先週の日曜は土用の丑の日。私はウナギが大好物で、丑の日と言わず、良く食べたくなります。“ごちそう”という言葉が聞こえなくなって久しいいですが、かつて私にとってのウナギは“ごちそう”の一つでありました。ウナギは高いもので“ごちそう”という概念が崩れてきて、安価で美味しいウナギが食べられて幸せな時代だと思っていたのもつかの間。今年はシラスの不漁とか、ポジティブリスト(農薬とか残留とかの新しい基準です)の関係から輸入品が大幅に減少し、値段も上がっている。とTV報道などでやってました。やはり物事には光と影です。安価で美味しい中国や台湾のウナギは有り難かったですが、銚子に戻るともっと根源的な事を考えるようになりました。利根川のウナギは名物だった事。考えてみたら“ごちそう”と呼べる食べ物や料理が殆ど無くなっている事。何で利根川にウナギがいなくなったのか?という事....。昨日の振り子ではありませんが、“ごちそう”が“ありふれた日常の食”になって起こった事。そういえばビフテキなんて言葉も聞かなくなりました。“ごちそう”がなくなる弊害、目の前にいくつも起こっているようです。さて写真は黒アナゴ。通常アナゴと呼ばれている“マアナゴ”です。これも水揚げが減っているようです。明日はこの仲間のギンアナゴを。
コンサルタントの方との話、沢山あるのですが、とりあえず本日で最後にします(また会いますので)。人間力と言う話が出て参りましたが、ITだ、先端技術だと言っている時代に何故?という事ですが、やはり世の中、振り子の揺れなのだそうです。振り子は右に振れれば、左にも同じ分だけ振れてバランスを取ろうとする。ITだ、デジタルだと、そちらの方向に振れが大きくなると、反対にアナログとか人間臭さなどに同じだけ振れる。つまり、時代遅れとか、非効率さなど、そんな領域、実は先端技術、徹底した効率化が進んで行けば行くほど、逆説的に昔の知恵や人間臭い非効率さなどに人間は惹かれて行くのだそうです。なるほど。と思うところがかなりあります。それと対“人”コミュニケーション能力。これは時代がどのように変わろうと絶対に必要だと言ってました。東京で長い間一人暮らしをしていたので良く分かりますが、東京は会話しなくても生活できてしまうところがあります。要するに便利なんです。便利であるが故に失うものも多い。振り子の揺れですから。最近はその揺れ幅が大きく、自分の座標軸を持っていないと漂流者になってしまうかもしれない。揺れが大きくなったら、間(ま)とか空白とか遊びとか、そういう領域が絶対に必要。そんな時代なのだそうです。身近で起こっている事と重ね合わせても、やはりなるほど。と思うところが多いです。
昨日は法華経で言う七宝(しっぽう)でしたが、話には続きがありました。臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前(りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん)とは、真言宗で言う、邪気を払う真言(しんごん)であります。私は無類の時代劇好きでもあるのですが、確か影の軍団などで服部半蔵が唱えていたと思います。これまた詳細は省略しますが、臨める兵、闘う者、みな列を作って陣を張り、前にあり。という内容。この“前”という事、この前にいるのが仏様だったり、目に見えない霊的なもの。から転じて、邪気を払い、勇気を振り絞って何かの決断を行う時に唱えるのだそうです。オリンピックに出場するようなトップ・アスリートでも、試合前には極度の緊張状態に陥り、各々がそれぞれの方法で緊張を取り除く努力をしているそうですが、誰だか忘れましたが、この真言を唱えている。という方がいたと聞いた事が有ります。さりとて、突然何か思いついたおまじないを唱えているわけでなし。トップアスリートは日常生活の中でも試合のことを考えており、肉体的・精神的な準備を怠らない。コンサルタントの方との会話は多岐に渡りました。“頭がいい”と“お勉強が出来る”のは別問題ですよから始まって、お利口さんになり過ぎると動けなくなる、最終的には理屈で割り切れない世界にどのように対応していくか?という事。そうなると仏教の世界とか、スポーツとか、文化芸術とか、一見その仕事とは何の関係もないような世界、究極的に人間力の時代なんですよ。とのことでした。続きは明日。写真は数日前の日没。不気味でした。真言の事を思い出したのはこの風景を見たからです。
先日、東京の経営コンサルタントの方とお話しておりましたら、仏教の話になりました。法華経で言う七宝(しっぽう)すなわち、聞・信・戒・定・進・捨・斬(もん・しん・かい・じょう・しん・しゃ・ざん)の話だったのですが、この考え方と、最新の企業のマネジメント・プロセスが非常に似通っているように最近思っているとの事。他者を否定しない仏教というものが最近世界的に注目を浴びているそうです。このブログでは政治や宗教の是非を論じない事にしていますので、これから先はあくまで一般論として。この七宝ですが、難しい話は抜きにして、始まりは“聞く”という事。何事も人の話を聞くことから始まると理解しています。人の話を聞いて、信じて(智慧)、戒めて(持戒)、定めて(禅定)、進んで(精進)、捨てて(喜捨)、斬り捨てる。斬り捨てるとは心にザクりと切込みを入れる。から転じて恥じるとか、反省するに繋がるようです。この詳細は機会有りましたらまた掲載します。私は日蓮宗のお寺にある幼稚園(銚子幼稚園)に通ってましたし、東京でも少々故有りましてこの七宝に付いては幾度と無く聞かされて参りました。ある尊敬する先輩に、これはどういうことですか?と聞いたら、“実るほど頭を垂れる稲穂かな”との回答。禅問答のようですが、まあこういうことだわな。と。奥が深いです。梅雨のつかの間の晴れ間に虹(写真)が出てました。
先輩の家にお邪魔したらダッチオーブンがあり、しかもちょうどそれでカレーを作っている最中でした。という事で、ちゃっかりとカレーをご馳走になって参りました。先輩こだわりのマル秘調味料を入れたらしいのですが、それ以外は市販のルーや通常のカレーの作り方とほぼ同じ。ただ抜群に美味い。腕だ。と言われればそれまでですが、このダッチオーブン(写真)の威力も大きいと思います。東京にいたときも仲間にダッチオーブンの信者がいて、よくバーベキューなどしましたが、これは万能の調理器具だと思います。“魔法の”と言っても過言ではないかもしれません。カレーやシチュー、炊飯、グリルはもちろん、パンも焼けるし、しかも完成した料理が一味も二味も違う。バーベキューとか、日常と掛け離れた空間で、仲間と一緒に楽しく食べるから。という事を考慮してもやはりこのダッチオーブン、非常に奥が深いです。
本日は趣向を変えて。でもこれまた銚子の美味いもの。銚子・S豆腐店の厚揚げです。そのままでも美味しいのですが、軽く炙って食べるとさらに美味しいです。この豆腐店では社長自ら昔ながらの引き売りもしています。ただ社長は野球をはじめ数々のスポーツを現役で行っている万能選手。余りにリヤカーのスピードが速く、買おうと思っても追いつけない....。と地元の仲間何人かに聞いたことがあります。ご本人を存じておりますので、この話あながちウソではなさそうに感じてます。ご本人は販売というよりトレーニングの一環なのかもしれません....。昔ながらのラッパもあります。このラッパ、今では本当に貴重品です。街中を豆腐屋さんがラッパを吹きながら引き売り。風情ある風景です。こういう風景も街の原風景を形作る大切なもの。郊外にある大型店では豆腐が常時1丁28円なんて値段で売ってます。何を選ぶかは個人の自由ですが....。S豆腐店は私の家からは少々遠いですが、“豆腐が食べたい”と思ったらここに行く事にしております。またここの“おから”は絞りが固く、サンマの卯の花漬けなどを作るのに最適です。秋になったら卯の花漬けと一緒にこの豆腐・おからを掲載いたします。
浅間様の写真が殆どピンボケ。修復も難しそうなので掲載は断念しました。気分だけでも後日、浅間様の写真を改めて撮って掲載します。その浅間様の日は帰省の方々も多く、街中大変な賑わいでした。帰省の方やお客様方もキッと食べただろうと思う銚子の刺身(写真は一例です)、夏場は底引き等の休漁もあって、一年で最も水揚げが少ない季節。ただそこは銚子港、必ず何か有ります。銚子には魚屋さんが90軒以上ありますとご紹介しましたが、その銚子の魚屋さんが販売している刺身。近海のマグロ、カツオ、メカジキ、右上部はベーボと銚子で言われている貝(巻貝の一種、九州などではミナと呼ばれていると聞きました)...。種類は前述の理由で少ないですが、味は絶品であります。因みに写真の一皿で1000円でした。やはり美味い魚は魚屋さんなどプロのいるところで食べるに限ります。私も魚は一通り捌けるようになりましたが、やはりプロが作ったものは一味も二味も違います。夏場は写真の他、スズキの洗い、磯ガキなんてのもあります。特にカキは有名です。真夏にカキ。しかも何だこれは!と思うくらいの大きさです。カキは8月になって土用波が立つ頃(8月中旬)まで食べられます。カキの生食に付いてはノロウイルスという食中毒の問題があります。これらウイルスは自然界にごく普通にあるものですからある意味防ぎようが無く、生カキは非常に美味しいですが、体調が悪いときは生では食べない(加熱すれば何の問題もありません)など自衛策も必要かと思います。
きんめだいまつりの会場から八日市場に向かう道中、広域農道を走行中に“白サギ”を見つけました。以前“生き物調査”という内容で掲載した際に、何故イトミミズが重要か?という解説(コメント)を頂きました(有難うございます) イトミミズはコナギという頑強な雑草を発芽させない効果を持つとか。そうすると除草剤を撒かなくて済む。またイトミミズは生き物のエサにもなる。その生き物を白サギ等が啄ばむ。反対に考えると、白サギがいる。エサがある。イトミミズがいる。雑草を発芽させない。除草剤を撒かない。撒かないから残留も無い。安心だ....。こういう連鎖。白サギがいるということは情緒的に素晴らしい。だけでなくこういった連鎖が背景にあるようです。今まで机上では何となく理解しているつもりでしたが、実際に田舎生活をして、日常の中にそれらの風景を感じると、今までとは違った風景が見えてくるような気がします。
更新が遅れ、誠に申し訳有りませんでした。さて“きんめだいまつり”地元の人間が行くと邪魔になるから。とも言われましたが、帰ってきて初めての機会ですから、とにかく雰囲気を味わおうと思い、会場に向かいました。少々早すぎたので会場近くの防波堤(以前、釣りのポイントとして紹介致しました)で釣りを見てましたが、イシモチが揚っているようです。サイズは小さかったですが、ここは足場も良く、トイレ等も有るので家族連れには最適のポイントだと思います。イベントに参加させていただく機会は結構多く、準備、片付け等の大変さは分かっているつもりではありますが、一般客として見るとやはりイベントはいいものです。“金メダルなうまさ”というキャッチコピーがありましたが、確かに銚子の釣りキンメは別格の美味さだと思います。肉で言うと松坂、神戸クラス。横綱級であります。
毎日、日付が変わった深夜零時に更新する事にしておりますが、最近少々行事が多過ぎました。所用ありまして本日の更新が遅れております。本日の分は明日の分と併せて、明日掲載いたします。毎日閲覧して頂いている皆様、誠に申し訳ございません。