銚子・角巳之・三代目

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熊送り②

2020年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム

アイヌの熊送りの儀式...。アイヌ語でイオマンテ...。アイヌにとって非常に重要な動物ヒグマ...。その肉は貴重な
食料であり、その毛皮も極寒の地で生きる人々にとって必需品...。ヒグマを殺さないとその肉、毛皮は手に入らず、
生きていく事が出来ないので、アイヌの人たちはヒグマを殺す。そして感謝を込めて、儀式を行う...。

そのヒグマの魂は神々の世界に送り返され、その魂は地上でアイヌの人たちに、手厚くもてなされてきたことを
報告する。それを聞いた仲間のヒグマ...、私も行ってみたいな..そんな世界(アイヌへ)と...。そして地上に降り
立つ。この循環が続き、アイヌの人たちにとって貴重なヒグマの個体数は減ることはない。そんなお話だったかと。

7月は銚子でも大潮祭り。“霊汐送鮮魚”の旗が、銚子の海の守り神・川口神社参道に掲げられ、魚への感謝と船の
安全を祈願する。この大潮祭りと、アイヌの熊送り...、基本的に同じだと思っております。またSDGsの考え方とも
全く一致している。長く続いている伝統行事にはやはり現代に通じるものがあるのです...。

熊送りは、1950年代に野蛮な儀式として中止になりながら、15年ほど前にその通達が撤回されたとのこと。
意味あっての復活と思います。(人間が)生きるために(動植物を)殺す...。そこには感謝や畏れがあり、そう
感じることと、食料問題のこと、何か深いところで繋がっているように思います。相変わらず上手く表現できませんが...。