銚子・角巳之・三代目

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CO2削減!

2024年03月03日 | SDGs

本日3月3日...。私は千葉県内某所におりますが、この模様は後日報告致します。さて成田
方面を車で走っておりましたら、千葉県のキャラクター・チーバ君。かなり目立っていまして
何だろうと近づいてみましたら、CO2削減の一環で“桐の木”を植えています...と。

地元の大手企業さんが、自らの経済活動で排出したCO2削減に向けて、国が推進している
”Jクレジット”という制度にチャレンジし、成長の早い“桐の木”を植える実証実験をして
おられるようです。成長が早い桐の木はCO2の吸着量が多いのが特徴なのだそうです。

他方、田んぼの“中干し(稲作のある一定時期に水田から水を抜き田んぼを干す)期間の
延長によるCO2削減の取組も(銚子周辺地域で)具体化が進んでおります。従来は国内
企業が海外の農地などと組んで排出権取引...でしたが、昨今は日本国内の連携で...。

この“Jクレジット”については後日、また改めてと致します。私、専門的なこと全く分かり
ませんが、日本国内各地にて2030年までに。2050年までに...という掛け声が大きい
ことは承知しております。掛け声ではなく具体行動...、局面は大きく動いているようです。

規格外品③

2023年11月22日 | SDGs

一昨日、昨日のダイコンは規格外品。本日のキャベツは“正規品”であります。ただし正規で
あろうが規格外であろうが、同じ畑で同じように育てられたもの。たまたま現時点での規格
という1本のモノサシからは外れてしまっただけ...。

形が悪いだけで中身は同じ...。もったいない...という声が上がる一方で、規格外品を格安で
出荷したら相場が崩れる...。ならば形を変えて(加工品にするなど)販売できないか?
立ち位置によって様々な意見があり、試行錯誤が始まっております。これまた移行期の特徴。

昨日、両道ではなく、不岐..。農業、漁業かくの如しと申し上げました。昔旺盛であった
地域内におけるお裾分け文化が規格外品の有効利用に一役買っている感じておりましたが
繋がりを理解し、お互い様の精神が芽生えると様々な知恵が湧いてくるものです...。

農産物の規格外品を飼料に使った養殖魚など、昨今は枚挙に暇がありませんし、それらは
相互に交流あり、常に情報共有していないとそんな発想に至らない。人も同じかもしれない。
時代の変革期に必要とされるのは、いつも規格外の人。規格外も一定数に達したら新規格です。





漁礁②

2022年09月17日 | SDGs

専門家の方に聞くと、保護育成礁で対象となるのはカレイやカニなどで、マウンド礁では
イワシやサバが対象だとのこと。そこに棲み付いているか?広範囲を泳いでいるか?そんな
習性による違いのようです。様々な研究データが蓄積されており効果は確実に上がっている..と。

そういえば...、私が小学生の頃から(ということは40年以上も前)、栽培漁業なる言葉を
習った記憶があります。上記専門家の方が傍らにいましたので、そのことも質問...。栽培漁業
とは、卵から稚魚までの一番弱い時期を人の手で守り(育て)一定の大きさになったら放流。

それと養殖漁業の違いは?と聞くと、養殖は放流することなく卵(或いは稚魚)から生け簀等
で飼育し、食べられる大きになったら出荷するもの...と。“海の豊かさを守ろう”ということに
ついては昔から様々な取組があり、技術の発展は飛躍的に進んでいることを理解しました。

技術が進んでも最終的に問われるのは心の問題...。銚子では以前、魚は“湧いてくる”...という
表現が多々使われていたように思います。それだけ豊かな海であった証左でありますが現実を。
魚は生きており、それを殺して食べることが魚食。心の奥底に畏れを。と思う次第です。

漁礁①

2022年09月16日 | SDGs

銚子外川(とかわ)から犬吠埼方面に向かう道すがら...。千葉科学大前あたりに岩のような
ものが沢山積み上げられておりました...。知人に聞くと、これ漁礁です...と。漁礁...、海に
沈めて魚の住処などに使う人口の構造物のことであります...。

これから人知れず...、海の底に留まって人間様の生活に貢献してくれるのか...と、何故か、
“いじらしく”感じました...。工場などで、一心不乱に働く機械を見て“萌え~”となる方が
おられると聞きましたが、それと同じ感覚なんだろうと思います。

一口に“漁礁”と言っても、その形態や用途は様々のようです。魚の隠れ家となって大きな
魚に食べられないように...。だけでなく、潮の流れを穏やかにして小魚の休憩所のような
機能を果たしたり、産卵場所としての機能も良く知られたところです。

上記のような産卵、育成を助ける漁礁を保護育成礁と呼ぶそうですが、もう一つ、海底に
漁礁を山のように積み、海底にある栄養分を海流によって拡散させ、魚を増やしていく方法
これをマウンド礁と言うようです。(続きは次回に)

落花生畑にて②

2022年08月28日 | SDGs

あえてSDGsとしたこと...。一つには世界人口爆発と食糧問題。そして気候変動により干ばつ・
長雨などの影響が常態化。世界のナッツ(落花生もナッツの仲間・種実類)産地で収穫が出来
ない等の情報が多々寄せられているからです。さらに種実類...連作障害も激しいようです。

ナッツ類については、昨今TV等でその健康効果が喧伝され(私もすっかりその信者です)、
大きな話題となっております。栄養価が高く(実はカロリーも高い)、長期保存が可能...。
食料問題解決と防災備蓄はじめ様々な有効性が確認されている優れもの...それが銚子で...。

ナッツの需要は世界的に高まっているようですが、食べる人増えて・生産不安定。値段が
上がり・貧しい国買えない...。落花生=乾燥したあのヤツ...。日本国内ではだんだん需要が
無くなってね...。こういう構図から離れられないと現実が見えないかもしれません。

離れると言いますか、ちょっと視線を転じてみる...。ここ数年、ご縁あってこの落花生生産
の方々との交流が続いておりますが、年々状況が変わっていることに気付いております。
国内では販売苦しいと言ってるのに、海外から引き合い強い...。そんな時代なんだろうと思います。

落花生畑にて①

2022年08月27日 | SDGs

あえてカテゴリーをSDGsと致しました...。昨日まで落花生の話題を掲載しておりましたが、
本日はその畑...にて。正確に言うと昨日の出荷写真の品種は、郷の香(さとのか)...。そして
本日の畑は、Qナッツ(キュー・ナッツ)であります。Qナッツは千葉県の推奨銘柄...。

畑に種を蒔いて水や肥料を上げれば作物が育つ...。そんな甘い訳がなく...。しかもプロ生産者。
生育の工夫、病気対策、収量の計算...本当にもうやることが沢山であります。当日は千葉県の
総合農林センターの方々はじめ、生産指導のプロも多数お越しになっておりました...。

毎日土壌の温度、PH等を計測。この作物と、この大地の相性や適性をコツコツと調べ、生産
に生かすデータを取っている方々がおります。決して表に出てくることはありませんが、必要
不可欠の存在...。改めて農産物生産はチーム対応と思う次第であります...。

農産物だけでなく、すべてのこと...だと思います。何かが成就する時、必ず裏方がいてその
方々への感謝ある時は順調に進むけれど、ちょっと勘違いが始まり調子に乗るとすぐ瓦解...。
50も過ぎれば、こういう事例今までたくさん見て参りました...(続きは次回に)


出汁(ダシ)③

2022年08月24日 | SDGs

魚の“そぼろ”は、銚子港で揚がった白身魚なら何でも...。当日はヒラメやタイだと。何とも
贅沢な...。ただし使っている部位は一品料理として出すところではなく、捌く過程で出た
余剰部分(多くはアラになってしまうところ)料理人さんの腕であります...。

言葉に釣られて、ラーメンスープをそぼろご飯に掛けて...。上質な魚茶漬けであります...。
気が付いたらスープ飲み干してました...。塩分は測定した訳ではありませんが、相当少ない
だろうと思います。魚の出汁(うま味)の有効活用...。こういうことであります。

かつて都内の海鮮丼屋さんで。1杯1800円の丼食べました。少々高いな...が最初の感想。
最初はそのまま食べ、暫くしたら寿司酢のジュレが出てきました(味変)、最後に魚の出汁
が出てきてお茶漬けで。食べ終わり、これは1800円以上の価値、大満足だな...と。

食べ物はSDGsを意識して食べるのではなく、生命維持、健康...やはり美味しいから食べる
のですが、美味しく食べていたものが実は、海の豊かさを守るささやかな貢献(魚を無駄に
しない等)に繋がっているとしたら...。様々な示唆に富むラーメンでした...。

出汁(ダシ)②

2022年08月23日 | SDGs

知人に連れられて入った小さなお店(カウンター3席+小上がり2テーブル)にそれはありました。
噂には聞いておりましたが、果たして...。噂通りでありました。銚子港で揚がった小魚類(のアラ)
からふんだんに出汁を取り、地元醤油メーカーさんとのコラボで得も言われぬ味を....。

一般的なラーメンで言う、チャーシューの定位置にあるこの白い物体は何ですか?と聞いたら、
魚のチャーシューです...。魚は?...、アブラボウズです...と。アブラボウス...、本ブログ・銚子の魚
に現物掲載しております。南房総や小田原あたりでは、おしつけなどと呼ばれる美味なる魚...。

感想は、やりますね~と、ただ感心...。銚子なんだからこういうラーメン出てくると思っており
ました。以前も多くの方がチャレンジしたようですが、時代が早すぎたのか、我々食べる側に、
意識が無かったのか...。今の時代...、ど真ん中に入っているようです。

ラーメンと一緒に魚(もちろん銚子港水揚げ)の“そぼろ”が乗ったご飯が出て参りました。これは
明日掲載します。ラーメンスープをご飯に掛けても美味しいです。とのことでしたが、私少々血圧
が高く、塩分はちょと...と申し上げましたら、塩は殆ど入ってないです...(続きは次回に)


出汁(ダシ)①

2022年08月22日 | SDGs

SDGsの項目に“海の豊かさを守ろう”という項目があります。マイクロプラスチックや海洋酸性化
様々な課題が挙げられております。そして具体的な一歩は何か...ということになりますが、今回は
足元を見つめ直すということについて。具体的に海の恵みを食べるということ...。

人間は1日3回お腹が減り(諸説ありますが)、何かを食べる訳です。地球規模で...という大きな
ことは今回脇に置き、私の周囲の小さな世界の話です...。食べるということで何か貢献できないか?
その一つが写真(銚子某所・UMIラーメン...)魚の出汁がふんだんに使われております...。

かつて知人のシェフに、銚子港で揚がった小さなホウボウはどうしていますか?と聞かれ、当時私
は蒲鉾屋の端くれでしたので、すり潰してさつま揚げに混ぜていますと答えました。その時に出た
ホウボウの頭はどうしていますか?と聞かれ、頭...、アラとして捨ててます...と。

帰ってきた答えは“喝”でありました。貴方、何も分かっていませんね。ホウボウの頭は最高の出汁が
取れるのに...。それを捨てているんですか....。魚を語る資格ないですね...とまで。ある種のトラウマ
になっていましたが、今回目にしたラーメンはそれが体現されておりまして...(続きは次回に)

2050年...④

2022年08月13日 | SDGs

2050年...、生きていれば私は81歳...。明日のことも分からないのに30年先の目標値...。
それを“今”...。今の生き様が問われているところなのだと思います。こう書くと偽善者が...と
なりますが、何らかの行動変容が必要なことは感覚的に分かっているつもりです...。

遠い世界ではなく、日本国内で・今・行われていることには大いに刺激を受けます。何を
したら良いのか分からないけれど、各地の取組で良さそうなもの(出来そうなものは)まず
真似から始めてみよう...とか。特集で見た岡山・日生(ひなせ)町漁協の取組は不朽です。

アマモ(海藻)の再生計画はHP等に沢山掲載されております。30年にも及ぶ地域の取組
本当に頭の下がる思いです。将来のために、何かをする。地域一丸となって...こういう姿。
アマモは生物ポンプ(前回掲載)となり、生物を育み、CO2を海底に封じ込める...。

5000万年前のCO2問題を、生物ポンプの力で封じ込めるまで17万年...。気の遠くなる
ような時間ですが、科学技術の進化を信じ人間の叡智を結集する。30年という現代の時間
は、かつての10万年に匹敵するのかもしれません。そして地域力が問われている...。

2050年...③

2022年08月12日 | SDGs

5,000万年以上の太古の昔...。火山の大噴火によって地上に大量のCO2が噴出し、著しい
海洋酸性化を引き起こした形跡が(地層から)明らかになっているようです。この酸性化は
元に戻るまで17万年(これも地層からの推定)、戻したのは“生物ポンプ”という自然の働き...。

CO2が地球上に充満した時、海ではプランクトンが爆発的に増殖。プランクトンが光合成し、
その増えたプランクトンを小魚が、大きい魚が...と食物連鎖...。CO2はフンなど有機物の形で
海底に沈められていく...。暗く、冷たい海の底では炭素を含む有機物は殆ど分解されない...。

一つの仮説として、地球で大規模な気候変動、環境変化が起こった時、元の状態に戻そうと
する現象があり、それが生物ポンプ(上記のような増殖、連鎖、封じ込め...等)であり、天然
のCO2吸収装置であるけれど、昨今の排出量は生物ポンプの性能を上回るスピード...。

仮説が正しいとして現在、世界各地にてこの“生物ポンプ”の性能を維持しようとする動きが
紹介されておりました。国内にあってはアマモ(海藻の一種)、ベトナムでマングローブや、
フィリピン沖合での藻場実験...等々。(続きは次回に)


2050年...②

2022年08月11日 | SDGs

そして2050年...。多くの市町村でゼロ・カーボンシティー宣言。カーボンニュートラル
CO2の排出ネットゼロへ...こういう言葉が並んでおります。私には専門知識なく、TVや書籍
専門家の方々から(出来ることは何だろうと思いながら)お話を聞いております...。

CO2吸収と聞くと植物を想起するのですが、実は海がその大きな役割を果たしていること、
そしてその海の異変が大きくなっていること...。銚子の漁業者も何か変だな~と言っており
ましたが、先般TVで海洋酸性化...という特集を見て、全てが繋がって参りました...。

海は地球上の30%程度のCO2を吸収しており、大気中の50倍もの量を蓄積しているの
だそうです。その結果、海水が酸性に傾きはじめ、貝の殻やサンゴが溶け出す...。溶ける
だけではなく死滅の例もあり食物連鎖のバランスが崩れて水産資源の減少が危惧される...と。

2050年頃、海洋生物の1/5前後が死滅してしまうのでは?という予測も出ているそう
です。毎度こういう話...、然らば何を?ということですが、生物ポンプという表現で、この
対策(の取り組み事例が)紹介されておりました。(続きは次回に)



2050年...①

2022年08月10日 | SDGs

最近やたらと、2030年までに...。2050年前までに...。という、決意表明と言うので
しょうか?...、そういう内容を良く目にします。目標と言えばそれまでのこと。まずは決意
表明(これも良く分かりますが)...。そしてこれらは待ったなし。コミットメントである...と。

コミットメント...。これは何度か掲載しております、私なりの解釈で言えば、その目標を達成
することが出来なかったら、すべての責任を一身に浴びます(実際はもっと過激な表現を使い
ますが...)それほど重い約束のことであります...。

先のことは分からないけれど、今ある現実を重ねって行ったら、こんな不具合が予見できる。
不具合を想起しておきながら、何も手を打たないのは将来世代に対する背任行為ではないか?
そもそも目標年に自らが生きているかどうか分からない。これも不誠実ではないか...。

上記のこと最近私の周囲で良く聞こえて参ります。現在の最適状態で不具合が生じているのに
現在の最適を作っている人間だけで、将来のことに責任が持てるのか?...と。私の場合、2030年
に61歳。2050年に81歳。生きていればの話ですが(続きは次回に)

目利き!

2022年07月30日 | SDGs

最近、事務所へお越しになる方々の顔ぶれがだいぶ変わって参りました...。特徴の一つ、年下
世代...。年が上だから、下だからどうの...こういう事では全くなく、世代交代が着実に進んで
いるんだなあ~と。その分、自分も確実に年を取っている...自覚せねばと思う毎日です。

今回は漁業、水産業の方々であります。年は下(あくまでも重ねた年齢ということですが)、
しかしながら海の上で、或いは水揚げされた魚を捌く等...10年、20年のベテランばかり。
いわゆる“目利き”であり、お裾分けなど頂くのですが、こりゃビックリと言う魚ばかり...。

最近また、未利用魚なる言葉が躍っております...。私の意見を申し上げれば、未利用魚など
という魚はいない...。言えるのは、そこに目利きがおらず(少なく)、流通過程に理解者が
おらず(少なく)、お客さんの判断を頂くまな板の上に行く前に....ということであります。

魚は美味しいから食べるのであって(栄養等、副次的なことは別として)、SDGsだから
食べる...これ、本末転倒であります。この辺、日を改めて掲載します...。写真はカツオの
タタキ...。冷凍原料をタタキに..。鮮度だ、生だ...じゃないですが“目利き力” 絶品です。



箍(タガ)...。

2022年07月08日 | SDGs

箍...。非常に難しい漢字です。読み方は“タガ”...。タガが外れるなどと言う表現ありますが、
その表現が本日の写真。これは昭和40年代くらいまで銚子港で使用されていた魚を入れる
(木製の)樽...。タガとは木の樽を締めている(抑えている)竹製の輪のこと...。

写真の様子は外れるまでには至っておりませんが、完全に緩んだ状態...。ちょっと力を入れて
押せば、お見事!なくらい一気にバラバラとなります...。タガが緩む...、最近調子に乗っている
んじゃないの(忠告)から、タガが外れる...、ああ完全に終わったね...そういうこと。

現在、魚市場等で魚を入れる樽はプラスチック製に変わっております。丈夫で軽くて安価...。
これを採用しない理由はありません...が、SDGs等々から木製樽は見直されております...。
ただしタガをはめられる職人さんがいない...。私の知る限り地域にはいない...。

もし地域内に職人さんいたら何卒ご容赦下さい。何事も一度技術を手放せば、容易に戻ること
はまずありません。非常に重く、現在使うには実用性に乏しいのですが、大切に保管して参り
ます。いつか箍(タガ)を締められる方とご縁が繋がる気がしておりますので...。