銚子・角巳之・三代目

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宮崎へ!⑤

2009年01月28日 | 諸国漫遊紀

Img_4222 Img_4232 久しぶりに参協味蕾豚とご対面してから、しばし川南の街を散策....。人口1万数千人の街、農業が主力で銚子のお隣・東庄(とうのしょう)に似た規模....。違いは東庄が鹿島臨海工業地域に近いこと、東京まで車で2時間足らずなのに対して、川南は近隣に大きな工業地帯はなく、東京・大阪といった大都市には飛行機で行かねばならないこと...。農業がダメになると地域内に住み続けて行く事が出来ない。仲間とも別れなければ....。自然、みんなで危機感を共有し、地域内のあるものを探して逞しく生き抜いていく....。写真右は尾鈴(おすず)農協の敷地内に或る直売所。もともと農協の資材置き場だったそうですが...。農協女性部を中心に運営され、年商はすでに億の単位を突破している....。こう言っては大変失礼かもしれませんが、物置を改装した小さな直売所...。しかしながらそこはいつも活気に溢れております。億という単位の売上を持つことで、地域の主産業を活発化させる効果を持ち、地域交流の場として、ある人は生きがいに....実に多面的な機能を持つに至っております。それも始まりは小さな一歩から....。写真左は宮崎名物・切干ダイコンの天日干し風景。この季節、宮崎川南周辺の至る所で見掛ける光景です。この切干ダイコンも、様々な料理法の提案とともに直売所で....。ダイコン、実は銚子はキャベツと並びダイコン生産も盛ん。盛んというより、日本の主力産地の一つと言ったほうが適切かもしれません。キャベツ・ダイコンの出荷数・年間1100万ケース以上。金額ベースで110億円/年を突破しております。しかしながら、銚子の街で切干ダイコンの天日干し風景は殆ど見掛けない....。別にどうでもいいことじゃねえか?という事なんですが、じつはこれ非常に大きな問題提起が内包されていると私は思っております。詳細はいずれ....。


宮崎へ!④

2009年01月24日 | 諸国漫遊紀

Img_4230 Img_4231 都城で焼酎漬けの二日酔い状態の中、翌日は参協味蕾豚(さんきょうみらいとん)の故郷・川南(かわみなみ)町へ。川南町は福島県矢吹町、青森県十和田市と並び、日本の三大開拓地の一つ。全国各地から開拓者精神に溢れた方々が、数々の艱難辛苦(かんなんしんく=物凄く辛い事)を克服しながら、戦後の激動期を逞しく生き抜いてきた街....。名山・尾鈴(おすず)山を背景に、雄大な日向灘を臨む一角に位置しております。川南は銚子とも縁が非常に深い....。銚子港の水揚げの約30%は、宮崎・鹿児島・高知・和歌山・三重....、黒潮の流れを汲む、通称・黒潮会(実際に存在します)の方々による近海マグロであります。黒潮の流れに沿い、19㌧・5人乗り、延縄(はえなわ)という漁法を用い、太平洋を北上。銚子港を第二の母港として操業されております。別名・特攻隊....。太平洋の荒波を小型船で....。その勇気、銚子の漁師さんですら舌を巻く...。この辺はまたいずれ詳細を....。さて、久しぶりに参協味蕾豚に対面しました。写真はその母豚(ぼとん=お母さん豚)、素晴らしい風景の中で、特殊な飼料を用い、開拓者精神に溢れたその末裔の方々に愛情一杯に育てられております。みんな良い顔しております...。現在、“豚のいた教室”なる映画が反響を呼んでおります。ある関西の小学校で行われた“命の授業”....。Pちゃんと名付けられた豚を飼い、やがてその子は大きくなり、Pちゃんを食べる(=殺す)か否かで、子供達は揺さぶられる。かわいそうだ、かわいそうだ、かわいそうだ.....。でもみんなが好きなトンカツはその命の代償だ....。ちょっと横道に逸れたでしょうか? ただ久しぶりに参協味蕾豚に対面し、ふと....。


宮崎へ!③

2009年01月23日 | 諸国漫遊紀

Img_4217 Img_4219 宮崎空港に到着後は、一路 都城へ。都城、宮崎県の中核都市で、畜産関係者にはお馴染みの街。宮崎牛あり、黒豚あり、地鶏あり....。しかも、それら副産物もふんだんに....。さらにさらにキラ星の如き珠玉の焼酎オン・パレード......。懐かしい再会も相俟って、私の体はかくて焼酎漬けになったのでありました....。以前、肉は“売り物”で、内臓その他副産物は“食べ物”という言葉、全国の畜産産地でよく聞きました。宮崎牛など高級品は東京や大阪で売って、副産物は地元で食べる....。しかしながら最近はどうなんでしょうか? 確かに高級品は需要の多い大都市で。という事なんですが、昨今の観光事情や食に関する関心の高まりなどから、観光客向けなど地元消費もかなり多いのではないかと思います。ミシュランガイドの三ツ星定義は、その味・サービスが忘れられなくて、わざわざ旅行する価値があること....。写真左が宮崎産黒豚の副産物(ノド、直腸、レバー....これらは産地でしか味わえません)と、黒豚の元祖、鹿児島沖田牧場の肩ロース....。宮崎から帰り、体重が5㎏も増えておりましたが、そのはじまりが写真の焼肉....。そして高名な霧島焼酎。黒霧島は銚子でも見掛けますが、当日は、地元の方々が飲む白霧島、全国的にプレミアムの赤霧島、そして写真にはありませんが、金霧島まで.....。あっという間に時間が過ぎていきました.....。そして二次会はかつての上司のオン・ステージ....。これまた懐かしく.....。


宮崎へ!②

2009年01月21日 | 諸国漫遊紀

Img_4212 Img_4215 3年ぶりで飛行機に乗りました。東京の前職時代は、それこそ毎週のように乗っていた飛行機....。なれど、いつになっても飛行機恐怖症から逃れられず....。今回は楽しみ半分、恐怖心半分....。お前デカイ体して何怖がってんだ、一般人の何倍も乗ってるのに....。とよく言われたものです。今回もそう...。何が嫌ってあの揺れ....。銚子弁でいう“オジクソ(怖がり)”の私であります。揺れても着陸態勢に入ってからの(下降中の)揺れは何ともないのですが、上昇から安定軌道に乗るまでの揺れが....怖い。怖いものは怖い....。いつも笑われますが、人間、一つや二つ、...三つや四つ....の弱点はあるものです。東京の大先輩お二方と一緒に参りましたが、やはりお二方とも経営者。キミねえ~、上昇時は逆風に逆らうんよ。揺れも当たり前。逆風時こそ上昇の時やで(関西出身のかたなので....)~と含蓄の或るお言葉....。今回は比較的揺れも少なく、安定軌道に入って外を見ると、ご覧のような風景。雲のじゅうたんの上を行く爽快感を味わいました。(写真は客室乗務員の方に許可を得て撮りました) こんな風景も、宮崎での出来事も、飛行機に乗らねばならず...。私の場合は海外で小型機(10人乗り)に乗った際、乱気流に巻き込まれて2時間余り、断続的な縦揺れ、横揺れの嵐の中ですっかり飛行機恐怖症になってしまった....。そのトラウマが今でも抜けず....。でも、いつまで引き摺ってんだ....という事なんでしょう。まだ恐怖症は抜けていないんでしょうが、今の感想。また乗りてえ~。来週にでも....という心境であります。


宮崎へ!①

2009年01月20日 | 諸国漫遊紀

Img_4216 気が付けば2週間も更新を怠っておりました....。誠に申し訳ありません。2009年は年明け早々から行事その他が多く、自らの境遇が目に見えて変化しているようであります。便りが無いのは良い便り....かと、勝手な事を書きながら....。さて、1月8日に上京し、大学時代の懐かしい面々と再会し(いずれ詳細を)、新たな活力を得て、その翌週、3年ぶりに九州・宮崎を訪れました。宮崎市内~都城~川南と回り、懐かしい方々との再会あり、事業や地方都市の厳しさを改めて感じたり、それでも、今を懸命に生きている方々との時間は非常に楽しく有意義なものでありました。鹿児島の友人、長崎、熊本の先輩方も合流し、時間があっという間に過ぎた....。そんな感じでありました。帰ってきてから体重は5㎏も増加し、体は焼酎漬け...。でも、思い切って訪問して良かった...。そんな2日間でありました。明日から詳細を。


仕事はじめ

2009年01月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_4168 昨日から仕事はじめの方、多かったのではないでしょうか? 銚子港は1日早い4日に発会式。主力のまき網船団も再集結をはじめ、本日から水揚げも本格的に開始、また賑やかな港町の風景に戻ります....。今年は何度も掲載している事ですが、パラダイムシフトの波を感じない訳にはいかない年....。新年早々から近隣の鹿島に工場を構える企業幹部の方々、そこに派遣社員として働いている方々からお話を拝聴させて頂く機会を得ました。明後日から東京、週末から九州・宮崎に参ります。いろいろな話を総合し、水産業とは無縁の話だ....とはいえない現実を深く感じております。一つのキーワードはバイオ・ダイバーシティー(生物多様性)という概念。これが社会・経済問題と深く結びついている....。詳細は来週に。年末の出来事なども併せて掲載させて頂く予定です。写真は坂東33観音・27番霊場、真言宗の名刹銚子・円福寺に建立された五重塔。銚子の新しい観光名所となりそうです。五重塔は柔構造(じゅうこうぞう)という地震等に対して柔軟に受け流す構造が採用されており、現代の高層ビルにもこの発想が受け継がれているのだそうです。これに対して剛構造。柔良く剛を制すなる格言もあります。混迷の時代こそ歴史に学ぼう...。目の前の現実に一喜一憂することなく、しなやかに、そしてしたたかに.....。今までの大きく、広く、浅く、薄く...というキーワードから、小さく、狭く、深く、濃く...へ。実に示唆に富む。各国が保護主義的な様相を呈している昨今、それは歴史を見れば明らかなこと。相変わらずまとまりが無い文章で申し訳ありませんが、私の中では、今まで各々関係の無いように見えた事柄が、何か一つのまとまりのように見え始めた2009年の仕事始めであります。


新年おめでとうございます

2009年01月05日 | ブログ

Img_4169 皆様方、新年おめでとうございます。逃亡先より帰還致しました。遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。本年も何卒宜しくお願い致します。この正月、久しぶりに箱根駅伝に見入り、母校の躍進に心を奮い立たせながら、目に留まった城西大・主将の走り....。タスキは途切れ、自らは貧血等の体調不良を抱えながら、記録に残らない“区間一位”の走り....。タスキは繋がらなかったけれど、この主将の想い....。想い、想い.....。混迷の2009年・新春、この姿こそ、時代を切り拓く原動力と確信致しました。久しぶりに魂を揺さぶられるような想い...。スポ根と言われようが、何と言われようと、あの姿にはただただ感動....。有り難うございました...。タスキを繋げられなかった2年生は重い十字架を背負って残りの人生を歩む事になりますが、何の何の、こんな貴重な経験が出来るとは....。卒業までの700数十日、みんなが見ている...、そしてその背中を押す....。新年早々から素晴らしい風景を見ました。そしてそれは、パラダイムシフト(歴史の構造転換)を迎えた2009年に神が与えたたもうた啓示である......と。ちょっと飛躍があるかもしれませんが、私はこの姿に昨今の社会情勢がダブって見えております。人間は感動の動物で、その感動が時代を突き動かす原動力....。そう、撞(つ)くや時代の暁の鐘(白雲なびく...一節)....。さて、改めまして本年も宜しくお願い致します。写真は花筏さん、新春作。