銚子・角巳之・三代目

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調理師大会①

2013年10月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0592Img_0603恒例の千葉県調理師大会に行って参りました。今年は茂原...。私はいつもの如く、傍らでちょこっとお手伝いをさせて頂く程度でありますが、プロの創る、美味しいだけでなく、見た目も鮮やかな作品群を見て感じること、何かに役立っているように思います。組織の基本は良く集まって、良く話すことだそうです。ネットなど通信環境が著しく発達している昨今、さらに良く集まって、良く話すこと、重要になっているように感じております。続きは次回に。


銚子港・AM6:00

2013年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0606過日の銚子港、午前6時頃の風景です...。遠目から朝日がくっきりと見えておりましたが、タイミング合わず...。雲が邪魔だ...という事でありますが、これまた一興。すべて見えるよりむしろ心が躍るような気がします。暗闇も怖いですが、眩しい光も直視すると足元が見えなくなる訳でして...。それにしても朝日...。元旦の朝しか話題に上りませんが、365日、いつも変わらぬ営みがあります。曇りでも、雨でも太陽は上って、また新たな日が始まる訳ですから...。病床にいる方々が、見たいと言った風景は海、山の絶景ではなく、この朝日...。朝日=生きる希望なのかもしれません。で、明日の希望は?という事ですが、24時間後にまた上ります....。やはり時間か...。時間がないではなく、時間を掛けよう何事も...。朝日を見ながらふッと...。


黒い波

2013年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0589_2久しぶりに見ました...。北からの黒い波....。撮影は千人塚付近です。その臨場感が伝わらないかもしれませんが、恐ろしく、気持ちの悪い...どうも適切な表現方法が見つかりません。この波見ると、かつて千人塚付近が船の墓場と呼ばれていたこと良く分かる気がします。それにしても、また台風のようで...。異常、異常と言われますが、一般化してしまえばそれが普通....。気候も人もかくの如しであります...。


笑うしか...。

2013年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0565様々な場面で、もう笑うしかない...という状況があります。誰が悪いという訳ではないけれど、どうしようもない現実...。さて明日、また台風のようです。2ケ月ほど前、私を含め水産関係者の中で言われていたこと、水温が高過ぎて魚が獲れない。台風の2つや3つ来てくれて、海をかき回し、水温下げてくれないと....。で今、台風多すぎて水揚げが無く..何とかしてくれ...。何事もそんなもの....のようです。笑うしかない状況は笑うしかなく、理屈で割り切れるものではないと思いつつも、無力感の前についつい恨み言を...。まだまだ修行が足りないようです。笑えるうちはまだまし...と、思えるようになりたいものです....。


窮地の気品

2013年10月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0563勇気とは窮地に見せる人の気品なのだそうです...。先日、東京にて先輩に教わりました...。何でもヘミングウェーの言葉のようですが....。確かに、調子の良い時には何も見えないけれど、窮地や困難に直面すると、人間の本性が現れることは事実か...と。東京往復の道すがら、久しぶりに読書大会となりましたが、人間は悪魔にも天使にもなりうる存在で、すべて心の様相が決める...。何を読んでいたかは省略しますが、不思議と自らの来し方、行く末を考える契機となったという次第であります。やはり何か新たな道に足を踏み入れるには勇気が必要ですが、さすが文豪、窮地に見せる気品ときましたか....。優秀な船乗りは勇気と臆病さを併せ持つと言われています。臆病さ...。人智を超えた世界が存在することを知っている者だけが感じるある種の畏れ...。船そのものに対しても美しいとか気品を感じる時があります。それは、我々が知らない漆黒の海で操業し、時に荒波の中を、きっと勇気を持って突き進んできたんだろうな?と、そんな事に想いを致すからかもしれません...。入港船を見ながら、ふと、そんなことを考えておりました。


芝浦!

2013年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0583_2Img_0581東京・芝浦と聞いて何を思い出すか...。ある人は大学、ある人は家電メーカー、首都高のPA....。私の場合は真っ先に食肉市場であります。言わずと知れた日本における食肉の聖地...。港南口の開発が進み、近代的なビル群の中に、食肉処理場はちょっとという意見もあるようですが、やはり食肉=芝浦であります。そして魚=築地、野菜=大田....。移転問題やら機能低下など、何かと中央市場の周辺は騒がしくなっているようですが、やはり各々、聖地としてそこに“ある”という存在感は重要でして...。時代の流れは容赦なく、時にその存在すら否定するかのごとき風潮になったりしますが、中央市場は不要になったのではなく、求められる機能が変わっただけ...。何よりも聖地、象徴としての存在感は、その産業に従事する者にとっての誇りでもあります。近代的なビル群をくぐり抜け、品川駅の港南口に差し掛かった時、かつての裏路地がそのままに...。吸い寄せられるようにかつての仲間たちと...。かつての20代、30代は、40代、50代になり、一時郷愁に浸りながら、俺たちも求められる機能が変わってきたな~と。


括目せよ!

2013年10月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0559士分かれて3日なれば、括目(かつもく)して相待すべき!なんてことわざがあります。括目...。目を見開いて良~く見ろ。要するに、日々鍛錬している人は3日も経てば驚くほど成長しているものだ...と。男子3日会わざれば括目して見よ!とも。何事も同じかと。とかく人の目は色眼鏡のフィルターを通りがちで、あいつは~だ。あの地域は、あの会社は...と、どうもレッテルを張りたくなるのが世の常のようです。が、しかし、括目せよ! 地域を、人を、自らを...。そんな心境の昨今であります。本日、東京・品川におります。芝浦食肉市場の周辺...。食肉の仕事ではありませんが、今後、品川出没が増えていくと思います...。この辺、改めて。写真は本文とは全く関係ありませんが、ある日の巡視船・かとり...。このアングル、気に入っておりまして...。


久しぶりの水揚げ

2013年10月08日 | インポート

Img_0579昨日、久しぶりに銚子港にてサバ水揚げ....。2,000㌧ほどあったでしょうか。水揚げ量の大小ではなく、やはり港町には水揚げがないと...。本当に久しぶりの活気でありました。当日は銚子漁協さんにて打ち合わせを行っておりました。昭和30年からの水揚げ統計表などを資料として拝見しましたが、やはり水揚げ量は激減しております。昭和30年前後の銚子港の水揚げ量は約100万トン、現在は25万トン前後。全国水揚げランキングの上位20港の顔ぶれは大きく変わりませんが、順位の変動は甚だしく...。銚子は水揚げ量ではほぼ全国ベスト5ですが、金額ベースだと、2~3番から16、17番まで...。これらランキングに何の意味があるのか?という事で、まあ、何の意味もありませんという事なんですが...。資料閲覧の目的は、水揚げの変遷を辿る事で、これからの水揚げについての予測を立てることなんですが、ここまで落ち込んだ水揚げが、来年突如として昭和30年代の水準に戻る。とは考えにくく、常識的に水揚げは横ばいか、減少傾向を前提に考えるべきであり、平均単価は上がり、もはや未利用魚の有効活用を。なんて、言っている暇は無さそうであります。


救い...②

2013年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0573心理学の先生によると、幸せになりたくない症候群というものがあるのだそうです。本当は幸せになりたいのに、心の奥底に何らかのトラウマを抱え、悪因果が断ち切れず行動はすべて不幸せに向かう...。仕事でも、地域の活動でも然り。本当は~したいのに、行動は反対に向かう...。いつも自分だけが貧乏くじのような感覚に陥り、臆病になり、動けなくなり...。あるいは暴走。その繰り返し...。TV見てたら東京の護国寺の最高位におられる方の特集やってました..。そこでも救い、救い...。自分だけが辛いと思ったところで、他者の体験など聞くと、ああ私の辛さなんて...。そんな風に思ったりします。お寺なので、仏教における救い、観音信仰についての特集でありましたが、人智の及ばぬ世界に足を踏み入れてしまった時、あるいはそう感じてしまった時、やはり最後は信仰の有無...。観音経を唱えなさい、念彼観音力(ねんぴかんのんりき)....と。観音様は33(仏教で無限の意)の姿に形を変えて、救いを求める衆生を救済する....。そういうお話でありました。どこかで聞いたフレーズでして...。私は信仰の云々と偉そうなことは言えませんが、不安要素が多い昨今、心の平静を保つにやいかに。と、自戒の念を込めて。


救い...①

2013年10月05日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0535昨日知人から、ああ私、ネコになりたい...と。ネコのように気楽に生きたい、解放されたい、救われたい...。何か辛いことがあったのでしょう...。例年なら、サンマ運搬等で活躍しているはずのトラック...。既報のように水揚げが殆どなく、最近乗っていないので様子見に行ったら、ネコ様が...。昨日は急に寒くなり、ネコも居心地が良かったのでしょう。トラックを少し動かしておきたかったのですが、近づいても逃げる様子なく、安心しきっているようだったので、何か可哀そうな気がして、そのままに...。そして知人から、あんたやはり獣に好かれるね~、で、相変わらず性格甘いね~。その通りなので苦笑するしかなく....。ちょっと前までは暑い、暑いと言いながら、急に寒くなり、今度は温もりが欲しい...。寒い冬の縁側で、太陽光を沢山吸い込んだポカポカの座布団の上に気持ちよさそうに横たわるネコ。そしてその周囲にはネコを見守る穏やかな顔をした人々...。こんな事を想像するのは、心がささくれだっている証拠なのかもしれません...。救い...。冒頭の話、悪因果が断ち切れず、ポカポカの座布団に横たわりたいのにどうして...と。続きは次回に。


群馬渋川の名店

2013年10月04日 | 諸国漫遊紀

Img_0526Img_0524ちょっと前ですが、群馬県渋川市~前橋市を訪れておりました...。群馬は銚子とも多くの繋がりがあるところ。利根川繋がりであったり、そもそも銚子は江戸時代に高崎藩の飛び地...。個人的にも親しくさせている方々が多く、何故か訪れると心が和んで参ります。残念ながら、滞在時間3時間ほどで千葉に向かわざるを得ない状況でありましたが、それでも、せかっく来たからにはあそこに行かねば。ということで、渋川のモツ煮の超有名店に行って参りました。到着は午前11時過ぎでありましたが、すでに長蛇の列...。平日にも関わらず、駐車場は交通整理の方が出ておりました...。車のナンバーは東京、新潟、埼玉、栃木....。遠方より多数...。女性客が多くなっているようで、以前食べたあのガツンとした味ではなく、少々マイルドになっているように感じましたが、それも変わらないために変わり続ける老舗の誇りか...と。現状に嘆く暇があったら、具体的に動け!。いつ訪れても、そう言われているように感じる温かくも、考えさせられる名店であります。


一燈を掲げ!

2013年10月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0552突然、懐かしい仲間の訪問を受けました...。特に何を話すでもなく、シケの合間、束の間の穏やかな海を一緒に見てました。ただそれだけ....。話をしなくても気持ちが通じる仲間達...。これだけシケが続き、アイツ大丈夫なのか?ブログ更新も滞りがちで、また入院でもするんじゃないか...。恐らくそんな感じで様子を見に来たのでしょう。そんなことは一切言わず、ただ近くに来たから....と。水産業において水揚げが無いというのは、本当に難儀な事です。しかしながら、どの産業にもしんどい時はあり、個々人にしても、みな何らかの業を背負い、シケの中で翻弄されながら、それでも...。根拠のない自信と笑われようと、やがてシケは収まり、魚は戻って来るでしょう。一燈を掲げ、暗夜を行く。暗夜を憂う事なかれ、ただ一燈を頼め!以前掲載しましたが...。確かコメントも頂いておりました...。真っ暗な闇の中を歩み通す時、頼りになるのは橋でも翼でもなく、友の足音である...。ここ数週間の天気のように、どんよりとした心持でありましたが、再び活力が漲ってくる思いが致しました...。たとえ小さな一歩、一燈でも、自らの手で松明を持ち、足音を響かせよう。突然の再会に感謝。


明方ハム

2013年10月02日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0555先日、岐阜から写真のハムが届きました...。明方(みょうがた)ハム...。東海圏の方々の間では知らない人がいないであろう逸品...。岐阜の某農協さんが作っております。パッケージはご覧のように、素朴?でありますが、中身は超が付くほど美味しい...。肉塊を残したいわゆるプレスハムなんですが、これこそハム。肉を食べているという事を実感できる逸品であります。大メーカーさんがその持てる力のすべてを結集して作ったのではなく、地方の農協さんが長年に渡り、伝統的な技法で作り続け、地域のお客様が熱狂的に支持をする...。そこに至る過程を以前聞いたことがありますが、昨今騒がれている、付加価値だ、加工品だ...なんて言葉が虚しく響くほど奥が深い...。仕事柄、加工食品の企画、製造に携わる場面が多いですが、商品づくりに際して思い出す商品の一つであります....。


再びイヨマンテ!

2013年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0541Img_0543_2本日から10月...。相変わらずシケ模様でまた暫く水揚げはありそうにありません....。さて、以前掲載しましたが....。イヨマンテ...。アイヌ・熊送りの儀式...。熊を厚くもてなし、殺す(食べる)...。熊の魂はあの世に行き、そこで熊たちは現世で厚くもてなされた一部始終を語り始める...。そして、そんなに良くしてくれるアイヌのもとに行ってみたいと思う...。そして熊たちはアイヌのもとを訪れる...。結果として、アイヌの周辺では食料、衣料として不可欠な熊の個体数は減らない....。ところで、銚子の漁業者の間で“まんなおし”(どのような漢字を充てるのか分かりませんが)という風習があります。シケ、不漁続きでどうしようもない時、大宴会開いて気分転換を。そんな感じだと思います。自らが子供の時、水揚げは潤沢でありましたが、“まんなおし”の名目でベロベロの親父たち、良く見かけましたが...。すでに2ケ月、“まんなおし”がどうのというレベルになく、本当に魚がない....。そこで再びイヨマンテ...。このひそみに倣えば、銚子で魚が水揚げされる。地域の人間は魚を1尾たりとも無駄にせず感謝の念を込めて使い尽くす...。魚の魂はあの世に行き、この地域は魚を本当に大切にしてくれるぞ...と語り始める....(以下、熊と同様に)....。オカルトでも何でもなく、そういう領域にいるのかもしれないと思える昨今の状況であります。サイズが、傷が、脂の乗りが...。そして未利用魚なる変な名前まで...。今必要なのは畏敬の念...。人間、本当に苦しくなると本性を現すと言います。ここで、ど~んと水揚げがあり苦しい状況を忘れてしまうか、畏れを持ち続けるか否か...。なんだろうと思います。