銚子・角巳之・三代目

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ヤリイカ

2008年02月29日 | 銚子の魚

Img_2857 シケの間隙を縫って、銚子港・大型底引き船によるヤリイカ漁が最盛期を迎えております。ヤリイカは今が旬。卵を抱えたヤリイカはどんな食べ方でも美味い。マイカ(スルメイカ)の旬は夏で、ヤリは冬。市場でそう教わりましたが、3年も魚市場に通っていると、マイカ=夏、ヤリ=冬....、と思わず、マイカが揚がっているから夏、ヤリが増えてきたから冬、ヤリに卵が入り始めたら、もうすぐ春...。そんな感覚に自然となって参りました。ヤリイカは冬を越え、春が過ぎ、産卵を終えると死んでしまうんだそうです。最近は温暖化だとか何だとか、旬もずいぶん変わってしまったような事を聞きますが....。夏に生まれて大きくなって、年を越した辺りで卵を抱え、産卵して一生を終える...。何か切ない話ですが....。銚子港で今がヤリイカの最盛期。是非、銚子へお越しになり、揚がりたてをご堪能頂きたいと思います。


天気晴朗ナレドモ....

2008年02月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2851 “本日、天気晴朗ナレドモ波高シ” まさにここ数日の銚子港がそれ。快晴なのに大シケ。船は出漁できず、港は閑散としております。さて冒頭の言葉、日本海海戦時に、何度か掲載しております秋山真之が、本国に向けて打電したと言われている文章。時代は江戸時代の“~そうろう”から、実用的で平易な近代日本語に変わる転換期。軍事戦略の天才と言われた秋山真之はまた、文章の天才とも言われております。あまりの天才、常人にはその真意が伝わり難く、軍事通信に冒頭のような文章は相応しくない。という議論もあったようですが....。日本とロシアの戦力差数十倍。その敵に対峙し、勝てないまでも負けない戦いを挑むには、物量、兵力量を補って余りある戦術を。これまた何度か掲載しておりますので詳述を避けますが、物量、兵力の少ない日本海軍は、大砲の精度を上げるため、凄まじい訓練を行っていた訳です。霧でも発生すれば敵艦を見逃す、見逃せば大陸との補給路を絶たれ、大陸にいる陸軍は孤立する。波が無ければ自分達の精度も上がるが、敵の精度も上がる。とすれば、物量に劣る日本は不利になる...。快晴で波が高い。敵はハッキリと確認できて、波の高さは一撃必中の猛訓練をしてきた我が方有利。冒頭の言葉は単なる気象を表現しているのではなく、その深い意味まで含まれていたのだそうです...。さすがに天才。攻撃を前に“Z旗(ぜっとき)”が掲げられたと。その意味。皇国の荒廃この一戦にあり。各員一層、奮励努力せよ....。一層の奮励努力。天気晴朗なれども波高い銚子の最近、そんな言葉が頭を過ぎります....。


ボラ

2008年02月27日 | 銚子の魚

Img_2431 ここ数日、銚子の海は大荒れ。水揚げも殆ど有りませんが、利根川河口のボラは連日市場に搬入されて参ります。ややもすれば、何だボラかよ~。となってしまうんですが、需要があるから市場に運ばれて来る訳で....。私の師匠の一人である鮮魚商の三代目に聞いたら、これ名古屋方面に行くんですよ...。どうやって食べるのか良く分かりませんが....。ボラで思い出すのはかつて宮崎で食べたカラスミ。宮崎・都濃(つの)の港に揚がるボラ。漁師さんと提携し、釣り上がった直後に船上で首を折って血抜き。それを宮崎市内の郷土料理店さんが丹念にカラスミへと加工。漁師と料理人のコラボ....。で、出来上がったカラスミ。何だこれチーズか?と思いました。匂いなど全くしない、ねっとりした食感で極上のチーズを食べているような感じでありました。先入観を捨て、その食材が加工される過程のすべての方々が協力する。そして食べる人の事を思って丹念に商品作り...、これ極上の逸品という事であります。あとは食べる人の評価。このカラスミ、驚くような高値で販売されておりましたが、製造が間に合わない。とのことでありました。あのカラスミ知ってしまってから、何だボラかよ~。とは全く思わなくなりました。むしろ価値を見出せなかった自分の方が恥ずかしい...。食べる前は何だボラの卵じゃねえか?と思ってましたから。銚子港に搬入されてくるボラ見ながら、かつての感覚が蘇って参りました。何だ~じゃねえか?こういう素材ないか?と。時あたかも食糧危機が喧伝され、もったいない、循環だ、付加価値だ....。目を凝らせば沢山有るじゃないですか?身の回りに....。でも、手間惜しんだり、汗流すの嫌がったりしたら見えないですよ....。そんな事思っております。


川口の“うねり”

2008年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2856 阿波の鳴門か銚子の川口、伊良湖の渡会が恐ろしや...。昔から太平洋沿岸の三大難所(船の航海が最も難しいところ)と呼ばれている銚子の川口。昨日、千人塚(海の遭難者の慰霊碑・銚子第三漁港近く)から見た風景です。白波が立っているのは銚子の北側、茨城県波崎付近。ここ利根川の出口のところです。比重の軽い利根川の水と比重の重い海水の交差。軽い淡水は海の表層を高速で走り、重い海水はその下を複雑に流れる。また銚子は親潮と黒潮の交差点。親潮は冷たく比重が重く、黒潮は暖かく比重が軽い...。これらが複雑に混ざり合う。そこに強風と、“うねり”....。因みに波浪とは、その地で吹いている風によってもたらされる波を指し、“うねり”とは、遠くの台風や地震などによって生じた波が伝わってきたものを指すそうです。小田原、高知など太平洋沿岸の方々が銚子へお越しになった時、必ず違和感があるとおっしゃっているのが写真の風景。中堤防を隔てて写真手前側は殆ど波が立っていないのに、奥側は白波が立っております。何度も中堤防を大きく越える大波が立っておりました。銚子が海の難所と言われていたのは、この中堤防が出来る前の事。もし中堤防が無かったら、あの白波が直撃となる訳です...。この日は当然の事ながらシケのため水揚げは無し。風景見ながら“うねり”について考えました。時代の“うねり”なんて言葉があります。中堤防があって、自らの周囲は無風で波が立っていないけれど、中堤防がなければ“うねり”によって生じた波の直撃。また自分の周囲だけ守っているように見えても、外には出られない訳ですからやがて.....。“うねり”は自らの周囲とは無関係の遠いところからもたらされ、それらが伝播してやがて自らの周囲に大きな影響を与える。世界の資源・エネルギー戦争、水、CO2問題....。そんなの自分達とは無関係の遠い話...では無い事....。“うねり”を感じます。


蔵祭り報告

2008年02月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2839 既報の通り、下総神崎の老舗酒蔵・鍋店(なべだな)さんの蔵祭りに行って参りました。私は3年前より毎回参加させて頂いておりますが、訪れる度に考えさせられる事多いです。今年で創業320年だそうです。新興企業がいかに大きな売上を計上しようと、従業員数が多かろうと、320年という年月を重ねたその歴史にはかなわない。戦争を始める事は難しいが、終わらせる事はもっと難しい。確か、山本五十六の言葉。まさに創業は易し、守勢は難し...。であります。数百年続く老舗の方々の特徴、“変わらないために変える”.....。これ非常に深いです。存続していくためには、世の中の変化に対応し“続け”なければならない。けれども、世の中に迎合したのでは存在価値そのものが無くなってしまう....。存続していくために変えてはいけない事と、変えなければならない事の区別...。変えてはいけない事は創業の精神であったり、長年支援してくれている地域やお客様への感謝など、変えなければならない事は、老舗の地位に安住し、変化を拒むこと....。禅問答のようですが、故に320年。下総神崎の老舗酒蔵さんの蔵祭りに、地元の方々はもちろん、近隣市町村からも多数の応援団が集結。大変失礼な言い方かもしれませんが、下総神崎という小さな街に、全国各地から数千名のファンが参集する....。歴史の重みと言ってしまえばそれまでですが、ブランドとは単なるモノではなく、それを製造する人の生き様、地域の応援、全国のファン...、全部ひっくるめたもので、そこに歴史の重みが加わると、重厚な存在感が醸し出されて参ります。いろいろお話を拝聴させて頂きましたが、まさに歴史を紡(つむ)ぐ....。縦糸と横糸をコツコツと地道に紡いできた“老舗”という歴史。まさに重厚な存在感であります。


Yes,I Can

2008年02月23日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2818昨日の連載800回にあたり、沢山のメールなど賜りました。毎度のことながら、皆様方のご厚情、深く感謝申し上げます。あれこれ感情に乱れが生じても、格好付けて、よそ行きのブログになっていたようです。商品を作るのも、地域で活動するのも、生々しい人間。銚子の人間だからって、毎日刺身食べている訳でなし...。もっと素直に、自分をさらけ出せ...。という仲間の言葉、効きました。頑張れとも、期待しているとも言わず、ただ遠くから見守ってるから....。胸焼けがひどい時に、一杯の牛乳を飲んだあの感じ...。例えが悪かったようですが...。要するにささくれだった心が、まろやかになってまいりました。さてタイトルの言葉、Yes,I Can これ、ボクシング・元ヘビー級王者ジョージ・フォアマンの言葉です。象をも倒すと言われたハード・パンチャー(強いパンチ力を持つ)で、当時世界最強の称号を欲しいままに。そこに峠を過ぎたモハメド・アリからの挑戦状が届く。自分は世界最強。アリはもう歳じゃねえか...。勝負にならない...。なれど、アリは伝説のチャンピオン。どんな秘策を持っているかわからない。不安をかき消すように猛練習に臨むも、不安は日々増大する。もしかしたら俺はアリに殺されるんじゃないか?と。恐くて、恐くて堪らなくなる...。そこで冒頭の言葉。Yes,I Can 俺は出来る。勝てる。部屋の壁という壁に書きまくったと...。結果、フォアマンは負ける。失意のうちに一度はボクシングを捨て、神父となる。が、心の亡霊(アリ戦の敗退)を追い払いたいと38歳で復活。45歳で再び世界ヘビー級チャンピオンに返り咲く。そこで再び“Yes,I Can” 何かに自信が持てなかったら僕の事を思い出してくれ...何故苦しい思いをしながらボクシングをするのかって? それが私の本能の仕事だからさ(フォアマン談) さて、気分一新801回目のスタートです。Yes, I Can の精神で。


連載800回!

2008年02月22日 | ブログ

Img_2804 本日、連載800回を迎えました。皆さん有り難うございます。途中、何回かの中断もありましたが、ほぼ800日連続。2年以上か。と思うと感慨深いものがあります。お付き合い頂いている皆様方に心より御礼を申し上げます。想いを持って銚子に戻って参りました。困難は承知の上のこと。東京から見た地方で頑張る若手に大きな刺激を受けました。俺は安全地帯から何偉そうな事言ってんだろうな?と恥ずかしさが増幅し、それでも一歩踏み出す勇気がなく、悶々とした日々の中で、誰にお願いされた訳では有りませんが、退社、銚子へ。という選択肢を選びました。すべて自分の責任。少なからず自信を持っていたものの、悉く上手く行かず、追い討ちを掛けるように、ほら見たことか? 器量も無いのに自信過剰なんだよ....。自信をなくしている時にこんな言葉を投げつけられると、自分は本当にダメな人間だ。と、どんどん落ちていくように感じる...。予想外の出来事が頻発し、それらに頭を悩ませながら、それでもそろそろ3年....。ブログ開始当初は、どんなに疲れていようが、酔っ払ってようが、決めたことだ。毎日更新...と、意地張ってました。状況は最悪なのに、かつての仲間が銚子に来たりすると、お陰さまで上手く行っているよ....。でも、顔に出てたんでしょうね。沢山励ましのメールなど頂きましたが、良かれと思って掛けてくれた情けが、実はどんどん重荷になる....。全くの素人から水産業の現場に飛び込みました。同世代はすでに市場に出て20年。バリバリ仕事してました。比べちゃいけないのに、比べる。また自信喪失...。でもいつしか、あちらこちらから声が掛かるようになって来ました。何か、必要とされている喜びのようなものを感じました。困難が降り掛かったら根性で乗り切ってやろうと思いました....。が、意地を張れば張るほど、落ちていく....。やっぱり人間だ。一人で生きていくことなんか出来ない。当たり前のことですが、この当たり前の事に気付いた3年でありました。誰かを必要とする。必要とされる。想いが重なる、優しくなれる、許せる....。どの辺から心境に変化が出てきたのでしょうか。800回の軌跡を振り返りつつ、当面の1000回を目指しながら、今を生きて参ります。引き続き宜しくお願い致します。


素人力

2008年02月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2803 先日TVを見ていたら、地場産業の復活に燃える繊維産業の中小企業経営者の方の特集やってました。そこで出た言葉、素人力(しろうとりょく)......。何故か心にビンビン響きました。昨日、前三年なんて有機野菜の話題を掲載しました。3年やると素人じゃなくてプロなのか?否、.....。月日は長さではなく濃さ。このTV,プロフェッショナルという番組です。プロとは、やるべき時に、やるべき場所にいて、やるべきことをやる人。言うべき時に、言うべき場所にいて、言うべきことを言う人....。さて素人力、俺はこの道~年だ。俺が作る商品は良い、美味いに決まってる。売って、食わせてやる...。こういう方、良く見かけます。売れなくなると、客がバカだから凄さがわからねんだ...。自分以外の全てはバカで、自分の作っている、売っているものはすべて正しい。こうやって30年やってきた。今まで何の問題もなかったじゃねえか。そんな杓子定規にやってたら、仕事なんて出来る訳ねえだろ。今、社会の様々な制度疲労が露呈し、従来のやり方が通用しなくなっております。そこで、その道30年のプロの方々、言うべき、やるべき“時”が来ました。言うべき、やるべき“場所”に立ち、言うべき、やるべき“事”をして下さい....。自称・プロの方々は、過去に何らかの成功体験をお持ちになられ、それが忘れられない場合が多い。その成功体験が、変化を拒む....。どの業界の方のお話を聞いても、現在は大変革期。過去の成功体験は役に立たず、変化に対応していかねばならない。ダーウィンの言葉を持ち出すまでも無く、最も賢い者、強い者が生き残る訳でない。生き残るのは変化出来る者である....。そこで素人力。素人の定義とは何ぞやという事はさておき、素人のこんなのが“あったらいいな?” こうしたらいいのに...。そういう素朴な発想、非常に重要だと思います。仕事にプロ意識を持つ事は重要でありますが、変化の激しい昨今、プロ意識と同時に、素人の目線を。そう思った次第であります。


前三年

2008年02月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2810 今日も更新が遅れてしまいました....。もう言い訳はしません。ブログ開始から2年が過ぎました。銚子生活も丸三年を迎えようとしております。最近スーパーの売り場等で良く見かける有機野菜。いろいろ基準があるようですが、基本的に、前3年、農薬や化学肥料を使わない畑から採れた収穫物という事らしいです。これも3年。石の上にも3年...。やはり3年という月日は何かを変える....。農薬一杯使って化学肥料もどんどん投入。野菜には虫が付かず、曲がったものも無い。色も鮮明で、収穫量は飛躍的に増大する。農薬散布の最大の被害者は、生産者であるという事も忘れて、今度は農薬散布はけしからん....。という世論。有機野菜が良いと言いながら、虫が付いていたら大クレーム。さて、今までの私は農薬漬け、温室の中にいたのでしょう。土壌(自分)の力ではなく、農薬や化学肥料をバンバン投入してくれたお陰で、収量が増えていただけなのに大きな勘違い。銚子に戻って、農薬、化学肥料を投入しない世界に戻ったけれど、目に見えて収量は低下。やはり農薬使ったほうが....。という悪魔のささやきに、最初は緊張感、想いだけで対抗できると思っておりました。仲間のお陰で何とか2年半以上も留まり続け、気が付いたらそろそろ3年。自分では良く分かりませんが、今までの農薬成分が消え、土壌が自らの力で変わろうとしているのを感じます。今までとは全く別世界に飛び込みました。大きく右に触れていた振り子を思いっきり左に振ったようなもの。しかも私は人間。感情の動物であります。防護壁がなくなると、ちょっとした事で心が乱される。考えすぎだよ、頑張れよ...、今まで何気なく使っていた言葉なんですが、この状態でこの言葉を聞くと、余計に心が重くなる....。自分はこんなに弱かったのか?と自己嫌悪に陥る....。この繰り返し。ながら、自分の知らないところで土壌は逞しく野性を取り戻し始めたのかもしれません。38年間生きて参りましたが、こういう感覚は生まれて初めてです。すべてひっくるめて、人生は味わい深いなと思いつつ、それでも魚市場に通うのが日課になっている自分を鑑みるに、農薬成分が消えた後の土壌の力がどれだけのものになっているか?とても楽しみであります。


小麦値上げ

2008年02月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2806 春先から小麦の値段が30%以上上がる。というニュースが連日報道されております。小麦に限らず、食糧・エネルギー資源に関するほぼすべてが値上げと言っていい状況です。少子・高齢化なんて日本はじめいくつかの国の話。世界は人口爆発の様相です....。小麦の自給率14%。小麦に限らず、日本人の食べ物の殆どが海外依存。という状況ながら、好転するような要素は殆ど見付からない。どころかますます状況は悪化しているように感じております。さて、写真は先週日曜日、グリーブさんに出店していた安食(あじき)の製麺所さんの国産小麦100%うどん。小麦粉、塩、水の他は何も入っていない。これ食べたら、従来のうどんの概念が変わるかも。いつまで500円で食べられるのでしょうか? 食糧不足は全国一律に来るのではなく、生産基盤を持たない首都圏を最初に直撃する....。後日まとめて報告させて頂きます。


どん底

2008年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2798 本日も更新が遅れました....。もうそろそろ連載800回。2年以上もほぼ毎日更新を続けてくると、時には体調不良、情緒不安定の日もあります。今まで新しい環境に慣れようと、肩肘張って、強がりを言い続けたので、少々お疲れモードなのでしょう。ある意味、日常生活をさらけ出すようなブログを書いております。感情のおもむくままですから....。でも格好を付けすぎてたのかも。金縛り、エアポケット....とにかく書けない。書きたいこと、ネタ、写真は揃っているのに、書けない....。これまた瞑眩反応なんでしょうか? さて本日は一つの言葉を。ゴーリキー(ロシア)の名著・“どん底”の一節。One more effort  parhaps it will be the last effort needed もう一歩の努力を。恐らくこれが必要とされる最後の努力だ。登山者が山を登っている。あと一歩で頂上に着くのに、そこは大きな岩で遮られ、登山者はもう一歩の努力で頂上に到着出来る事を知らない。そこでOne more effort~、恐らくこれが最後の努力。と思いながら、それでも昇りきれず、またこれが最後の努力と言い聞かせ、昇り続ける....。楽観主義者は人生あるところ希望有りと考えるが、悲観主義者は人生いたるところ痛み有りと考える...。この登山者は希望を捉え、もう一歩の努力をしたか、あるいは手を離して奈落の底に落ちて行ったか....。諦めたらそこで終り....。この一週間ほど、更新遅れなど、いつもご覧頂いている読者の皆様方には大変申し訳なく思っております。いろいろ嫌な事があっても、ネクスト....、リラックス....。そう言い聞かせ、また新たな積み重ねをして参ります。


瞑眩(メンゲン)反応

2008年02月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2795 昨日は大変失礼致しました.....。漢方薬の世界で瞑眩(メンゲン)反応と呼ばれるものがあります。好転反応と呼ばれることも。突然何だ?と思われるかもしれません....。狂った訳では有りませんので....。瞑眩反応とは、病気治療などで漢方薬を処方した際、その薬がピタリと合って、治癒に向かう前、一時的に症状が悪化するような状態になることを指すのだそうです。吹き出物が出る(毒素を排出している過程での一時的な症状)などが典型例だとか。不具合が生じる、薬等の処方をする、直らないどころかますます悪化しているように感じる....。でも実は、その過程が完全治癒の前兆現象なんだそうです。仕事や社会生活に置き換えても全く同じかもしれません...。何かを想う、行動に移す、思い通りにならない、行動しなければ良かったと嘆く....、でも、でも、その過程で出る吹き出物....。実は行動に移せないウミ(もどかしさ、臆病さ等)を排出し、新しい自分に生まれ変わるための必須課程....。一時的な症状悪化を恐れ、行動を怠ると、体内の毒素は益々蓄積され、気付いた時には手遅れ...なのかもしれません。夜明け前が最も暗いとも申します。この言葉、腰が痛くて仕方ない時、先輩の勧めで行った岩盤浴で知りました。自分の来し方、行く末を考えるに、岩盤浴にて体内の毒素を排出しながら、心の弱さも少しずつ排出しているのかも知れません。事業経営者の方々に、どのくらいやったらそんなになれるんですか?と聞くと、働いて、働いて、働いて、もう倒れそうだと思った半歩先に答えがあるんだよ....。殆どの人は倒れそうだと思うまでやらず、はたから見たらすぐそこに答えがあるのに、そこで引き返してしまうんだよね....。またスポ根かよ~。と思われる方、多いかと思いますが、何故か賛同できる....。その行動が正しかったかどうかなんて誰にも分からないけれど、何か具体的・継続的に行動してみて、思うような結果が出なかったとき、それが瞑眩反応か?と思えるか、やっぱりダメだよね~と思うか...。諦めたらそこで終りですよ....(スラムダンクの名セリフ) やはり何事も人間が行う事で、その人間は感情に左右される。その時、叱咤激励してくれたり、黙って話を聞いてくれたり、にこやかな顔、優しい言葉で接してくれたり....。そんな仲間の存在が不可欠であります。私の周りはそんな方々で満ち溢れているじゃないか...。どんなに滅入っていても必ず新たな活力が湧いてくる....。そろそろ銚子生活丸3年の感想であります。私の周囲の方々すべてに感謝、感謝です。


申し訳ありませんでした

2008年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2794 昨日、ブログの更新が遅れました。すでに深夜零時を過ぎた頃からご覧頂いている方が多い事、確認済み。更新が遅れると、どうしたんだ?とお気遣いのメール多数。ご心配をお掛けし誠に申し訳有りません。今回は、パソコンの前で寝てしまった訳でも、プロバイダーさんの事情でも、ネタ切れでも....、何でもありません。エアポケットにはまり、金縛りに有ったような状態で書く気力がありませんでした....。根性、根性だけでは乗り切ることが出来ない事も多いですね。また人間ですから、精神状態に左右される....。これまた、生々しい人間が行っている事。そろそろ連載800回(日)を迎えなんとする昨今、こんな日もあるさと自分都合で考えてしまった自分が恥ずかしいです。すでにアクセス数は1日に3桁を超え、時に4桁に達しております。当面1000回と目標を掲げながら....。申し訳有りませんでした。土曜日は印旛のグリーブさんに行っていて、あそこの活気、周辺の美しい田園風景を見ていたらまた元気が沸いて参りました。日曜日もグリーブさんの売り場におります。リセットして、新たな一週間を迎えようと思います。毎日ご覧頂いている皆様方、大変失礼致しました。引き続き宜しくお願い致します。


無題

2008年02月15日 | 花筏倶楽部

Img_2796_2 掲載が遅くなってしまいましたが....、花筏さん2月の作品。心の目でご鑑賞下さい。東京在住の旧姓S先輩。ご無沙汰しております。いつもご覧頂き有り難うございます。作品写真等、リクエスト有りましたらご一報下さい。