銚子・角巳之・三代目

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人返し③

2020年06月08日 | 日記・エッセイ・コラム

写真、本日も同様であります...。鬼の平蔵が、ただ犯罪を取り締まるのではなく、その人が犯罪を犯してしまう
に至った原因に寄り添う...。私は鬼平犯科帳の大ファンでありまして、さずが平蔵...と。人の機微と言いますか、
あそこで描かれた世界観は現在に通ずるもの大と思っております。また横道に逸れました...。

人返し...、政策(強制力を伴ったとしても)は指針を示すのみ。都会と地方、双方に良いところと、嫌なところ
はあります...。お江戸に行けば何とかなるだろうも、リモート・ワーク出来るし地方に行こうも、自らの意思。
どんな事情があるにせよ、この自らの意思ということ...。あるか?ないか?で大違いであります。

15年以上前になりますか、ある地方都市にて...。新たな高速道路が開通し、盛大なセレモニーが行われた際に、
こんな立派な道路...、税金の無駄遣い...、車も走っていないじゃないですか...と。それに対し、だったら深夜2時
頃にお越しください...と。そこで見たもの、都市部の市場に向かう(野菜や魚を積んだ)トラックの列....。

道路の受益者は地方在住者だけではないのです。この道路があるおかげで都市生活者も新鮮な食糧が滞りなく手に入る...。
都会には人(人材)はいても、モノ(殊に食料等)の生産基盤がない。地方はその逆...。そして双方、繋がっている...。
上手くバランスが取れれば良いのですが...。歴史に学び、これからの都市と地方の関係を考える契機としたく。