになる事)に際し、季節外れの桜が咲いたという故事に倣っているのだそうです。江戸の火消しが用いた“まとい”も名物ですが、何故まといなのか?は分かりません。妙見様のお会式には最後尾にお神輿が出ております。妙見様の大神輿。大きさと言い、歴史と言い、格式と言い、銚子の名物だと思います(いまだ動く被写体が上手く撮れません。ピンボケ何卒ご容赦を) 私は宗教の事は良く分かりませんが、記憶を整理したり、人から教えて頂いた事などを総合すると、日蓮聖人は今で言えば、改革者でしょうか。時の権力者と結託した宗教の堕落を痛烈に批判し、それがために様々な法難(困難)に遭遇する。けれど、何度法難に遭っても信念は変わらない。時代は鎌倉。(北条)執権の内部抗争、元寇、飢饉、疫病の流行....。正しい教えを広めなければ国内は混乱し、外国からの攻撃を受け国は滅びる...。個人の事だけでなく、国家全体の安寧を願う(立正安国論)。日蓮宗の特徴なのだそうです。日蓮聖人の開目抄という書物の中の一節、“我、日本の柱とならん、我、日本の眼目とならん、我、日本の大船とならん”....。南無妙法蓮華経。日本最古の大学、立正大学は立正安国論に因んでいるとか。立正大学の発祥地は銚子の隣、匝瑳市の飯高檀林であります。


お会式①

2007年10月23日 | 銚子の風景

Img_1889 先週の日曜日は妙見様のお会式でした。銚子で妙見様と親しまれる、海上山・妙福寺(うなかみさん・みょうふくじ) 幼稚園が隣接されており、私はそこの卒園です。幼稚園ながら宗教行事が数多く、4月8日は甘茶掛け、10月はお会式....。それが何だったのかは理解していなかったと思いますが、何故か記憶に残っております。4月8日はお釈迦様の誕生日(お花祭り)、10月のお会式は、日蓮上人、ご入滅の日。大人になってから分かった事ですが....。銚子で“様”が付くのは3つだけ、観音様(真言宗の名刹・円福寺)と妙見様と玄蕃様(ヒゲタ醤油創始者)。確かそんな言い伝えがあったかと思います。妙福寺は“臥龍の藤(がりゅうのふじ・藤の花があたかも龍が臥せったかのような形で咲き誇るという事らしいです)”で有名なんですが、日蓮宗のお寺としても由緒があります。お寺の縁起を見ると開山は正和3年(1314年)という事なので今から700年も前。日蓮上人の直弟子、日高聖人により開創とあります。千葉県は日蓮上人生誕の地であり、県内には日蓮宗の名刹が多いです。銚子など九十九里沿岸は真言宗も多い。これは関西と九十九里沿岸が海を通じて盛んな交流があったことの証明の一つで、弘法大師の神話も沢山残されております。さて、お会式。当日は綺麗な万灯の行列のあとに、何とお神輿まで...。太鼓の音が鳴り響き、何故か懐かしさ(?)が込み上げて参りました。詳細は明日。


無題

2007年10月22日 | 花筏倶楽部

Img_1868 また、やっつけ仕事だな。と叱られそうですが....。花筏さん10月の作品。心の目でご鑑賞下さい。先週土曜日は印旛グリーブさんから千葉方面の飲食店回り。日曜日は銚子市内のミニバスケット大会予選。先週末も盛り沢山の出来事は明日以降に報告させて頂きます。


虎の穴1周年!

2007年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1875 昨年10月の開館以来、1年が過ぎました。仲間が増え、益々充実の虎の穴であります(“虎の穴”・詳細は弊ブログのどこかにありますので)館長はもともと強靭な肉体、精神をさらに鍛錬し、40歳以上のトップ・アスリートが集う某競技の全日本選手権で優勝を果たしました。本当に凄い事です。ちょっと賞賛の言葉が見付かりません。1年以上前から照準を合わせ、肉体と精神を絞り上げる。しかも会社経営者、お父さん、地域の活動.....。物凄く忙しい。それをずっと側で見て参りました。一同心から敬服しております。後輩のK君と私はちょっと(かなり)リバウンド気味。K君、お互い頑張りましょう。Y君は爽やかな笑顔でバイクを1時間以上...。あれだけ気持ちよさそうに動いていると周りまで爽快になります。22歳くらいから上は?歳まで....。常時5~6人、仕事が終わった午後6時半くらいから9時頃まで(指令は館長のマッスル通信(メール)にて)。楽しいひと時です。館長は別格としても、みなそれぞれ目的を持ち、健康維持に務めております。私は長年悩まされ続けた腰痛がかなり緩和されました。またお恥ずかしい話、サラリーマンから急に肉体労働に転じた反動でしょうか、肩は上がらない、肘が痛くて茶碗が持ち上がらないという状態に陥っておりましたが、この1年でこれら症状はすべて消え去りました。これも虎の穴のおかげかと。館長は188㎝、K君、Y君は190㎝以上、183㎝の私が一番背が低い...。この4人だけの時もありました。外から見たら異様な光景なんだろうね....。と笑っております。O工場長(天才です)製作の新しい看板も掲げられ、装いも新たに2年目の虎の穴であります。


コガネセンガン

2007年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1856 写真は“黄金千貫(コガネセンガン)”、芋焼酎用の原料として有名です。千葉はベニアズマはじめ芋の名産地であり、コガネセンガンは食用じゃないだろ。と誤解する方も多い。デンプン質の非常に強い芋で、元来はデンプン用の芋だったらしいのですが、蒸した芋のような甘みや香味を強く感じる事など、芋焼酎として最適といわれ、折からの焼酎ブームに乗って、コガネセンガン=焼酎用との誤解が起こっているようです。実は私も食べた事が無いのですが、てんぷら とか、大学いもなんかに加工すると大変美味しいと聞きました。実は何本か拝借してきたのですが(むろん、許可を得て)、知人に差し上げてしまいました....。心のどこかでコガネセンガン=焼酎用。という固定観念があったのかも。そんな固定観念を持つと、本当のことを見逃す。美味しいものを見逃しますよ...と言っていながらお恥ずかしい限りです。宮崎、鹿児島と畜産関連の仕事をして、芋焼酎が飲めなきゃ話にならない...。以前、畜産担当時代によくそう言われました。当時は、失礼な表現ながらニオイのきつい芋焼酎、しかも一升瓶が出てきまして...。寮の相棒の鹿児島人の酒の強さも相俟って、一時期、芋焼酎恐怖症でありました。が、慣れとは恐いもの。以後、大の芋焼酎ファン(ブームのずっと前から)です。銚子には知る人ぞ知る酒屋さんがあって、全国各地の銘柄が揃っております。銚子の魚(時々蒲鉾)&芋焼酎、堪りません....。


いいとこ取りの....。

2007年10月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1866 現在、日経新聞に“成長を考える”という連載が有ります(一面です)。昨日は第9部・15年後の日本へ。と題し、サブタイトルは国を開く、“いいとこ取りの終り”でありました。先日、フィリピンの方々が介護士にと弊ブログで掲載したばかり。魚市場での待ち時間のひと時、大変興味深く読みました。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口は、2025年以降に毎年7万5000人の外国人の方々が流入する前提で組み立てられているそうです。これをもとに2055年、日本に住む外国人労働者の方々の割合を算出すると、日本の全労働人口に対して6.5%、260万人もの方々が流入する計算になるのだとか(現在は1%前後のようです)この6.5%という数字はフランスの現水準とほぼ同じ。数字はすべて日経新聞10月18日(木)朝刊1面より。さて、フランスと言うと、移民問題に関して暴動が。というニュースがあったかと思います。ここで言いたいのは、暴動が起こるから排斥を。何てことでは全く有りません。現実的に、農業、畜産業、水産業の現場では外国人労働者の方々がいなければ成り立っていないのに、いまだ受け入れるかどうか?何て議論はナンセンスじゃないですかね?という事であります(記事にもそうありました。全く同感です)。日本人がやらないから、そういう方々の力を借りて、国産商品の維持をしている訳です。外国の方々がこれ以上増えるのが嫌だと言うならあなたがやれば良いじゃないですか?いい加減に、“いいとこ取り”を終りにしましょう。という事であります。受け入れるか否かより、共生のルールを今のうちに...。という論調で特集は結ばれておりますが、非常に重要な事だと改めて感じております。今は心地良いかもしれませんが、誤解を恐れずに言えば、国内の食糧生産(労働)を日本人が敬遠している事。或いはいびつな構造が改まらない事。数千倍、数万倍の痛みとなって跳ね返ってくるような気がします。むろん、生産現場にはいないけれど、国内生産者を応援しようと様々な活動をして下さっている有り難い方々、沢山存じ上げております。本日は新聞報道から感じた事を一般論として。本日の写真は犬吠埼・君ヶ浜海岸の雲。あまりの開放感に、思わずトラックを止めシャッターを押してました。“天高く”馬肥ゆる秋。なんですが、日中は夏のような陽気です。10月半ばなのに蚊が飛んでいて、あちらこちら刺されまくってます。


万物流転

2007年10月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1847 万物(ばんぶつ)は流転(るてん)する...。行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず...。諸行無常、盛者必滅....。風の前の塵に同じ....。前出の言葉は有名な自動車メーカーさんの名経営者(副社長)と呼ばれた方の言葉。続きは方丈記、平家物語...。プロ野球のクライマックスシリーズが始まっております。何気なくスポーツニュースを見て、ふと思いました。パリーグは日本ハムとロッテが王者を争っている。大変失礼な話しながら、日本ハムとロッテ。10年前に今の姿を思った人は何人いたでしょうか?ファンの方には本当に失礼な話しながら....。パリーグと言うと私の世代なら西武黄金期。本当に強かった。ロッテは千葉に移転して参りましたが、銚子商業や習志野より弱いんじゃねえか?と野次が飛ぶこともしばしば。現在の(強い)姿はその屈辱にまみれた時期にタネが撒かれた結果であり、強かったチームの凋落は、その強かった時期にこそ原因が求められる。そもそも常勝は有り得ない。強かろうが弱かろうが、一筋にそのチームを応援する事が本当のファン。特定のチームではなく、強いチームを応援する、いや俺は弱いチームこそ応援するね...色々有りますが、プロ野球一つとっても万物は流転していく。いわんや人の人生をや。商品然り、会社然り、個人の生き方然りであります。順風の時に凋落の、逆風の時には上昇のタネが撒かれる....という事は間違いないようです。10年後はどんなチームが優勝争いをしているのでしょう。いやもしかしたらアジア、日米、世界選手権になっているかも。その時、自らは地域は社会全体はどう変わっているのでしょうか?先のことなど誰も分からないけれど、目の前の現実を重ねていけば、方向性くらいは見えるかも。写真はウオッセ(ポートタワー)の夜景。これまた昼とは違った風景であります。同じ場所に立っているのに...。風景は変わらない。変わるのは人の心、見方、捉え方だ...。恩師の言葉は重いです。


労働力

2007年10月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1844 何気なくテレビを見ていたら、介護現場の厳しい現実に付いての特集がありました。現在、高齢者(65歳以上)比率が限りなく40%に近づきつつある街に暮らしております。独居老人問題など身近に見ているものとして非常に切実であります。友人に介護士がおり、彼からもその厳しい現実を聞かされている。この友人は介護の仕事に誇りを持っておりますが、肉体的・精神的な苦痛は自らの家庭崩壊にも繋がりかねないと転職を考えているとか。確かに介護の世界、離職率が高いようです。日本はフィリピンとの経済協定により、フィリピン人の方々を600名受け入れ、介護現場で働いて頂く旨、了承したと報道にありました。日本滞在中に介護士の資格を取る事などを条件に一定の歯止めを掛けるとも。死ぬほど働いて月給20万円前後。これじゃ続かないと日本人が次々に離職するので、海外の方に力を借りるのだそうです。600人はすぐ6000になり、6000人は6万人になってしまう....。その前に、自分の親の介護をカネで解決か?....喧々諤々の論議が映し出されておりました。農業、水産業、畜産業などの現場はもはや外国人労働者の方々の力無しに成り立っていない事は明白。自分達の食べ物も、親の介護も海外の方々頼みなのか?という事であります。こんな現実を重ねて行って、どんな将来像を描くのでしょうか?このベースになっているのは経済価値一辺倒のモノサシの存在があるかと。コメンテーターから、一流の大学、企業にいたとしても、こんな選択しか出来ないようなら、そういう方々の老後は悲惨の一言だろう。と、だって子供が見てるもん....。現在、日本の限られた数十社が稼ぐ外貨によって経済成長が維持され、その競争環境は益々激化し、今後も優位性を保てる保証はない。でも、すべてカネで解決すりゃいいだろ。という意識の方々、非常に多いのだそうです。確かに歴史を見れば、後世の人間が、あんなに優秀だった民族が何で....、という転落を見せる事がある。奇しくもNHK特集、ライスショックを見たばかりでありました。米や食糧を巡る諸問題にも通じるところが多い。前出のコメンテーター、本当の義務教育からやり直しだな...。やり直しが効けばいいんですが...。耕作放棄地、独居老人の孤独死、隣近所が少なくなって、外国の方々が日一日と増えていく。そんな現実を毎日のように目の当たりにする。で、輸入食品は不安だと言いながら、国産商品の労働力すら外国の方々に依存している。しかも介護まで。外国の方々が悪いんじゃなくて、日本人の問題なんですよね。如何に立派な事を言おうと、これで自立した国家なんでしょうか。皆さんどう思われますか?