銚子・角巳之・三代目

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千葉国体開幕!

2010年09月28日 | 日記・エッセイ・コラム

028 024002  今、房総の風になり、この一瞬に輝きを!...。いよいよ千葉国体が開幕致しました。冒頭の言葉は千葉大会のスローガン....。既報の通り、私は開会式の選手団振る舞いのボランティアとして現場に赴きました。房総の風....ではなくて、前夜の台風の影響(暴風雨)が懸念されましたが、開会式が近づくとそれまでの荒天がウソのように晴れ上がり、今大会の成功を示唆しているようでありました。国体も2巡目を迎え、1巡目のように各県が体育施設の拡充をはかるため躍起になるということはなく、出来るだけ質素に、お金を掛けず...というのが昨今の特徴のようです。お金を掛けずとも、選手、関係者の方々に気持ちよく千葉で過ごして頂こう...。そんな気持ちの数々が随所に見られ選手、関係者の方々もそれらをお感じになっていたようです。私は千葉県調理師会さんのブースにおりました。用意したツミレ1500人分(3000個)は3時間ほどで無くなりました。何より感じたのは選手のマナー...。食器類は使い捨てでなくリサイクル、回収となった訳ですが、返却箱に投げ入れる方は皆無。テーブルごとにまとめてこられたり、箸の向きなど片づけしやすいように返却....。殆どの方々から、美味しかった、ありがとう....と。やはり選ばれた選手、関係者。神々は細部に宿ると言われますが、こういうマナーのよさに接すると、やはり選ばれた方々だな~と。とても清清しい気分でありました。房総の地で、この一瞬にすべてをかける選手の皆様方のご健闘を心よりお祈り申し上げます。


いよいよ国体...。

2010年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

009 012今週末、いよいよ千葉国体が開幕します。銚子は野球の会場。今年の夏、甲子園を湧かせた選手達も大挙して銚子へお越しになります...。お迎えの準備も最終段階に入りました...。私は時々、外野から眺めていただけですが、関係者の皆さん、準備に余念がありません。何事もそうですが、この準備、これが本当に大変なんですよね~。非常に大変な思いをしながら、それでも選手たちのことを思いながら...。ありがとう、ご苦労様の一言がすべてを癒す....。そんなものだろうと思います。銚子市野球場は老朽化が酷く、駐車場の確保その他、関係者の皆さんは...さぞ....と思いますが....。とにかく関係者の皆様方、ご苦労様であります....。さて私は、25日(土)、幕張メッセで開催される開会式のレセプションに銚子港水揚のセグロイワシ&アジで作ったツミレ持参で行って参ります。千葉は食の王国....。選手、関係者の皆様に千葉の味を堪能して頂くと言うことで...。詳細は後日報告を。翌26日(日)は旭市において、田んぼの生き物調査。これまた詳細は後日報告させて頂きます。  


岩瀬~宇都宮へ②

2010年09月22日 | 諸国漫遊紀

014 017 023 土曜日は岩瀬の先輩宅に泊めていただき...痛飲....。翌日は久しぶりに宇都宮のFKD(福田屋百貨店)さんへ。宇都宮の方々にFKDと言ったら誰でも知っている....。懐かしい再会あり、開口一番、お前らまた飲んだくれてたんだろう...と。これは以前も今も相変わらず....。鹿児島の山形屋、福岡の井筒屋...そして宇都宮の福田屋...。その地方を代表する百貨店。地方百貨店の凋落が喧伝されておりますが、何が何が...。当日(日曜日)は開店直後の訪問でありましたが、すでに駐車場は満車の状態。地方の雄の凄みを改めて感じた次第であります。特に食品売り場は充実しており、鮮魚コーナーも全国各地から鮮度の良い魚が集まっておりました。百貨店、スーパーマーケットの鮮魚売り場は非常に苦戦しているやに聞き及んでおりますが、ここで見た商品の数々は非常に示唆に富んでおりました。ここまでするか?...要するにここまでしないと魚の販売は難しい時代なんでしょう。ここまで...とは、衛生的で鮮度が良いのは当たり前。三枚卸も、何も、徹底的にお客様の要望に合わせる。魚を食べないのではなくて、魚は食べたいけれど....というのがお客様の本音なのかもしれません。銚子のような産地としては、ただ送れば良い...これでは済まない時代だな~を実感。FKDを後に、名物の餃子も食べずに帰途に着きました。途中、道の駅に数ヶ所立ち寄りましたが、そろそろ道の駅・直売所も曲がり角に来ているのかもしれません(写真と本文は何ら関係ありません) 道の駅さえあれば....。観光客がたくさん集まって、農家の所得も増えて...これは幻想であること、それに携わっている方々、訪問される観光客の方々も気が付いていることでしょう。しかしながら、甚だ逆説的な表現でありますが、道の駅・直売所は有望産業の一つではある....。 この辺はいずれゆっくりと。相変わらずの強行軍でありましたが、ヒトのご縁に感謝、感謝。有難うございました。


岩瀬~宇都宮へ①

2010年09月21日 | 諸国漫遊紀

004 008001また長らく更新をサボっておりました....。毎度の事ながら申し訳ございません....。海上はベタ凪状態が続いており、2日に一度のペースで小型底引き船の入港....。今年はサメ水揚のペースが早く....。更新が遅れている時は、ああサメ君と格闘中だな....と、お思い下さい。水揚は順調でありますが、揚がる魚は水温の影響でしょうか、いわゆる“お金になる”魚が非常に少ない....。これはお金になる、これはダメ...これまた毎度の事ですが、この辺を改めない限り...と言うことであります。さて、先週末はサメとの格闘を終え、初秋・薄暮の銚子港を後にして、茨城県岩瀬町(現・桜川市)から宇都宮へと参りました。利根川上流の方々へ銚子港直送の魚を....。と言うことであります。北関東方面は高速等が完備され、アクセス非常に良好。岩瀬~宇都宮までものの30分程度でありました。銚子~岩瀬は3時間弱かかりましたが.....。茨城の秋は食の宝庫。高速沿いに“蕎麦の花”が咲き乱れ、栗はそろそろ色づいて、落下の時を待っておりました.....。ヒトのご縁とは不思議なもので、今回の茨城、栃木訪問、すべて東京時代のご縁。それが銚子まで続き....。有り難い事であります。同級生(木君)の言葉を借りれば、多逢聖因・縁尋機妙(たほうしょういん・えんじんきみょう:バックナンバー参照)であります。続きは明日。         


サンデー君!

2010年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム

001 知人宅の門前を守る....番犬?サンデー君。正真正銘・血統書付きのセッター犬。セッターはイギリス原産の猟犬。サンデー君にもこの血が流れ、現在も猟期になるとご主人様と一緒に猟(鴨などの野鳥)に出るのだそうです。名前の由来は猟に行く日曜日に、その能力を発揮するから....サンデー....。猟犬と言うといかつい顔で、性格獰猛と思いきや、このサンデー君、性格いたって温厚、誰とでも仲良くなってしまい、番犬としての機能は全く果たしていない....けれど、猟に行くと、本能が呼び覚まされ抜群の活躍をするそうです。ちなみに彼の好物は“チーズ”、チーズをくれる人はいいヒトだ。彼はそう思っているようであります。


ヘダイ

2010年09月14日 | 銚子で揚った珍しい魚

002 久しぶりに珍しい魚....。写真の魚は“ヘダイ”と言うようです。小型底引き船による水揚であります。まとまって揚がったのではなく、小型底引き10隻でこの1尾...。釣りの神様が食べてみると言っておりましたので、感想はいずれ聞いておきます....。どうもクロダイのキビレ(バックナンバー参照)に似ているようで、調べてみると、やはり同じ仲間。別名シロダイなる名称もあるようです。


重陽!

2010年09月09日 | 日記・エッセイ・コラム

028 本日、9月9日。9と9で“救急の日”とか、いろいろな意味合いに捉えられる日。すでに節目とか、そんなの関係ないよね~と言う時代なんでしょうが、とにもかくにも本日9月9日。重陽(ちょうよう)の節句であります。3月3日、5月5日、7月7日....五節句の一つ...。由来その他は私などが申し上げるまでもなく....。そういえば本日、銚子の醤油メーカーさんが1年に一度、特別な醤油を蔵出しする日...かと。“菊”の花に由来があるかと記憶しておりますが、重陽と聞くと、何故か私は花札の菊に杯(9月札)を思い出しまして.....。小学校に上がる前に近所の漁師さん方から手ほどきを受け、中学で封印...(理由は...)。今は専らパソコンゲームなんですが....。6月牡丹と9月の菊、10月紅葉で青短...。9月の菊は別名“化け札”、3月の桜、8月の芒(すすき)に絡んで、花見で一杯、月見で一杯....。自らはタネにもなり、カスにもなる....。本日は(も)脱線ですいません....。ただ、仕事にしても何にしても、最近“化け札”は必要だな.....と。写真は最近良く掲載しております巡視船・かとりの出航風景。外国船の取締りなど、最近何かと話題の多い日本沿岸であります。気のせいかもしれませんが、かとりの出動、最近多くなってるな~と。


千潮丸!

2010年09月07日 | 海へ!

004 001 002本日早朝の水揚後、何気なく市場周辺を歩いておりましたら、高校生らしき集団が船に乗船中...。近づいて見ますとこれ千葉県の所有する実習船、千潮丸でありました。船体上部に赤い旗、イカリにC・Sマーク、商業神・マーキュリーと双頭の蛇....。これすなわち、甲子園でお馴染みの千葉県立銚子商業高校旗であります。要するに今回の高校生は、銚子商業・海洋科のみなさんの実習だったようです。引率されていた千葉県職員、銚子商業の先生方に聞くと、今回は沖には出ず、船内での実習のみ行うようで、いずれ出発する、ハワイ実習に向けての事前研修のようなものですよ....と。すでに数名は卒業後の進路で漁師を選択しているとのことで、こういう地元・高校生の存在あってこその地域・地場産業の存続であります。この船は500㌧級で、銚子商業の他、館山総合高校、勝浦若潮高校(すべて千葉県立)の海洋科のみなさんが実習に使っているのだそうです。日本一週20日間、ハワイ沖でのマグロはえ縄50日間等の研修を控え、みなさん真剣な面持ちでありました。気が付けば10代は20代に、30代は40代に....。近海漁船の平均年齢は60代を越え、後継者のいない船は容赦なく廃船。後継者がいたとしても、魚価低迷、危険の伴う作業、世界の食糧事情.....。かなり厳しい業界でありますし、半端な気持ちで船には乗れない....。まあ、どの職業もすべからく半端な気持ちでは務まりませんが、来春の新卒者の就職が非常に厳しいと報道される昨今、それでも船に乗りたいと決意を固めている10代に接し、おっさんら~しみじみしろや(おっさん方、しっかりしなさいよ)と言われているようで.....。 


乗船後記

2010年09月06日 | 日記・エッセイ・コラム

010 毎度の事ながら一つのネタ引っ張りすぎで....。ただ....。社会人になって、食肉の担当者となって、生まれて初めて食肉処理場なるところに行った時、牛や豚が自らの目の前で倒れていく様を目の当たりにした時、初めて田植え機に乗って、ひん曲がりながら苗を植えつけた時、そして今回の出漁....。何でも体験してみないと。という困った性格の所以かと苦笑いするばかりですが、体験終了後、誰かに話さずにはいられない....。これまた困った迷惑な話なんでしょうが、先般、田んぼの生き物調査で田んぼに入った小学生が、その後、田んぼ、田んぼと毎日のように語り出す....と聞き及び、全く同じ現象....。ああ40過ぎの小学生か....これまた苦笑いですが、好奇心の先には何かがある....。牛や豚からハンバーガーが、イワシやアジから魚フライが、稲からお米が....、サメから蒲鉾が?....。現時点において、分からなくとも生活に困らないでしょうが、食の現場で起きている問題は、間違いなくこういったことが遠因の一つかと....。さてさて、コメント頂きましたソナー投下ですが、今回の調査は海底の根とか、漁礁、沈没船などの海底の様子を監視することが目的で、レアメタルとかハイドロメタンとか資源探査の目的ではなかったようです。話題のカニ、タコは網に入っておりませんでした....。底引きなんでいろいろなものが入ってくるのですが、ちょっと大きなゴミ(家電とか)が気になりましたね。写真は文章とは何ら関係ありませんが、晩夏(初秋)の銚子大橋付近の夕焼けであります。


太平洋へ!(最終)

2010年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

170 たった1回、しかも3時間程度の試験操業で何をぬかすか?....。確かにそうであります。でも実際に経験してみると何かが変わる。これは漁業に限ったことではないと思いますが....。この乗船記、漁師さんは大変な重労働をされているのだから、お魚さんをもっと大切に....。という陳腐な結論で終わりにしようとも思っておりません。これまた漁業に限ったことではありませんが、捕獲された魚は流通し、消費されることで再生産、循環の輪が出来てまいります。どこかが滞ってもうまくいかない...。漁業の問題は漁業で...。では結論付けられないことが多い....。食べるヒトも変わらなければ、と言われたところで、漁業と無関係な方々から見れば、何をどう変えたらいいのか分からない、情報も少ないし....。こんな感じでしょうか。一般的に農業や漁業は後継者がいないと言うことで廃業するケース非常に多いです。儲かれば後継者は出来る。故に儲かるには....。という論法も一理あることは確かですが、必要条件のひとつであっても十分条件たえりえない....。小底は3人乗りで、月間の出漁回数は10回前後。乗組員の最低保証は20万円/月くらいでしょうか。あとは歩合など。出漁していない月の2/3は、別の仕事をしてもいいし、中には自分達で獲ってきた魚を干物等に加工し、自分達で販売している方々も出て参りました。最近、良く話題に上がる“6次産業”でしょうか?(6次産業の詳細は別途)不安定さ、危険など、諸問題もありますが 考えようによっては非常に面白く、かつ有望産業のひとつと私は確信しております。そこに山があるからだ....という名言になぞらえて。漁師は何故海に行くのですか? そこに海があり、魚がいるからだ....。最終的には矜持(きょうじ)...誇り.......と。次回は一昼夜操業の報告を。関係者の皆様方有難うございました。


太平洋へ!⑤

2010年09月04日 | 海へ!

065 097 101出漁中、二艘巻きの漁に遭遇しました。無数のカモメが漁の後を追い、非常に勇壮な風景でありました。午前9時半~、巻上げが終わった(乗船していた底引き)船は、国の研究機関の方々の指示で海域を移動し、海底測量のソナーを投下。その後、研究機関の方々が海の模様を監視し、午前10時、銚子港への帰途となりました。航海中、トビウオを何度も目撃しました、何度も写真に収めてやろうとしましたが、動きが早すぎて断念しました。本当に海上を飛んでいる。しかも物凄いスピードで、かつ長距離を。時々、船の中にも飛び込んでくるようです....。これは漁師さんのおかずになるのだとか....。トビウオ、関東ではあまり馴染みがありませんが、関西では一般的、しかも高級魚だろうと思います。焼き干しや蒲鉾の原料にもなりますし....。個人的にトビウオは非常に美味しい魚だろうと思ってます。小骨が気になると言う方もおりますが、骨ごと砕いてツミレなどにすると絶品であります。続きは明日。           


底引き解禁!

2010年09月03日 | 日記・エッセイ・コラム

012 018014025 本日、底引き漁解禁後の初水揚が行われました。試験操業の結果のとおり、水揚は非常に少ない....。久々にサルエビが入っておりました。恐らくこれらは殆どが地元消費。件のホシザメ君も少量でしたが....。写真右....。これは底引きではなく、二艘巻きとよばれるまき網船なのですが、ワラサがかなり揚がってました....。本日から私はまた、ホシザメ君との格闘が始まります.....。休漁中の3ケ月の不摂生がたたったのか、本日私は全身筋肉痛....。まあ、この対価が地元名産品を支えていると思えば....。あるいはあの船に乗って一昼夜作業をし続けることを思えば.....。、何をかいわんやであります。とにもかくにも解禁。これから銚子港はますます賑やかになってまいります。


太平洋へ!④

2010年09月02日 | 海へ!

043 049 055 午前9時....。巻き上げ開始......。さてさて何が.....。写真真ん中、ホウボウ、マトウダイ、カガミダイ、アナゴ....、例のホシザメ君も小型ですが入っておりました。漁師さん方曰く、これだけ種類、量共に少ない試験操業は初めてだ....。近海の高すぎる海水温が影響しているのかも.....と。乗船前、船頭さんからマコガレイでも入っていたら活かして持ち帰り、洗いにするか?と....。期待しながら生簀を積み込みましたが、マコガレイは空振り。ヒラメもソゲといわれる小型が2枚ほど....。やはり海のこと。揚げてみなければわからない。ホウボウ、ヒラメは高級魚、夏のマコガレイ、スズキも高値....。これは使えない魚、処理が面倒だし....。こういう先入観の中では水揚状態が写真のようであると、売れるものがない....になってしまう訳であります。益々もって、水揚されたものは先入観を捨てて、いろいろな提案方法、販売方法をしていかなければと思う次第であります。


太平洋へ!③

2010年09月01日 | 海へ!

026 031 044出航からおよそ1時間....。無風、べた凪の状態でありましたが、船には大きな揺れが....。これいわゆる“うねり”であり、銚子沖はこの“うねり”が大きいのが特徴で、複雑な潮の流れも相俟って、難所と言われる所以なのだそうです。午前8時、試験操業の投網開始。機械化されているとはいえ、殆どが人力。大きな揺れの中での作業はちょっと筆舌に尽くしがたいものがあります.....。網の投入を終えてから、件のオッター・トロール板の投入。その後、網を曳航しながら約一時間......。さあ、何が入っているかと期待を膨らませつつ.....。続きは明日。 そう本日は9月1日でありました。底引き漁の解禁日であります。小底部隊も早朝4時に集合。毎回一昼夜におよぶ本格的操業となります。本連載の模様はあくまでも試験操業であり、投網も一回のみでありましたが、本操業は一昼夜で投網~巻き上げ作業を6~7回繰り返します....。かなりの重労働であります....。解禁後の初水揚は9月2日(木)午前6時頃かと。