銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

オキアジ

2006年08月31日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0391_1 珍しい魚の写真がまた増えて参りました。まだ名前が分からない魚の名前が未だ分からないのに、ここ数日でさらに分からない魚の種類が増えてしまいました。類推の手掛かりは、船の種類(まき網、底引き)、海域、形、色...で、まずは浜の先輩に聞く。それから日曜日に図書館に行ってまとめて照合。こんなことをしております。たぶんこれはオキアジという魚。アジの特徴であるゼイゴ(アジの尻尾の近くにある固い部分)があるので、アジの仲間だろうとは思います。銚子では滅多に見掛けませんが、関東以西では結構一般的な魚のようです。食べてないので味は分かりませんが、何となく美味そうな魚です。


ムロアジ

2006年08月30日 | 銚子の魚

100_0419 写真上がマアジ(銚子は回遊性のクロアジと一般的に言われてます)、下がムロアジ。ムロアジにはアカムロとアオムロの2種類あって、どうもこれはアオムロと呼ばれる種類のようです。この分類も地方によって違っているようですが、ここでは詳細を避けます。ムロアジですが、伊豆などで名物のクサヤ(の干物)原料として有名です。強烈な匂いで賛否分かれます。銚子ではあまり見掛けませんが、静岡の友人が東京で静岡郷土料理のお店などに行くと必ず注文してました。静岡でも賛否分かれるようですが、友人はかなりクサヤ好きのようでした。お陰さまで私も全く抵抗がなくなり、この干物は最高に美味いものの1つだと今でも思っております。塩漬けし、魚から出る水分が発酵して出来るものが調味液。この調味液は秋田の“しょっつる”ですし、自然発酵の繰り返しで旨みが凝縮されているのは事実です。現代人が最も退化させてしまったのは臭覚かもしれません。腐敗臭(腐った匂い)と発酵の先にある旨みを凝縮させた匂いの違い。賞味期限表示など無い時代、昔の人は食品の色を見たり、匂いをかいで、食べられるか、食べられないかの判断をしてました。盲目的に表示を信用ではなく、自らの五感で食品を見分ける。これ大切だと思います。今日も横道に逸れました。


セグロの唐揚げ

2006年08月29日 | 銚子のうまいもの

100_0421 昨日のKさんで食べた、これまた絶品のもう一皿。セグロ(カタクチイワシ)の唐揚げです。セグロは手開き(包丁を使わず手で開きます)、それを揚げる。以上。というシンプルな料理ですが、これがまた美味い。銚子でセグロというと、養殖魚のエサとか煮干くらいの印象なのですが、これを食べたら認識が一変します。やはり料理はシンプル・イズ・ベスト。最近そんなことを思っております。セグロの手開きですが、慣れると以外に簡単です。頭をちぎって、親指をそっと頭側から尻尾側に滑らせると、面白いように開けます。小骨が当たって痛いと感じられたらビニール手袋使用。手間は掛かりますが、それ故に食べた時の感動は倍増です。ストレス発散、精神集中にもなります...。


イワシの骨せんべい

2006年08月28日 | 銚子のうまいもの

100_0420_1 写真の見栄えが悪く申し訳有りません。出てきた時は山盛りでしたが、あまりに美味いので、湯気が出ている最中に写真の如き状態になってしまいました。これは銚子・渡船場(とせんば)近くにあるKさんという大衆割烹のお店で食べました。このKというお店、マスターが魚のプロ中のプロ。安くて美味しいと地元で評判です。お客様が来られた時にご紹介させて頂くお店の1つなのですが、いつも大好評のお店です。今年の中羽イワシは本当に美味しい。刺身で食べて(とろけました)、その他いろいろな料理になりましたが、一番美味しいのはこの骨せんべいではないか?と思うくらい絶品です。中骨は、多くの場合捨てられているのでしょうが、これ食べたら捨てるなんてもったい。と誰しもがそう思う事でしょう。それにしても美味かったです。


ニュータウン

2006年08月27日 | 千葉再発見

100_0363 車で成田周辺に行く機会が結構有ります。毎回同じ道だと面白くないので、わざと遠回りしたり、何か見つけたら車を止めて散策したりしております。やはり千葉は自然に恵まれており、毎回何らかの発見があります。先日、少々遠回りをし過ぎて道に迷ってしまったのですが、田園風景の中に突如、写真のような風景を見つけ車を止めました。千葉ニュータウン、成田ニュータウン、ユーカリが丘...。成田周辺は首都圏にも近く、ニュータウンと呼ばれる新しい街が今までいくつも出来ましたし、これからも増えていくことと思います。私は東京時代、新宿区戸山という街に最も長く(10年)住んでおりました。近くには戸山ハイツと呼ばれる非常に大きな団地がありましたが、数年前から高齢者の単身世帯が増え、社会問題化しておりました。高島平などかつてニュータウンと呼ばれたところも同様だそうです。ある一時期に新しい町が生まれ、多くの人が集まって参りますが、みな歳をとり、それぞれの事情を抱えながら離れていく。人が去って残されたのが高齢者のみ。そういうケース少なくないそうです。千葉のあるニュータウンは“街づくり”という事に配慮し、いきなり大きな町を作るのではなく、数十年という単位で計画的に街づくりをしていると、TVで特集されていました。毎年入居できるのは200世帯に“限定”し、人口構成が極端にならないようにしているとの事。街づくりはやはり数十年先、世代を超えた見通しが必要なようです。


タマガンゾウ

2006年08月26日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0262 以前、魚通が多い銚子の人をして、最高に美味い魚の1つと言われているガンゾウ(ヒラメ・カレイという人も)を掲載しましたが、たまたまその仲間のタマガンゾウと言われる(恐らく)を見つけました。食べてませんが煮付けにするとガンゾウ同様美味いだろうと思います。底引きの禁漁は8月末まで、9月から再開となります。昨年の状況から鑑みるに、秋口はキリキリと呼ばれる小型のホウボウ、マダイ、ヒラメが入って、カレイ類は多いだろうと思います(底引きですから...) カレイ類は昨年掲載しきれないものが沢山有りましたので、今年はそれらを見つけたらシーズンのうちに掲載したいと思っております。


食の安全・安心

2006年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0404 最近、新聞雑誌・TV等では食糧危機とか、食の安全に関する話題が尽きません。先週の日経新聞に食の安全を巡るいくつかの対立軸が示されており、食品製造業者として、一人の消費者として、大変興味深く読みました。参考文献の紹介もありましたので、右側にいくつか掲載しておきました。それにしても食の安全・安心とはどういう状態か?という事ですが、そもそも“安全”と“安心”は違う概念なのに、それらが混同して使われているところが問題の複雑さに拍車を掛けているように思います。“安全”は理化学的な根拠に基づく世界、これに対して“安心”は心の問題。いくら数字を並べて根拠を示しても、心の問題であるが故に感じ方は人それぞれ。最終的には自己責任なので提供側は正確な情報公開を。となるのですが、そのためのコストは誰が払う?から始まって、結構課題も残っております。ただし情報公開は世の中の趨勢。問題は出てきた情報(産地とか製造方法、添加物など)をどのように扱うか(判断するか)?だと思います。直売所などが非常に元気が良いのは、無機質な情報の羅列ではなくて、そこに作り手と食べる側、双方の会話がある(=安心感)という事だろうと思います。写真は君ヶ浜海岸。8月も下旬ですが、まだ“盛夏”という雰囲気でした。ヨットも見えます。


ハリセンボン

2006年08月24日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0338 ハリセンボンを見つけました。フグの仲間のようです。敵に襲われそうになると大量の水を飲み、体を膨らませトゲを逆立てて威嚇するんだそうです。結構愛嬌のある顔をしてますので観賞用として育てている方もいると聞いたことが有ります。私は興味本位で、珍しいから写真撮影しており、結構愛嬌があるなんて事を言ってますが、漁師さんに聞くとこれが掛かると網から外すのが大変で、非常に厄介な魚だと言ってました。確か数年前にハリセンボンの大量発生で漁業に甚大な被害。という出来事があったと思います。このハリセンボンですが由来は“針千本”のようなのですが、実際に数えた仲間がいて、彼に聞くと針は1000本も無く、500本くらいだったとの事。“千本”は“沢山の”という意味なのでしょう。


イワシステーキ

2006年08月23日 | 料理に挑戦

100_0400 今年はイワシが良く揚がってました。“良く”という表現ですが、浜の先輩方に聞くと、10年前に比べれば1/3程度で、昨年に比べれば5倍くらい。イワシの周期のようなものも関係するらしいのですが、ここ数年の推移と、全国的な傾向を見れば、銚子は良く揚がっていると言えそうです。中羽と言われる手の平くらいの大きさが殆どですが、これがちょうど食べごろサイズ。刺身、塩焼き、煮物なんでも美味いです。イワシ=塩焼きという感覚が有りますが、イワシほどどんな調理法とも相性が良い魚はいないと思います。叩いてツミレで良し、酢の物との相性も抜群、梅干で炊く銚子煮という料理もありますし、サンガ、なめろう等という漁師料理もあります。定番のフライも....。とにかくどのように調理しても美味しい。写真はいつもの如くオリーブオイル&ニンニクで。イワシに少々小麦粉をまぶして焼いてみましたが、外はカリカリ、中はジューシー。臭みは一切無く、あまりに美味いので、無言で5枚平らげました。これステーキです。


マグロステーキ

2006年08月22日 | 料理に挑戦

100_0410 昨日のバーベキューで焼いていたマグロのほほ肉を頂いてきましたので早速食べました。小学校1年から高校3年まで一緒だった同級生が居て、彼はマグロのスペシャリスト。その同級生の目利き。今まで彼の目利きで選んだマグロを食べて外れた事がない。同じ水産業の後継者として、早く彼くらいのレベルにと思ってますが...。身近にこういう仲間が居ると本当に勉強になります。マグロ業界は華やかなところで、魚の中では別格と思っておりましたが、どうも最近は難しい問題が沢山起こっているようです。燃料高など漁船の経費の問題、世界的な資源保護の動き、にも関わらず末端売価は上がらず、消費者としては歓迎すべき事かも知れませんが、業界としては存亡の危機。そんな記事を水産新聞で読みました。以前掲載しましたが、“ごちそう”が無くなってしまった弊害の1つかもしれません。安くて美味しい商品は食べる側にとって有り難いことですが、その安さは仕組みとか、理由があって実現されているのか?流通経路の誰かが泣いているのか?....、これからは本当に食べる側の意識が重要な時代だと思います。さて写真のステーキ。オリーブオイルにニンニクを少々、低温で香りを出してからマグロ投入。外側をカリカリに、中は半生くらい.....。食欲をそそる匂いが充満してました。味は?....これでまずい訳がありません。絶品です。


バーベキュー

2006年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0408 暑い日が続いておりますが、朝晩はすでに秋風かと思われるような風が心地良い、そんな銚子のこの頃です。ここしばらく好天気に恵まれ、至るところでバーベキューが行われております。焼き物はやはり銚子。魚系が多いです。私も仲間に誘われて何度か参加して参りましたが、ちょっとこの魚介類は別格中の別格のような気がします。東京でもお金を払えば、アワビだ、サザエだと食材は揃いますが、漁師さんが直接持ってくる、市場に出ない魚や部位(マグロなど)が出てくる、水産加工の試作品が出てくる...、お金を払えば揃うというものでもなく、これはちょっと他では出来ないなあ。といつもそう思ってます。写真は昨日、犬吠埼で行われていたバーベキューの風景。サッカー少年団のバーベキュー大会で、私はサッカー少年団とは関係が有りませんが、先輩や友人がいるのと、ここに集まる方々は魚のプロが多く、今年は何を焼くんだろうと興味があったので寄って参りました。そこで見たのが写真の風景。このエビ、ザコエビと言うのだそうです。まず市場には出ないエビ。刺身で食べてみろと勧められ、厚かましくも食べて参りましたが、美味いの一言です。甘エビより甘みが強く、味はさらに濃厚。今まで食べた事がない味でした。その他、マグロの頭、ほほ肉....、言葉がありませんでした。


アオサギ

2006年08月20日 | 銚子のカモメ

100_0333 写真は恐らくアオサギだろうと思います。“田んぼの生きもの調査プロジェクト”発行の“田んぼの生きもの図鑑・ポケット版で確認しました。サギの仲間では一番大きく、全身が青灰色。頭の先は白く、目の上を通る黒い帯状の羽毛。クチバシは黄色...。特徴に殆ど合致しております。飛んでいる姿も見ましたが、かなり大型でした。図鑑によると体高は90㎝前後、羽を広げると幅160㎝近くになるそうです。車で走行中に銚子の対岸・茨城県神栖市波崎の利根川沿いで見つけたので、思わず車を止めて撮影しました。以前掲載しましたコサギもそうですが、非常に用心深く人間の気配を感じるとすぐに飛び立ってしまうので、驚かせないよう遠くから望遠で撮影しました。私のカメラ&腕ではこれが限界。ピンボケはご容赦下さい。真夏の昼下がり、土手沿いを合宿(サッカーのようでした)と思しき学生(大学生)の集団がランニングしており、その先のボートに一羽のアオサギ。絵になってました。


灯篭流し

2006年08月19日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0389 お盆の終り、灯篭流しの風景です。帰省や観光客の方々で賑わった時間もあっという間に過ぎ、また日常に戻りました。東京に居たときは帰省という形で墓参りやOB会等に参加してました。首都圏と比べ3~5℃も涼しく浜風が心地よい気候、美味しい料理、仲間....、やっぱり銚子は良いところだと言った時、仲間から、時々帰って来るだけだからそんな事が言えるんだよ。と言われた事を昨日のように思い出します。今までの私の日常は東京にあって、銚子は故郷とは言え、時々帰って懐かしい風景や人々に接し、往時を懐かしむだけの場所だったのかもしれません。何気ない一言でしたが、そこでずっと日常を過ごしていた方々のこと、(自分の)配慮が足りないなと思ったりしました。今度は銚子で日常を過ごしている訳ですが、たしかに閉塞感や寂しさを感じることもあります。ただ、それでも銚子は良いところだとハッキリ言える。そんな地方都市の日常をこれからも掲載し、皆さんと一緒にその魅力を探して参りたいと思っております。お盆が去って、そろそろ銚子港にサンマがやって参ります。9月からは底引きが解禁。一気に魚種が増え、秋風が吹く頃、またカモメが帰って参ります。


大艦巨砲②

2006年08月18日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0387 戦争の話題はそれが極限下での意思決定に関わるという事から、しばしば危機管理などの参考事例として登場して参ります。46㎝砲の論理構築は完璧ながら、時代の趨勢は大艦巨砲ではなく航空機。最強の武器のはずが、実践で全く機能しなかった。このことは実に多くの事を示唆しております。過去の成功体験への過剰な執着、現実を無視した精神論...。絶対に沈まない船(不沈艦)という言葉も聞きますが、世の中に絶対などという事が有るはずが無く、大きなものが常に勝つという訳ではない....。考えさせられる事が沢山あります。


大艦巨砲①

2006年08月17日 | 日記・エッセイ・コラム

100_0350 写真は先般掲載しました海軍作戦記録の一部。甲板での武道や訓練のひとコマのようです。戦艦武蔵は大和と姉妹艦。排水量6万9000㌧はまさに空前絶後の巨艦です。米国などから穀物などを運搬する専用船(パナマ運河を航行出来る最大級の船舶である事から、パナマックスと呼ばれてます)、これが排水量5万㌧。鹿島でこのパナマックスを何度か見ましたが、山かと思うくらい巨大でした。武蔵・大和はそれを遥かに上回る大きさ。全長240メートルはだいたい東京駅の大きさと同じだそうです。搭載された46㎝砲は射程距離40km超とか。米国の戦艦が本格的に太平洋に進出するにはパナマ運河を通らねばならない。パナマ運河を航行出来る最大級の大きさを割り出し、その大きさに搭載できる大砲の大きさ・射程距離を推測。相手の大砲は届かず、自らの大砲のみが届く距離から、46㎝砲となり、それが掲載できる大きさを算出すると7㌧近い超大型艦。となったようです。開発背景やそれを実際に作った技術力に驚嘆するばかりですが、やはり軍艦は戦争のための武器。この認識は重要だと思います。この46㎝砲ですが、実際の戦闘では殆ど使われなかったようです。続きは明日。