銚子・角巳之・三代目

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カモメ除け!

2020年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子第三魚市場から第二魚市場に向かう道すがら...、大型巻き網船の上空に揺れている物体...。
誰か凧でも上げているのか?と思いましたら、船首にトンビかタカのような絵柄の物体がくる
くる回っておりました...。どうもカモメ除けのようです...。

本ブログでは、カモメも地域の仲間...なんて偉そうなこと言っております。そのこと自体は
全くその通りに思っておりますが、やはり当事者と評論家の違い...。船の水揚げ等、作業中
にカモメ...。毎日現場でカモメと対峙していれば、時にこの野郎!...となるでしょう。

漁師さんはじめ水産関係者、いくらカモメが邪魔だからと言って掴んだり、蹴とばしたり、
そんな手荒なことをする人はいない...。海の男は強くて優しい...。時に無数の大群で魚に襲い
掛かって来たりしますが、それでも手荒なことはせず、カモメ除けの凧...。

この凧見ながら、何故か微笑ましい気持ちになりました。屈強な海の男がカモメ除けに凧...。
この世界観に理屈は不要ですが、ああ動物福祉、SDGsの実践だな~と。言葉の通じない
相手に、何もしないから作業中だけはちょっと退いてくれ...と。やはり眼差しであります。


出船・入船③

2020年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム

そして本日は、海上保安庁巡視船・つくば...。全長50m弱の巨体にして、ジェットエンジン搭載の
高速艦...。いつ見ても実に格好の良い船であります...。さて、転入される方は、一時的な補助の多寡
で移住先を決めているのだろうか? 答えはもちろん否であります。

先生方によると、いざ移住を決めようと“具体的な”話に入ると、土地や家賃は高く、今まで空き家で
あったところを自力でリフォームし、住み始めたらとんでもない固定資産税が掛かって、そんなの
聞いてないよ...と。そんなトラブル多いようです。

人口が減る。税収が減る...。そんな中で、我が町にお越しを。街中では新たなチャレンジャー出でよ!
移住を決める、新たなチャレンジをする人が出てくる...。そこに...。決まりですから...と、高い家賃、
高い税金...。だんだん気が失せる。そして諦める。さらに人口が減る、税収が減る...悪循環であります。

出て行った船はまた戻って来る。何故かと言えば...そこに“港”があるからだ...。当たり前でしょと思わ
れるかもしれませんが、これが真理です。そこに安心して水揚げできる環境(設備とか魚の値段とか)
があること。これからの地方都市は港になれるのか?またその資格があるのか?。問われているようです。

出船・入船②

2020年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム

本日の出航(出船の)模様は、沖合底引き船...。これまた出向ではなくて、水揚げを終えて船着き
場に戻る風景でありますが...。さて、東京都の人口が5,000人もの転出超過...。コロナ禍で、
リモートワークも進み、だったら地方に移転した方が...。そう考える会社(人)も多いようです。

この機を逃すまいと、各地方都市でも人口の争奪合戦...。TVでは長野市の事例などが紹介されて
おりました。新規転入者には手厚い補助など...。補助が出せるところはいいけれど、お金のない
自治体は...ということですが、一時の補助のあるなし...、そんな短絡的な話ではないようです。

我が町に転入して頂けましたら、お一人当たり~万円の補助。空き家をリフォーム、格安でお貸し
します...。そりゃ、そういう補助頂ければ助かります...ということですが、補助はあくまで補助。
しかも一時の...。逆説的に補助が出せないから人が来てくれない...のか?。これも否であります。

地方問題を研究する専門家の先生方にお話を聞かせて頂く機会を得ました...。補助のあるなしでは
ありません。総じて田舎は土地・建物の価格が高いです。空き家問題が進展しないのもそれが原因。
新規チャレンジャー出でよ...と口では言うけれど...。続きは次回に。

出船・入船①

2020年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

巻き網船の出航(と言いますか、水揚げを終えて対岸の波崎港に向かう様子かと思いますが)...を
眺めておりました...。船が港から出て行くことを出船(でぶね)、反対に港に入って来ることを
入船(いりふね)と呼ぶことが有ります。因みに家に入り玄関で靴を脱ぐ...。その向きのことも...。

玄関を入って、つま先側が家に向かう事(入船)、ひっくり返して玄関側に向かう事(出船)
確かに雰囲気伝わります。家では出船で揃えましょう。これマナーのようですが、下足番の方
がいるような料亭等では、入船で入り、あとは下足番(プロ)の方に任せるのがマナーだとか...。

いつものことながら、前置きが長くなりました...。同じように例えるなら、県外・市外へ人が
流れていく事は出船。入って来ることは入船...。先日TVにて、直近の人口動態を調査すると
東京都の人口がマイナス5,000人の転出超過になっている...と。

転出超過...。都内に入って来る(転入届を出した)方から、出て行く(転出届を出した)方、
を差し引くと、出て行く人の方が5,000人も多い...という事であります。あの東京で...。
間違いなくコロナ禍の影響と思われますが...。続きは次回に。

(白グチ入り)蒲鉾

2020年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、白グチの話題を掲載しましたが、ちょうど良いタイミングで知人の蒲鉾屋さん銚子へお越し
になりました。毎年この時期に掲載しております、野田市の八木橋蒲鉾さん...。手作り蒲鉾の名手
です...。写真は八木橋さんの板付蒲鉾...。写真では伝わり難いかと思いますが、お見事!な、逸品。

ブログ開設から15年、具体的なお店とか商品を掲載しないことにしておりました(時々掲載したかも
しれませんが...)要するに何か特別な主義・主張があって掲載しなかったのではなくて、本ブログは
自らが見たり・聞いたり・感じたりしたことを綴る。これが原点であることと、自らが気分屋で...。

15年も経過しておりますので、これからはもっと自由に。お店や商品も、その店主さんや生産者さん
に感じるところあれば、勝手に掲載させて頂きます...。当方、気分屋にて...。その辺はご容赦下さい。
もちろん掲載に関するマナーは守って参りますので...。

八木橋さんでは銚子で水揚げされる最も厄介で、重要な魚...“サメ”を、伝統的技法で美味なるハンペン
にしてくれたり、白グチを使った練り製品の数々...私も大ファンの一人であります。昨年末同様、今年
も細工蒲鉾...本数限定で製造されるそうです。詳しくはHP等にて。

白グチ(イシモチ)

2020年11月25日 | 銚子の魚

写真は白グチ...。銚子界隈ではイシモチと呼ぶのが一般的かと思います。似た種でニベという魚が
おり、見た目は本当によく似ているのですが、全く別の種類であります。両種とも、混ざって水揚
げされることが多く、適当に選別しているとプロから叱られる...。

両種とも、塩焼き良し、煮て良し...の美味しい魚なのですが、決定的な違いはその身の弾力...。
上記プロとは蒲鉾屋さんを指しているのですが、彼ら曰く蒲鉾は白グチ。すり身にした場合、圧倒的
な差が出るのだそうです。年末の蒲鉾...、グチ入りと書いてあるものぜひご賞味ください。

白グチ(イシモチ)は岸壁から手頃に狙える釣りの好ターゲットであります。最近も銚子各所で
釣れているとのことです。写真では見難いかもしれませんが、白グチの特徴は左右のエラ部分に
ある黒い斑点。また白グチは全体的に色が薄く白いですが、ニベはもっと濃く茶色掛かってます...。

かつて白グチ(イシモチ)が釣れるとどこからか情報が来ると、近所の大人に連れられて現場に急行
したものです。揚がって来ると、グー、グーと鳴いているような声を出し、何か可哀そうなことして
いるような気持ちになったりしました。そんな身近な魚も最近、だいぶ数が減っているようです...。


大ビンチョウマグロ

2020年11月24日 | 銚子の魚

写真はビンチョウマグロ...。銚子市場の統計ではビンナガ...と。その他、シビ、トンボ...様々な
呼び名がありますが、本日はビンチョウと。毎度のことながらマグロ漁師さんはマグロを付け
ない...。マグロと呼べるのは本マグロ(クロマグロ)だけ...と。写真、延縄船による水揚げです。

宮崎県、高知県を主力とする太平洋マグロ・サメ延縄船。19㌧型・5人乗りで太平洋を駆け回り
那智勝浦(和歌山)、勝浦(千葉)、銚子(千葉)、塩釜(宮城)を中心に水揚げされており
ます。最近は銚子沖が漁場のようで入港船が増えて参りました...。

ビンチョウ=ツナ缶原料。そんなイメージでありましたが、大型のものは適度に脂が乗って
トロビンチョウなどと呼ばれ刺身でも食されております。またその食感から、和歌山の水産加工
会社さんでは、もちビンチョウとしてブランド化もされております...。

以前、この大型のビンチョウの昆布〆をマグロ漁師さんからお裾分けで頂いたことがありました。
適度に水分が抜け、昆布のうま味も相俟って...。なるほど...と。今年は比較的大型サイズの水揚げ
が多いようです。スーパー等でも比較的安価で販売しております。昆布〆...ぜひチャレンジを...。




大都会の孤独・田舎の賑わい③

2020年11月23日 | 日記・エッセイ・コラム

大都会で感じる孤独は、人の心をどんどんマイナスに向けてしまうし、田舎で見る賑わいの場所
(飲食店とか、忙しそうにしている人とか会社とか)をマイナスの目で見るようになると、これ
また知らず知らずに落ちるところまで落ちていく...。

諸先輩方から、批判するより、される方...。妬む・羨ましがるより、される方...。当事者として何か
するより、評論家になって文句言ってた方が楽ですから...。要するに楽な方に流れると、貴重な人生
の時間を無駄遣い。もっと言うと取り返しがつかないことになりますよ...と。

多くのことは妄想です...。何て言われても、20代、30代の頃はそう思えず...。今50代になってそう
言われると、確かに妄想かもしれない...と思う事多々あります。大都会にいれば孤独が、田舎にいる
と賑わいが、何か写し鏡のようになって増幅されていくのかもしれません。

大都会で孤独を感じるのも、田舎で賑わっているところを見ると羨ましがったりするのも、自らと周囲
の(無意味な)比較...。人間誰しも比較をしてしまうものですが、人生には限りがあり、比較ばかり
していると自分の人生...終わってしまいます...。我慢の三連休...、諸先輩方からそんな人生講義受けました。

大都会の孤独・田舎の賑わい②

2020年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム

我慢の3連休真っ只中...遠出はせず、近くを散策しながら、来し方・行く末を思案しております...。
何もそんな格好を付けた言い方しなくても...ということですが、年を重ねていくうちに色々な経験
をして、ある時それがフラッシュしてくるように感じる...これが走馬灯...というのでしょうか?

そういえば、大都会の孤独...。かつて感じたな...と。都会に憧れて上京したのか、狭い田舎町から
一刻も早く脱出したかったのか、理由はさておき実際そこに行き、少なくとも居場所が見つかる
までは、かつて感じたことが無いような寂しさを感じたものです(今思えば、ほぼ妄想なのですが)

Go・Toも終了したところが出てきたり、様々な問題も指摘されていますが、地方にとっては大きな
恩恵であることは事実であります。実際、銚子の街を見て回ると、非常に沢山の方々がお越しに
なっております。ただし良く見ると偏りが...。行列の出来ているところもあれば、閑古鳥の所も...。

こればかりは仕方のない話...。様々な施策で人を誘導するも、そこで選択肢を持つのはお客様...。
田舎で行列が出来ているところ...、やはり選ばれるだけの努力をされている訳であります。が、
これまた人のやっかみ、妬み...。ああでもない、こうでもない...と。続きは次回に。

大都会の孤独・田舎の賑わい①

2020年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム

希望に夢膨らませて上京し、大学や専門学校に入学したけれどコロナ禍にて、授業はすべてリモート...。
学校にも行っていないので、友達もできず...。バイトもなく、そもそも東京にいる意味が分からない...。
リモートなら銚子の親元にいた方が、お金も掛からないし...。そういうお子さん方、身近に多いです。

大学で学んだこと...、社会に出て何か役に立ちましたか?...定番の質問であります...。お勉強の範囲は
まず役立たず。ただし、かけがえのない友人、バイト先の先輩後輩、クラブ活動に、ゼミ...。世の中に
は、いろいろな人がいるものだ...。そう思えるだけで大きな財産を得た気がします。これまたド定番...。

先日TVにて、せっかく上京したのにいまだ学校には通えず、バイトもなく、友達もおらず...約半年...。
毎日、お気に入りの服に着替えて、夜の原宿界隈を1万歩くらい歩くんです...。一人でいると涙が止まら
なくなってしまい...。いろいろな意見があるのでしょうが、何故か共感するところ多く...。

大都会の孤独の辛さ...。自分以外はみな幸せそうに見えてしまい(本当はそんなことないのに)、私だけ
なぜこんなに辛いの...。コロナ禍と言えど、深夜でも灯りが消えることが無い都会で感じる、どうしよう
もない孤独...。他方、田舎町で行列の出来るお店に向けられる複雑な視線...。この話題少し続けます。

慈光寺にて

2020年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム

ご縁あれば行けますよ(着きますよ)...。また後日とも思いましたが、その言葉が引っ掛かり、
慈光寺に向かいました...。向かってしまったので、もし閉山時間が過ぎてしまっても門前に参
ろう...と。そういう時は不思議なことに間に合うものなんですね...。閉山1時間前でした...。

都幾山(ときさん)慈光寺。天台宗の名刹にして、創立はおよそ1,400年前と非常に歴史ある
寺院...。秩父山系の東端にある都幾山にあり、雰囲気あるなと思っていたらやはり、山岳信仰
修験道と非常にご縁が深いとのこと...。気合を入れて対峙しないと打たれるような雰囲気でした。

銚子から周辺地域に大きな山は無く、広大な関東平野の一端で生活しております。よって山の
風景に憧れを持っておりました...。反対に山育ちの方々は大きな海を見てみたい...と。双方、
無いものねだり...であります。それぞれに良いところ、不都合なところ...。たまに行くから心地よく...。

本堂に上げて頂き1時間ほど...。何とも言えない空気が流れておりました...。どこからいらっしゃい
ました?...ああ銚子ですか。遠いところご苦労様でした...。こういう何気ない会話も心地よく...。
庭にある多羅葉樹...。葉書(はがき)のルーツだそうです。33霊場・北関東方面記でありました...。

正法寺にて

2020年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム

吉見の観音様を後に、ナビを大東文化大学にセット...。20分くらい...楽勝・楽勝と思いましたが...。
大東文化大学まではすぐに行けた...、けれどこの大学のキャンパス...物凄く広い...。郊外の大学の
キャンパスの広さ...恐れ入りました。幸い、周囲に親切な方が多く、迷いながらも正福寺に着きました。

ここは旧地名でいうと比企(ひき)郡...。比企丘陵と呼ばれる一帯にある一番高い山・物見山(ものみ)
の別名が岩殿山...。付近一帯全てが散策コース、大学キャンパスに歴史ある寺院...、非常に気持ちの良い
場所でありますが、本堂までは登って、下って...さながらフィールド・アスレチックの様相で...。

大東文化大学と言えば、我々と同年代(50代)なら、あの黄緑色のユニフォーム、駅伝の名門校であり、
憎らしいほど強かったラグビー部を思い出すはず...。高島平の本校は何度か訪れたことがあり、東松山
に教養課程が...と聞いておりましたが、いざ来てみるとその広さ...想像以上でありました。

同じ山号であり、この正福寺も真言宗・智山派。坂上田村麻呂の伝説も数々...。恐らく一帯、この2寺が
一対となって、周囲の安寧を願ってきたのでしょう...。再びご住職に、第9番・慈光寺は近いですか?...と。
ご縁あれば本日行けるのではないですか...。このお言葉に促され、正法寺を後にしました...。

安楽寺にて

2020年11月18日 | 日記・エッセイ・コラム

過日...、坂東33霊場・埼玉(東松山)周辺3ケ寺に行って参りました...。地図で見れば近いのです
が、恐らく山あり谷ありで、しかも土地勘のないところ...。3ケ所全部回ろうと思うと無理がある
ので、まずは第11番・岩殿山・安楽寺(別名:吉見観音様)に着いてから考えよう...と。

千葉圏央道・横芝光インターに乗り、全く渋滞なく市川を過ぎて、高谷ジャンクション...。この高谷
ジャンクションが開通したので千葉方面から外環・埼玉方面は非常に早く、便利になりました。こち
らも全く渋滞なく、気が付けば東松山インターを降りていました。安楽寺はそこから20分くらい...。

岩殿山・安楽寺、所在地の吉見町に因んで、吉見の観音様...と。真言宗智山派の名刹であります。
縁起によると、征夷大将軍・坂上田村麻呂が奥州征伐の折に戦勝祈願し、七堂伽藍を建立したこと
から開基として崇められているとのこと。開基(かいき)とはお寺を創設する...の意だそうです。

暫く滞在の後、ここから第10番・正福寺は近いですか?とご住職に尋ねたら、20分くらい...、同じ
山号:岩殿山です...と。大東文化大学を目指して行って下さい。土地勘ありませんが大きな大学の
近くならすぐに分かるだろうと...、そんな安易な気持ちで向かったのですが...。

カマス(天日干し)

2020年11月17日 | 銚子のうまいもの

市場を見ておりましたら、結構まとまってカマスが揚がっておりました...。晩秋の今、カマスは旬
を迎えております...。本種は何度か掲載しました。水カマス、本カマス(アカカマス)...区分ある
ようですが、ここでは銚子港で水揚げされた直後の脂が乗って鮮度抜群のカマス...ということで。

カマスと言えば塩焼き。なのでしょうが、銚子では刺身でも食べるし(鮮度が良いので)、最も
多い食べ方は、干物(天日干し)だろうと思います。かつて御覧のような干し台(写真)は銚子
市内至る所で見掛けましたが、今や本当に貴重品となりました...。

天日干しは日本人が考え出した、魚を最も美味しく食べる技法のひとつかと思います。天日と、
適度な塩分を含んだ海風が、魚の水分を程よく抜いて、うま味が凝縮された干物に生まれ変わり
ます。それを炭...、強火(遠火)でじっくりと...。これは産地のみの醍醐味かと思います。

天日は確かに美味しい。けれど厳密に言うとこれは市場流通が難しい...。猫除けのネットも、
飛んでくるハエを追い払う姿も、漁師町の微笑ましい姿ですが、食品衛生上問題だ...と。これは
ある意味仕方なく...。こんなご時世ですが...。万全の備えで是非銚子へ。旬のカマス最高です。


潮目②

2020年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム

仕事柄、漁師さん方に囲まれた生活をしておりますので、潮目...と言う言葉、良く出て参ります。
潮目に差し掛かり、その姿はあたかも竜の如き風景であり、海面が緑一色に染まったかと思ったら
船が激しい揺れ...。イワシ・サバの大群(想像できないくらいの数)に囲まれていた...。

漁師さん方は稀代のストーリーテラー(語り部)であるので、いささか誇張表現もあろうかと思い
ますが、それを差っ引いても潮目の様子、臨場感を持って伝わって参ります。潮目の操船は非常に
難しく、時に大きく流されてしまうこともあるようで。豊かさは危険と隣り合わせという事でしょう。

歴史の転換点も潮目と呼ばれたりします。幕末から明治へ...など、国の制度、人の生活様式が大きく
変わることを指しております。その際、AからBへ突如として変わったのではなく、そこに潮目があり、
当時の人々も試行錯誤したんだろうな~と。ペリー来航から大政奉還まで20年近く...であります。

さて海の現象は自然の営みであり、人智の及ぶところではありませんが、潮目と言う言葉を人間社会
に当てはめると、自然現象ではないので人間の知恵で乗り切りなさい...。そう聞こえます。漁師さん
曰く、海の潮目が見えるのは沖に出て、そこを探すからだ...。沖に出よ(行動せよ)名言です。.